春爛漫の相模路 真鶴&湯河原


4月初めだというのに初夏の陽気で各地で一斉に桜が咲いた週末、真鶴と湯河原にお花見に行ったよ。東京からは伊豆急踊り子号で、湯河原下車。駅に降り立ったとたん、もう桜吹雪が舞い散ってました。駅のホームに沿って桜の木がたくさん植えられていたんだ。最初に、駅の観光協会でお勧めのハイキングコースをチェック。幕山公園というところに行くことにしたよ。幕山公園直通のバスもあるんだけど、日に3〜4本しか運行していないので、途中の五郎神社というところまでバスで行って、あとは、日当りの良い道を、沿道の柑橘類の畑や民家のお庭の花を見ながらのんびり歩いたよ。

うっそうと木が生い茂る
五郎神社。
日当りの良い場所なので
あたりのお家はどこも
きれいな花でいっぱいでした。
道の途中には、いくつも、
農家の無人販売所があって、
何種類もの柑橘類が
どれも一袋200円!


幕山神社は、300本の梅林があることで有名で、梅の花の季節にはお花見客で賑わうらしい。今は梅の季節ではないけど、川沿いの広い敷地に、桜や菜の花、水仙、芍薬などがいっぱい咲いていて、のんびり散歩したりピクニックするには最高!しかも、入場無料だよ!全然花が咲いていないのに500円も取る河津のなんとか公園なんかの何十倍も立派な公園でした。この公園は、幕山や南郷山への登山口にも続いて、山登りの好きなママたちは、今度はお弁当を持って山登りしようって相談してたよ。

どっちを向いてもきれいな景色ばかりで、すっかりいっちょまえのカメラマン気取りになったママは、僕をモデルに写真撮りまくりで、僕、とっても疲れちゃいました。そろそろお昼かな♪

その後バスで湯河原の駅まで戻って、電車で真鶴まで。真鶴の魚市場の周りには、おいしい魚料理のお店がいっぱいあるだって。えーん、でも僕はやっぱりキャリーの中に入れられちゃいました。ママたちばっかり美味しいもの食べて、ずるいよ。

新鮮なイカの塩辛。
コリコリ感が堪りません。
特大のエビフライ。
カラっと揚がっているので
頭までバリバリ食べられます。
地魚(コダイ、サヨリ、イシダイなど)の
盛り合わせ。

食事のあとは、魚つきの森を通って、真鶴半島先端の三つ岩まで歩いて腹ごなしのお散歩。魚つきの森というのは、マツやクスノキなどの保存林のことで、この森があるおかげで、昔から、この辺りには魚がたくさん集まってくるんだって。

太い注連縄の結ばれた、
真鶴半島先端の三つ岩
真鶴の海を詠んだ歌を刻んだ
与謝野晶子の石碑の前で。
あのー、僕のお昼は?
ママ曰く、海を見ながら食べる
ソフトクリームは、
また格別だそうです。


展望台のベンチに座って、のんびりと海を眺めたあとは、真鶴駅のお隣、根府川にある今夜のお宿のジョディ&プリンへ。



翌日も、きれいに晴れたので、湯河原まで戻って、今度は城山というところに登ることになったよ。城山は、地元の豪族、土肥次郎実平という人のお城のあった場所で、駅の裏手にそびえる山なんだ。

城山に行く途中にある
源氏ゆかりの成願寺。
樹齢800年の立派な木があったよ。

城山への道は、歩道されていて歩きやすい道だけど、すごい急勾配で、ほとんど直線で登っていくので、昨日タラフク食べてすっかり体の重くなったママとパパは、息ゼーゼー、汗ダクダク。いつもたくさん歩く僕たちだけど、普段は平らな道ばかりだから、やっぱり急な坂道はつらいよね。地図には所要時間80分と書いてあって、「こんな坂道、80分も歩けない」とママは泣きべそ。僕は4つ足だし、坂道得意だから、余裕で歩いちゃったよ。途中、疲れたらオスワリしちゃえば、抱っこしてもらえるしね。エヘヘ。でも、しばらく歩くうちにランナーズ・ハイになったママたち、その後はテクテクと歩きつづけ、結局60分強で頂上へ。頂上近くには、真鶴半島を見下ろす見晴らしの良い野原があり、その真中に、一本だけ満開の桜が咲いていて、それはそれはきれいな景色でした。苦労して、ここまで登ってきた甲斐があったね。その桜の木を僕たちだけで占領して、お花見ランチ、食べました。


急な坂道で
すっかりバテちゃったパパ。
桜をバックの僕。 神奈川新八景の1つ
城山からの真鶴半島。
ちょっと靄っているのが残念。
桜越しに眺める
真鶴半島
僕たちが独り占めした桜の木 満開でした。


快晴に恵まれた今回の旅、景色の良い道をいっぱい歩いて、お花をいっぱい見て、美味しいものいっぱい食べて、すっかり満足の1泊2日でした。

おしまい

2005年4月


湯河原の旅情報は 

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