ワンワン・パラダイス清里 山梨県清里


僕は、毎年10月に清里に行くんだ。だって、清里の清泉寮というところで、八ヶ岳カンティフェアーという大きなお祭りがあるからなんだけど、今年は、ママがペンションの予約を入れるのが遅くなっちゃったので、どこのペンションも満室で予約が取れなかったの。だから、しかたなく、カンティフェアーの前の週の連休に遊びに行くことにしたんだ。(カンティフェアーがどんなお祭りかは、後の方で紹介するね)。

東京からは、新宿発の特急「あずさ」に乗って小淵沢まで行き、そこから小海線に乗り換えて、3つ目の駅が清里だよ。

♪8時ちょうどの、あずさ2号で、
わたしは、わたしは、あなたからぁー♪
ママ、そんな古い歌、誰も知らないよ。
僕は、どこにいるでしょう?
そうだよ、キャリーの中さ。


☆飯盛山登山

今回は、清里の1つ先の駅の野辺山という駅で下車して、飯盛山という山に登ることにしたんだ。野辺山から、飯盛山経由で清里へ降りる遊歩道があるんだって。

野辺山は、JRで最も標高の高いところにある駅なんだ。駅からちょっと歩いたところにある踏み切りが標高1375メートルで、JRの最高地点なんだって。 駅からちょっと歩くと、飯盛山スキー場入り口があって、ここから笹原やカラマツ林の山道に入るんだよ。 途中の平沢峠は見晴らしの良い展望台。ここが飯盛山への登山口だよ。ここに駐車場もあるから、「アタチ、歩くの苦手」ってコは、ここまで車で連れてきてもらおうね。


平沢峠から先は、ちょっときつい登り道が続くけど、そこを我慢すれば、あとはなだらかな尾根道だから、360度パノラマ・ビューを楽しみながら、余裕で口笛吹きながらだって歩けるよ。

道端の木々もきれいに紅葉してます。 真中辺りに見える白いパラボラアンテナが、野辺山宇宙電波観測所。太陽電波なんかを観測する世界トップレベルの電波望遠鏡があるんだって。宇宙人と交信もできるのかな。 尾根道に出ると、山並みの向こうに、ぼっかり宙に浮かんでいるみたいな富士山が見えてきたよ。
左手の小高い山が、目指す飯盛山の頂上だよ。なんか、いかにもご飯のテンコ盛りって感じのイージーなネーミングの山だね。 最期の急な登り道。
あともう一息だ、がんばろう!
パパ、待ってよ!
ついに飯盛山の頂上に到着!
標高1643メートルだよ。


山頂は標柱が立っているだけで岩だらけだけど、盆地の中にそびえる山なので、北に浅間山、西に八ヶ岳、南に南アルプス、東に富士山と、眺望はバツグン!だから、お天気が良ければ、もっと素晴らしい景色なんだけど、今日はあいにくの曇り空。でも、僕は日差しが苦手なので、曇り空の方が、快調にいくらでも歩けるんだ。

富士山、よっ、日本一! うーんと、なんかの山 八ヶ岳


さぁて、登山の楽しみといえば、山頂でのお昼ご飯だよね。

新宿駅で買ったおにぎり。
ママの名誉のために一言。
電車の中で食べる朝ご飯のお弁当は、
ちゃんと自分で作りました。
あのぉー、僕の分は?


お昼ご飯を食べたら、今度は、清里の方に向かって降りていこう。さっき登ってきた急な砂利道が、ちょっと滑って怖い。僕たち四足動物って、下りはちょっと苦手だよな。

急な斜面を降りたところにある標識。
野辺山まで4.7キロ。
清里までは4.2キロ。
そうそう、途中でたくさんのワンコに会ったよ。
それもなぜか女の子ちゃんが多いの。
飯盛山って良いところだな。


あっ、こんな写真、載せるなよ。
僕はちゃんと自分で歩けるって言ってるのに、
ママが「足に悪いから」って、強制的に抱っこされちゃったんだよ。
ケッ、つまんないの。


続く>>>