<御詠歌>
ただ頼めかかる恵みにあふ鹿の
仏の光あらたなりけり
大鹿堂は旧
大鹿倉村の中ほどにあったが、昭和56年(1981)に「大鹿研修センター」として改築された(写真上)。仏像はセンター内正面左の棚に安置されている。
本尊は
聖観世音木造で漆箔光背つき、厨子内にある。石造の
弘法大師像が並んでおり、安政5年(1858)3月の銘がある。
童画家の熊谷元一氏が、信者の求めに応じて茅葺き時代の大鹿堂を描き、奉納額としてある。
境内にあった石仏類は、研修センターを新築する際に、少し山手に上がった所にある
水無社境内に移された(写真下)。
現在の研修センター敷地には、日露戦役記念碑と構造改善の記念碑がある。
→ 『阿智村誌』下巻 p.791