昭和９年の夏、月日は明らかでありませんが、会地小学校の高等科２年が恵那山登山をしました。コースは赤なぎから登り石灰山の方へ下山しましたが、途中から雨に降られ、ろくな雨具もない時代で、ゴザで雨をしのぎながら、両側は背丈を越す熊笹の登山道を、二抱えも三抱えもある風倒木を乗り越えかいくぐり、やっと石室へ着き一泊しました。
　石室の他に売店があって、堅炭を先生が買ってきて衣服を乾かしたり炊飯をした記憶があります。男子は全員学生服、青年訓練所の背嚢を背負い、女子は和服にモンペ、付添の先生は校長以下五人。この写真は村の佐々木写真館が同行して撮影したものです。　　（Ｓ60・６）