さとう動物病院
 
長野県千曲市
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犬の耳血腫の手術例
 耳血腫は、耳介内側の皮下に血液成分が貯留してしまう病気です。原因は明らかにされていませんが、外耳炎やアレルギーなどが関与していると考えられています。耳血腫は放置すると、耳介がカリフラワーのようにシワシワになり、外耳道が狭くなってしまいます。そのため手術により治療するのが一般的です。方法は色々紹介されていますが、私はドレーンを用いた方法で手術を行っています。この方法であれば、手術の負担が非常に少なく、場合によっては局所麻酔だけでも処置が可能です。以下、その方法を簡単に紹介します。
@赤丸印の部分が、血液が貯留している耳血腫の範囲です。切開部位に印をつけ、切開し排液を行います。 A切開箇所から、先細のピンセットを挿入します。
Bピンセットを反対側まで挿入し、ドレーンを引き入れます。 Cドレーンを貫通させた状態です。ドレーンには、あらかじめ穴を開けておき、排液しやすくします。
D耳介の部分を何カ所かナイロン糸で縫合します。ドレーンが抜け落ちないように、一カ所だけ一緒に縫合します。最後にドレーンの長さを調整します。 E手術後、しばらくはエリザベスカラーが必要です。2週間後ぐらいでドレーンをはずし、3週間後ぐらいで抜糸ができます。上は抜糸時の写真です。
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