秋の駒沢公園の巻
秋晴れの青空が広がるある日、僕とママは駒沢公園に向けて散歩に出かけた。 ふと見上げると、きれいに色づいた実がいっぱいついた柿ノ木が・・・。 |
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「あらぁー、ウチの柿もすっかり食べごろになって。」 ママ、違うでしょ。あれはよその家の柿の木でしょ。 「いいじゃない。近所なんだから、ウチの木も同然よ」 ちょっとぉー、夜中に盗みに行かないでよ! |
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あれぇー、これは何だろう?
そうか、新しい区民センターだ。 中央図書館とかホールが入っているんだって。 この間の区長選挙で キレイな建物じゃん。 |
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僕も今度、本を借りに来ようっと。 遊歩道も気持ち良さそうだね。 休憩用のベンチもあるよ。 |
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さて、目的の駒沢公園に到着! うーん、良い雰囲気だね。秋の日のビオロンのため息のもの哀しい・・・ さっそく秋の木漏れ日の下で思索にふけろうか。 あれっ、ママ、何してるの? |
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それってひょっとしてお昼ご飯? いつの間に買ったの? せっかく僕が芸術的雰囲気に浸っているのに、ジャンクフードなんて食べないでほしいな。 でも、おいしそうな匂い。 ねぇー、ちょっと一口ちょうだい。ねぇーってば。 |
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ここは、知る人ぞ知る、駒沢公園に隣接したワンコOKカフェだよ。 ワンコが入れるのはテラスだけだけど、テントが張ってあるので、散歩の途中の雨宿りにもお薦めで、僕もすっかり寛いでます。 |
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ママは、ここの本格エスプレッソがお目当てだけど、僕は、ここで売ってるアガリクス入りのヘルシーなビスケットが楽しみなんだ。 それに、これは内緒だけど、このカフェは、可愛い女の子に会える確率がとっても高いんだ。 今日はどうかな? ワクワク |
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うわー!何てラッキーなんだ。 きゃわいいプードルちゃんとラブラブしちゃった。 4歳だって。僕と同い年だね。 うーん、これは運命的な出会いに違いない。 お姫さま、あなたのお名前は? |
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さて、ラブラブもしたし、クッキーも食べたし、 さあ、お家に帰ろう。 あの窓から下がっているのはハロウィンの飾りだね。 もうそんな季節なんだ。 |
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あれっ、ここはどこ? しまった!ペットショップじゃないか そういえば出掛けに 「稀典ちゃあん、今日はチャブチャブに行きまちょうね」とかなんとか怪しげなことを言ってたな。 チャブチャブって、シャンプー&トリミングのことか。 それならそうとちゃんと言えよ。 幼児言葉なんか使うなって言ってるだろう。 あーん、僕、チャブチャブ嫌いなんでちゅー。 |