”H“のケヤキ
長岳寺に近い中部電力三穂ダム(水神淵)のほとりに、水神さまを祀る木立があって、その中に写真のようなケヤキの木があります。
樹令は七、八十年でしょうか、地上2mほどのところで、ごらんのようにH字型に幹がつながっています。どちらかの枝が伸びて融合したものと思われますが、どちらの幹も接合部が盛り上がっていて、あたかも蛸の吸盤が吸着しあっているのに似ています。
こうした現象を「連理」というと辞書にありますが、きわめて珍しく、見方によっては「樹」という生き物のまさに「H」な生態です。
いま、村の中では、名木や老樹が激減しています。名木は5年や10年でできるものではありません。所有者の方にもお願いして、将来の天然記念物として、大切に育てていきたいものです。左方の幹の直径65p、右が50p、樹勢は旺盛です。
(H2・3)