”H“のケヤキ

 長岳寺に近い中部電力三穂ダム(水神淵)のほとりに、水神さまを祀る木立があって、その中に写真のようなケヤキの木があります。

 樹令は七、八十年でしょうか、地上2mほどのところで、ごらんのようにH字型に幹がつながっています。どちらかの枝が伸びて融合したものと思われますが、どちらの幹も接合部が盛り上がっていて、あたかも蛸の吸盤が吸着しあっているのに似ています。

 こうした現象を「連理」というと辞書にありますが、きわめて珍しく、見方によっては「樹」という生き物のまさに「H」な生態です。

 いま、村の中では、名木や老樹が激減しています。名木は5年や10年でできるものではありません。所有者の方にもお願いして、将来の天然記念物として、大切に育てていきたいものです。左方の幹の直径65p、右が50p、樹勢は旺盛です。
 (H2・3)

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 水神淵(三穂ダム)と
 長岳寺を望む
  2004.11.27 撮影