小野川村は室町末期に駒場村から独立した村と見られる。宝暦年間の資料(小野川村二十三屋敷水帳)に見られる二十三屋敷は、天正19年(1591)の太閤検地の際に名請け人(土地の所有者)として登録された人の名前や屋号と見られ、「〜屋敷」という名称が小字のように使われている。「屋敷」とは宅地と田畑、分家や同族・下作人等の宅地や田畑の総称で、5〜9名の所有地を含む。 二十三屋敷は、小野川村の草分け(開拓者)と思われ、うち18軒は現在もこの地に住んでいる。