さとう動物病院
   長野県 千曲市 
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雄猫の尿石症(再発例)

 患者さんは3歳の雄猫(去勢済)です。尿が出ていないとのことで受診されました。腹部の触診とレントゲン検査で、膀胱の著しい膨満を認めました(写真左)。血液検査ではBUN(血液尿素窒素)とクレアチニンが上昇し、尿毒症の症状を示していました。これらのことから尿石症と診断しました。
 ただちに全身麻酔を施し、スケーラーで尿道内の尿石を粉砕後、カテーテルを膀胱まで挿入し、生理食塩水で膀胱洗浄を行いました。処置後、尿毒症の症状を軽減させるため点滴を行いました。夜間の急患だったので1泊し、排尿していることを確認後(写真右)、翌日退院しました。
 この猫は、1年前にも同様の症状を示したことがあります。1年前には激しい嘔吐があってから受診されましたが、排尿できなくなってかなり時間が経過していたため、BUNが振りきれるほど高くなり、非常に強い尿毒症の症状を示していました。膀胱はかちかちになるほどに膨満し(写真下)、同様の処置をしましたが、しばらくは自力で排尿することができなかったため、回復するのに1週間ほどかかりました。
 前回、尿石症の後は、下部尿路疾患に配慮したフードを食べていましたが、最近は一般食を与えていたとのことです。この子の場合、本病を予防するために、下部尿路疾患に配慮されたフードを給与する必要があることを、飼い主さんに説明しました。
写真上左:今回のレントゲン写真。膀胱が著しく膨満しています。

写真上右:退院直前に撮影したレントゲン写真。膀胱は完全に退縮し、自力で排尿していることが確認されました。

写真下左:1年前のレントゲン写真。膀胱はかちかちになるほどに膨満していたため、処置後もしばらくは自力で排尿することができませんでした。
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