さとう動物病院
 長野県 千曲市
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さとう動物病院
幼犬の幽門通過障害
 患者さんは6カ月齢のダルメシアン(雄)です。3日前にゴムの滑り止めが付いた軍手を片方食べてしまったとのことで受診されました。排便時に排出されることを期待していたのですが排出されず、前日からほとんどフードを食べなくなったとのことです。レントゲン検査で胃の幽門部に膨らみを認め、前日からほとんど食べていないはずなのに、胃内に多量のフードの陰影を認めました。小腸内はガスのみでフードは認められず、これらの所見から、軍手による幽門通過障害と診断しました。幸い顕著な臨床症状は認められませんでしたが、ゴム付の軍手が腸管を通過し排出される可能性は低く、手術による摘出を決断しました。胃を切開し幽門部から軍手を摘出しましたが、手術後の経過は良好です。
 6カ月齢の幼犬はまだやんちゃの盛りで、飼い主さんはいましばらくは、注意が必要です。

軍手が詰まったため、胃の幽門部がヒョウタンのように膨らんでいます(矢印)。軍手による幽門部通過障害のため、胃内にたくさんのフードが認められます。

胃を切開して摘出した軍手です。水分を含み大きな塊となって、胃から小腸への出口にあたる幽門部を塞いでいました。
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