初めて描かれた阿智の油絵
阿智の人が、阿智村で初めて描いた油絵\\それがこの絵です。つまり阿智村が初めて油絵になった、貴重な美術的・歴史的資料です。描いたのは当村出身の山田精一氏。そして、この絵の描かれた現場を、興味をもって見守っていた人がいます。それは少年・熊谷元一先生で、大正9年の冬日でした。
この絵は長い間、公民館の図書室の壁にかかっていましたが、多くの村人は、この絵が誰によって、いつ描かれたのか、村にとってどんな絵かを知らなかったようです。
公民館が商工会館に建てかえられることになって、あやうく古材木の館と運命を共にするところであったのを見つけ出しました。現在は中央公民館に保管されています。
(S57・5)