終盤心理編
下駄を履くまで分からないのは麻雀や我々ざる碁党ばかりではないようで、昨年(一九九九年)も或る
アマ棋戦の全国大会決勝NさんTさん戦で、あと数手で終局という所でTさんに私のような者にも分かる
ポカが出て、勝ったNさんが「すみません勝っちゃって」という場面がありましたね。ああいうのを見る
と我々急性乱心症患者は大変心強くなるのです。だから、という訳でもないでしょうが、大差なのに投げ
ないでさかんに何かを探している人が出て来ます。
負けと知りつつ迷手(名手?)はないか
鵜の目鷹の目探すヤツ
気持ちはわかりますけよ、けどねぇ。
さて、こういう人に投げさせるにはどうしたらいいでしょう。勿論ざる碁党での話。
投げぬヤツには先手を譲り
味わる所に手をいれる。
味わる所― 敵が狙ってきそうな所、あとは相手のいう事をハイハイときいている。終盤では味が悪くて
も手が無ければ手入れは当然不要であり、これでは一手と一目の損になる訳ですからこれには異論囂囂で
しょう。でもこんな心理的ゆさぶりをかけると結構投げるものですよ。大差ですから多少損をしても負け
る筈はないのですが、もしこれで負けたらお笑い草ですから、遊び心があったらお試し下さい。尚、味の
悪い手というのはキキがあちこちに生じているような手をいうようですね。