千曲市
さとう動物病院
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大型犬の胃内および腸内異物
 患者さんは1歳半の大型犬(雄)です。最近、元気がなくやせてきたとのことで受診されました。食欲もなく、3日前からは何も食べなくなったとのことです。3カ月前の受診時には体重が30kgありましたが今回は26kgで、肋骨が見えるほどやせていました。レントゲン検査で胃内と腸内にガスが認められ、腸閉塞が疑われました。詳しくお話をお聞きしたところ、ケージに使われているプラスチックやレジ袋などを食べることがあったかもしれないとのことで、腸内異物による腸閉塞と診断し、緊急手術を行いました。
 全身麻酔を施し腹部を切開したところ、上部の小腸内には多量の異物が認められました。時間が経過していたことから腸管の漿膜に変性が認められ、加えて異物の量が多すぎたことと紐状であったことから、異物だけの摘出は非常に困難で、小腸を切除することにより異物も摘出しました。
 さらに触診で胃内にも異物が触知され、胃を切開し異物を摘出しました。小腸の部分切除と胃切開による異物除去という難易度の高い手術で、非常に大変でしたが、1時間半ほどで無事に終了しました。1週間ほどの入院で食事も摂れるようになり、元気に退院しました。
 若いワンちゃんは異物を食べることが非常に多く、プラスチックやレジ袋、ヒモなどは、とくに注意が必要です。
 切除した小腸です。腸管内には、レジ袋やヒモが多量に詰まっていて、重度の腸閉塞を起こしていました。  胃内から摘出したプラスチック片。ケージの付属物として使われていたものを、食べてしまったようです。
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