001年8月14日(負けてもらうゲーム)
「碁は負けてもらうゲームである。だから悪手をより多く打ったほうが負ける。」と林海峯
が言っていた。悪手かどうかの判断は、その人の技量によるところが多いから、「自分の技
量を標準にした場合の悪手」という但し書きを入れておこうか。とすると、碁は自分なりの
悪手を打たず、相手に自分にも分かるような悪手を打ってもらう忍耐のゲームといえる。
「置かせ碁」では悪手をたくさん打ってもらわないと勝てない。そして、こちらが相手にも
分かるような悪手を一手でも打ったら、その碁にはまず勝てないものと思わなくてはならない。
2001年8月21日(我が身)
相手の傷をとがめにゆく時に注意しなければならない点が二つある。
一つは傷をとがめにゆくと、相手の反撥をくらうことは必至なのだが、「そり周りにある自
分の石は健在でいられるのか」ということ。とかく傷を見つけると嬉しくなって、自分の傷
を顧みずに、突っ込んでしまう。或いは、自分の都合のいいように読んでしまう。多少具合
が悪そうでも、ええい、何とかなるだろう、このチャンスを逃すのは勿体無いとばかり、や
ってしまう。じっと耐えて仕掛けを作る心境が必要か。でも、耐えて待った手が緩手といわ
れることもあるのです。この辺の選択がやはり技量ですか。
もう一つは、その部分が現状で、大きいところかどうかということだ。つまり、相手にそこ
をスッポカサれも、棋勢に遅れないという自信があるかどうかだ。この二点についてイェス
と言えるならば、相手の傷を咎めに行ったらよい。