1 東山道の呼びかたは?

 「あずまのやまみち」と呼んだというのは「下伊那史四巻」の市村先生のお説ですが、実際にはあまり使われていないようです。

 略して「やまのみち」が多く用いられ(岩波版「古典文学大系」)、「山道」を呉音で読んだ「せんどう」、漢音で読んだ「さんどう」が現在も地名として残っていますので、このあたりが有力です。

 現在の研究者の用語としては、もっぱら「とうさんどう」が通用しています。