「祭りのときに店先で酒を売るから 1日だけ売り子で手伝って欲しい」

と 言われて A子さんはお手伝いに行くことになったそうです・・・・・・。

 


 ←A子さん

薄暗いバーの前で黒地の浴衣に赤い帯締めてる女が居たら
それは売り子というよりも
威嚇

しかも 普段からどんなにやる気があっても どうもそれがイマイチ顔に出ないA子さんは
祭りでハイになってる客のテンションを現実に引き戻す という
「本日最も営業妨害な女」として 大活躍していらっしゃいました。

酒を飲むと貧血を起こすA子さんは
目の前に山のようにある液体を売る店でも
コンビニで買ってきてもらった茶を飲んでいたのでシラフです。



棒金(銀行で両替した時に出てくるセロファンに包まった小銭のかたまり)
をテーブルの角で卵を割るように叩き割りそうになりましたが

「あ いけね これ人の金だよ。万が一ぶちまけたらエライこっちゃ」

という素晴らしい判断は出来たのですが 所詮は脳みそクロック5Hlzです。
4つ以上別種類のものを注文されると値段の暗算が出来ないので
酔っ払いに暗算してもらうという屈辱を味わったようです。

A子さんは 浴衣の袖がウザくなったので 両袖を輪ゴムで留めます
下駄でクーラーボックスをまたいだりしても 平気です

何故なら呉服屋のおばちゃんが着付けに困るほど
A子は小さく浴衣はでかいので もうその時点でズルズルだったから
美しい出で立ちは諦めたそうです。

でもそれは当たり前なのです
たった1日のコスプレのために大枚はたくくらいならポザを買う
お子様でももっといい浴衣を着ているのに
帯と下駄と浴衣とセットで5200円。
多分ミニスカポリスより金がかかってません。

華のケンカも無く
○○がゲロ吐いたとかも無く
売り上げ金がチョッパられることも無く
つつがなく地味〜〜〜に終了した祭りでしたが

夜 終わって皆さんがお帰りになるときに
阿波踊りのおじちゃん達がA子さんの所でビール1杯引っ掛けていきました。



一人前に踊れるようになるまでには3年くらい
男性は中腰 女性は上に挙げっぱなしの手がとてもツライと仰っていたそうです
来る前に整体に行ってきたというおじちゃん達はいい人で
ビールを飲みながらA子さんに踊りを教えてくれていました

道端で。

祭りのあとの静けさ おじちゃんに囲まれて
外で一人で踊るA子さんは どっから見ても誰よりも酔っ払いだったと
後で見物人に言われたそうです。おだまり。