★「仏説阿弥陀経」第3話 「お釈迦様が最後に伝えたかったことB」

 

 

私達はいろんなものを見て生きていますが、全てのものを見ているわけではありません。目の前にあっても、以外に見えていないものは沢山あります。しかし、目的が変われば、今まで見えていなかったものが、見えてくるようになります。

『仏説阿弥陀経』を聞いているお弟子に、二つのグループがあります。一つが声聞と呼ばれる小乗仏教の修行者。もう一つが菩薩と呼ばれる大乗仏教の修行者です。

小乗仏教の修行者は、煩悩(私の苦しみ)を滅し、覚りを開くことにあります。

これに対して、大乗仏教の菩薩は、煩悩に苦しむ他の人の苦しみを滅していく為に、自分は苦しみの中に沈もうとも、積み上げてきた功徳を施す者です。

『仏説阿弥陀経』の法座が終わった後に、お釈迦様の周りに、菩薩達が集まってきます。そして『華厳経』の法座がはじまります。しかし、小乗仏教の修行者である舎利弗たちは、この法座に居ながら、見る事も聞くこともできませんでした。それは、修行の目的が違うからです。

お釈迦様の説法に従い、菩薩達は祇園精舎を出ていきます。ここで舎利弗は何か大事なものを見落としているのではないかと気づきます。文殊菩薩の後を追い、教えを乞うと、文殊菩薩は舎利弗に大乗仏教の真意を伝えます。これによって目を開かされた舎利弗は、文殊菩薩を次のように讃えます。

文殊菩薩の歩む道は、岩で出来た厳しい坂道が、平らな道に変ります。

文殊菩薩の歩む道は、いばらの道がきれいな花へと変わります。

ここでいう道とは、苦難の人生を生きる事を言っています。つまり大乗仏教(お念仏の法)を聞き開くと、苦難の人生が安穏な人生へと転換していきますと・・。