春日明神の朱印状

 寺社朱印状とは、寺社に対して幕府が土地を寄進したことを証する文書で、将軍じきじきの朱印が押されていることから最高級の扱いを要する文書でした。
 阿智には、この朱印状をもつ寺社が多く、

  新羅明神(安布知神社) 十石 (現存)
  山王権現(阿智神社)   十右 (〃)
  春日明神(春日神社)   四石 (〃)
  浄久寺            十三石
  長岳寺            八石

以上五つの寺社があり、上に掲げたのは、春日明神のものです。年号の横が三代将軍徳川家光の朱印です。
 (S56・12)


 信濃国伊那郡中関村春日明神
 社領同所内四石事、先規に任せ寄附し訖(おわ)んぬ。
 全く収納すべし。並びに社中山林竹木、神主
 屋敷等諸役免除、有り来りの如く永く
 相違有るべからざるもの也。
  慶安二年八月廿四日
はじめに 総合目次 足あと 1章 更新履歴 阿智の産土神