フォーミュラ・ニッポン第5戦 鈴鹿東スペシャル 決勝 2001.7.1
雨の心配はどこ吹く風。朝からおひさまギラギラ、とってもいい天気。暑くなりそーな1日です。
今日はワタクシ、寝坊してしまったにもかかわらずドライバーのみなさんの
ご出勤風景を見学することができました(ラッキーやねぇ)
が、私のお目当てのお二方は見逃してしまいました(アンラッキーやねぇ)
チームメート、監督と一緒にご出勤の方もいれば、仲良しさん同士でご出勤の方もいる。
鈴鹿という場所柄、ご自分の愛車でいらっしゃる方もいて、朝から楽しませていただきました。
だってMINEじゃあみなさん“わ”ナンバーなんですもの(^^ゞ
ちなみに哲ちゃんとはっちゃんの仲良しコンビは、今日もラブラブ2人でご出勤でした(^^)
ボーっと見てたらメディカルチェックの時間終わってるやん(^^;)
フリー走行に備えて移動。
最終コーナーの内側で見たかったんだけど、改修されてN山がなくなってるんだよねー。
パドックの入り口で警備をしていたお兄さんに
「ここ、入れますか?最終コーナーの内側の方に行きたいんですけど…」と聞いてみました。
すると警備員のお兄さんは無線と携帯を駆使して確認をとって下さいました。
「最終コーナーの内側は関係者しか入れないそうですが、この上の駐車場まででしたら行けますよ。
ただの駐車場ですから。上まで上がったらぐるっと見渡せますよ。」と親切に教えて下さいました。
警備員のお兄さんにお礼を言って、駐車場になってしまった元N山の方へと上がって行きました。
途中、逆バンクからダンロップコーナー辺りまではコース沿いに道が出来ていて、
走っていくマシンを間近で見ることが出来ました。近くで見るとやっぱり迫力あるよねー。
駐車場(各チームのトランスポーターが並んでいた)まで行くと確かにそこそこ見渡せましたが、
やはり逆バンク〜ダンロップコーナー辺りが面白いということで、そこまで戻って見ていました。
私はなんとか写真が撮れないものかと構えてはみるものの、
フェンスが邪魔してぜーんぜんピントが合わない(^^;)
たまーに合っても正美ちゃんが通らない(^^;;) 何度チャンスを逃したことか…。
懲りもせず再びチャレンジしていたところ、ピントの合っていないファインダー越しに
黒い物体がこちらに向かってやってくるのが見えました。
えっ?何?とカメラをおろした瞬間「バーン!」と大きな音がして、
目の前にあったクラッシュパッドが飛んだのです。
何を見てそう思ったのか覚えていないのだけど、とっさにタカギB−1のマシンだと思い、
私より少しだけ近くで見ていたPちゃんに「アニィ?玉中さん?どっち??」と聞きました。
Pちゃんが「分からない」と答えたと同時にクラッシュしたマシンの側を玉中さんが通りすぎて行きました。
あぁ、アニィだ……(泣)
そうは思いたくなかったけれど、通りすぎて行くマシンたちの中にアニィのマシンはありません。
タイヤバリアとクラッシュパッドの陰になってアニィが無事なのか、どんな状況なのか、
何も分からずただ不安が募るばかり…。
オフィシャルの方たちによってアニィの救助活動が行われている中、
1周回ってきた哲ちゃんと正美ちゃんがアニィの方を気にしながら通りすぎて行きました。
正美ちゃんはコースサイドにマシンを止めて降りてくるんじゃないかと思うくらい、
ゆっくりとしたスピードで心配そうにアニィを見ていました。
私たちが見ていた場所のすぐ側(Pちゃんから5メートルくらい離れたとこ)には
クラッシュした際に飛んだマシンの破片がフェンスを飛び越えて落ちていました。
オフィシャルの方やタカギB−1のチームスタッフの方たちの様子から、アニィの意識はあるようで
少しホッとしたけれど、でもやはり目の前で起きた出来事にすごいショックでした…。
私はどうなってアニィがクラッシュしたのか分からなかったのでPちゃんに聞きました。
Pちゃんの話…
通りすぎて行ったマシンをダンロップコーナーまで見送って、再び逆バンクの入り口を見ると
色の濃いマシンが突っ込んで来た。来た来たと思ったけど、何かがちがう。どっか変だ。
どのマシンもだいたい同じように走って行くから、そう大きくマシンの向きは変わらないはず。
なのにマシンが真横になって見えた。え?もしかして横向きのまま滑ってる?やっぱりおかしいよ。
そこではじめてスピンしてると気がついた。このまま滑りながらスピードが落ちればいいけど、
マシンの後方に全然スペースないし、ガードレールにぶつかるかも…そう一瞬思った、その時に
マシンの後ろがぶつかったと思う。
なんで『思う』かっていうと、何故か私の記憶にドカンとかドンという音の記憶が全くないのよ。
かなり大きな音がしたはずなのに。
クラッシュパッドの隙間からマシンの色らしい青が見えたんだけど誰だか分からなくって…。
タイヤバリアでレーサーとマシンの様子は全く見えないし。
ほんっとーに目の前だったから、何だか怖くなって、その場所にいても、離れても
いけないような気がしたけど、とにかくsacchinの方に行った。
sacchinから『アニィ?玉中さん?どっち?』って聞かれてはじめて
タカギB−1のマシンだったことに知ったの。
そしたらその直後に玉中さんのマシンが通りすぎて、アニィだ!
アニィのクラッシュにより赤旗中断となっていたフリー走行の続きは気分的に見る気になれなかったので
(かなり落ち込んでました…)気分転換にサーキットランドへお土産を物色しに行きました。
こんなの初めてだよー。正美ちゃん走ってるのに見る気にならないなんて…。
思えば第3戦MINEの時も決勝日の朝のフリー走行でアニィ、クラッシュしたんだよね…。
どうして私が見に来るとこうなっちゃうのー?神様、意地悪しないでよぉ…(泣)
お土産買って休憩したら少し落ちつきました。
ピットウォークの時間になったので行こうと思い、CERUMOのピット裏を通りかかると
正美ちゃんがいました。んん、何だろう…この感じは…。
「(まだピットウォークに出ていなくて)正美ちゃんいるよ。」とPちゃんに話しかけ、
再び正美ちゃんの方を見ました。
もしかしてこっち見てる?そんなわけないよねー(^^ゞ
と思っていたところ「(正美ちゃん)怖い〜」と言うPちゃん(^^;;)
実は私もこの時の正美ちゃん、ちょっと怖いな〜と思っていたのです。
Pちゃんに「サングラスかけてたからはっきりと分からないけど、正美ちゃんこっち見てなかった?」
と尋ねると「私もなんかそんな感じした。怖い〜って言ったの聞こえちゃったかな?」とPちゃん。
CERUMOのピット裏を通ってる間、ずっとこちらを見ているように感じたのです。
正美ちゃんが私の方を見てくれるなんてことはまずないのですが、
この時ばかりは何故かそう感じたのでした。
「もしかしてアニィのクラッシュ現場にいたの見られちゃったのかなー?」と聞くと
Pちゃんは「まさかー?」と…。そうだよね(^^;;)
そんなことを話ながらピットウォークに行きました。
いつものようにPちゃんは哲ちゃんのところへ、私は正美ちゃんのところへ直行!
CERUMOのピットにはもう既に人がいっぱい。
何?何?と人垣の隙間から覗いてみるとドライバーさん2人と監督さん、それにモータージャーナリストの
永田康和さんがマイクを持って並んで立っているじゃないですか!
あ〜ん、チビにはツライよ〜。全然見えな〜い(^^;)
ピットの横の方からかろうじて様子を伺うことができました。
何を話しているのかはさっぱりわかんなかったけど…。
永田さんがお話しているその時、またしても正美ちゃんがこちらを見ているように感じました。
やっぱりサングラスをかけていたので確信はもてませんが、目が合ったような気がしました。
(ちなみに永田さんは正美ちゃんの右側に、私は正美ちゃんの左側のず〜っと先の方にいました)
時間にしたらほんの数秒のことですが、私にはと〜っても長く感じられました。
『えー、何?正美ちゃん、何か言いたいことでもあるの?(まさかねぇ(^^;;))正美ちゃん怖いよー。
怒られてるの?私……。え〜ん、気になるよぉ。』
今日の正美ちゃん、アニィの事が心配なのかほとんど笑顔が見られません。
それでもファンの方のサインや写真撮影には応じてあげていましたが…。
正美ちゃんが奥へと引っ込んでしまったので私もCERUMO前から退散。
ちょっと気になったのでタカギB−1のピットに行ってみました。
そこにはドライバーのいないアニィのマシンが淋しそうに置かれていました。はぁ〜…(´へ`)
鈴鹿ではグリッドに入れないのでDスタンドからスタートを見ることにしました。
ウォーミングアップラップが終わりいよいよスタート!
1番に1コーナーへ入って行ったのは予選2位の哲ちゃん!ポールポジションの龍ちゃんは2番手。
正美ちゃんは…あれれ?今回もドルフィンスタートは見られなかったようです…。
2周目の順位は12位。予選9位だったのに下がってるやん…(-_-;)
スタートから数周の間ここで観戦した後、シケインまで移動しました。
トップは変わらず哲ちゃん。正美ちゃんは何位だろう…よくわかんない(^^;;)
ふと気がつくとはっちゃんと正美ちゃんがテールトゥノーズ。8位争いをしているじゃないの!
正美ちゃんは追い越せそうで追い越せない。もうちょっとなんだけどなー。
何周にわたってこのバトルが続いたでしょうか…。
はっちゃんと正美ちゃんの後方には哲ちゃんと龍ちゃんのトップ2台が迫ってきました。
ひえぇ〜〜〜、周回遅れになっちゃう〜(^^;) 哲ちゃん、速すぎっ!!
4台がテールトゥノーズでシケインを抜けて行った後、次にシケインにやってきた時には
哲ちゃん、龍ちゃん、正美ちゃん、はっちゃんの順番に入れ替わっていました。
正美ちゃんがはっちゃんをパスして8位。その直後、ファーマン選手がリタイアして正美ちゃん7位!
あと1つ。あと1つポジションを上げたら入賞よ!
前を走る寿一くんまではまだかなりの距離があるけど、最後まで何があるか分からないから
とにかく頑張って〜!と、その時、サーキットビジョンに1台のマシンが映し出されました。
あぁ〜!正美ちゃんだぁ!!コースサイドにマシンを止めて降りてしまったぁ!
何?何があったの?いやぁ〜ん、何があるか分からないって、
正美ちゃんに何かあったんじゃ意味がないのよぅ!!
残念ながらここでリタイアとなってしまいました…。
アニィはクラッシュ、正美ちゃんはマシントラブルでリタイア。ついてなぁ〜い(T_T)
仕方ないよね、こんな日もあるよ…でもやっぱり悔しいよぉ〜(泣)
残り周回数も10周を切ったところでAスタンドまで移動。
哲ちゃんが勝った時の為に表彰式が見れる所にいなくちゃね。
正美ちゃんがリタイアしてしまったのでここはひとつ哲ちゃんに勝っていただきましょう。
仕方ない、許す(爆)
結局そのまま哲ちゃんがトップでゴール!またしてもPちゃん大喜び。
今シーズン2回の優勝を2回とも“生”で見てるんだからほんと贅沢もんよね〜。
私も見たいわ、正美ちゃんが表彰台の一番高い所に立っている姿を…。
今日は星野監督のお誕生日だそうで素敵なプレゼントになってとっても嬉しそうな2人でした。
表彰式が終わりパドックへ行くと、さすがにIMPULのピット裏はすごい人でした。
Pちゃんに「私、ここにいるからCERUMOのピット裏に行ってきていいよー。」と言われたけど
「うん、今日はなんか正美ちゃん怖いからいい。」と答える私。かなりまいってますね〜(^^;;)
でも本当は気になってるんです。
その証拠にIMPULのピット裏からCERUMOのピット裏をずっと見ていたのでした(^^ゞ
お着替えが終わった正美ちゃん、どうやらお帰りのようです。
「やっぱりちょっと行ってくる。」とPちゃんに告げて正美ちゃんのお見送りに行きました。
「お疲れさまでした。」と言うと正美ちゃんはぴょこんと頭を下げてくれました。
『いつもの正美ちゃんに戻ってる〜。よかったぁ〜(^^)』
荒くん運転の車に助手席に監督さん、後部座席に正美ちゃんが乗り込み、お帰りです。
と、そこへ宮城さんが車で登場!
(゚o゚)ゲッ!! よりによってこんなところで……そのまま通りすぎて行っちゃいました(^^;;)
前を通りすぎる正美ちゃんに手を振ったら正美ちゃんも手を振ってくれました。
よかった〜、今日はダメかと思ったよ。正美ちゃんありがとう!お疲れさま。
今回は残念だったけど、また次のレースも頑張ってね!
正美ちゃんをお見送りした後、宮城さんが帰って行く姿も見届けて気が済んだ私は
IMPULのピット裏へと戻りました。…がPちゃんがいません。あれー?何処行っちゃったんだろ…。
哲ちゃんもお帰りだったようでお見送りに行ってたみたい。
「じゃあ、私たちも帰ろうか。」「うん。」
今回の鈴鹿遠征、タイトルをつけるとしたら『天国と地獄』とでもいったところでしょうか…(^^;;)
ほんとに笑ったり泣いたり忙しい2日間でした。も〜、いろんなことありすぎっ!!(^^ゞ