神坂峠の ぬさ

 今から千数百年前の昔、神坂峠を越えた古代人が、荒ぶる峠神に祈りを捧げて手向けた品が「ぬさ」であり、石製模造品と呼ばれています。阿智村公民館の資料室には昭和43年の発掘調査で収集した石製模造品が1400余点保管されており、最近新しいケースに全部が収納されて実に見事です。

 このほど古代東山道の調査に来られた黒坂周平先生からは「これは貴重な国のたからです。大事にして下さい。」と言われ、一行の中の郷土史家は「まるで古代の宝石展を見るようだった。すばらしい魅力があった。」と讃辞を述べられました。村の資料館ができれば当然全国から注目されるメインの展示品となることでしょう。
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写真右端は黒坂周平先生