富岡百錬筆「園原碑」の原本

 園原の神坂神社境内の園原碑は、富岡百錬(のち鐵斎)筆で、広く世に知られた名碑ですが、万葉仮名で書かれてあるために一般に読みにくいものとされ、ちょっと見ただけで通りすぎる方が多いようです。しかし、いったん読み方のこつをおぼえると、解読も楽しく、内容も簡潔で理解しやすく書かれています。

 この碑文の原本が座光寺の北原さんのところにあるというのは、郷土史「伊那」の昭和36年10月号に紹介されていて、一度拝見したいものと思っていましたが、この程ようやく念願が叶って、目近に見せていただくことができました。

 形は質素な軸装になっていましたが、鉄斎が一字一字に丹精こめて書いたと思われる碑文は、碑面や拓本で見るのとはちがった味があり、大変勉強になりました。関連の秘話は本文(郷土史巡礼・平成6年1号)でお読み下さい。  (H6・1)

 → 『愛郷探史録』 第8章 史跡と石碑
      p.496   「園原碑の秘話」
    

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