昭和62年、
朝日新聞社が「長野の自然100選」という投票方式による選定を企画し9月末日で締切ったところ、阿智村では「
園原の里」が51817票で十位に入り、以下「
富士見台」「
恵那山」「
長岳寺」「
伊賀良神社(寺尾様)の参道並木」が五二位以上の上位で入選しました。この選定方法には問題がないわけではないが、観光協会、老人クラブ等の尽力が大きな力となったようです。
下図は天保5年(1834)佐久の
井出道貞編の「
信濃奇勝録」にある「園原」の図で、井出氏個人の選定した名勝ですが、実際に現地を見て描いた園原の俯瞰図として興味深いものがあります。
「スミヨシ」「ハゝキ木」「姿見の池」はありますが、月見堂はなく、その上に「イナリ」と記され、朝日松のあたりに鳥居が三基描かれています。 (S62・10)
→ 阿智の産土神「
神坂神社」