7月24日
今日は、オルセー美術館へ。RERで行こうと思っていたら、入り口のゲートが開いていない。しかも、オルセーの駅を通るC線のマークは、×がついてる。仕方ないので、歩いてオルセーへ行くことにした。
ところが、美術館の正面入り口は、2002年5月まで工事中。RERのオルセー駅も閉鎖されてて、セーヌ沿いの入り口から入場。すでに入場待ちの人が、結構並んでた。中は、駅舎の面影を残した、広い空間。ガラスの屋根から日が差して、明るくてとても素敵。私は印象派の絵が見たかったので、奥の上階直通のエスカレーターで上階へ。
まさに上階は、印象派絵画の宝庫!モネ、ルノワールなど大好きな絵がいっぱい。その中でも見たかったのが、ルノワールの「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」。パリの目的は、この絵を見ることって言っても過言じゃないくらい。しばらく、この絵の前から離れられなかった。他にもゴッホの絵もあって、全然飽きない。一通り見た途中で、屋外のテラスで一休み。ここからはパリ市内が一望できて、サクレクール寺院も見える。ちょっとしたワゴンもあるんで、ファーストフードを食べながら一休みってにはもってこい。

パリ展望を楽しんでお腹もすいたので、中階にあるレストラン、「レストラン・ド・ミュゼ・オルセー」でランチ。とにかくここは豪華。天井のフレスコ画は一見の価値あり。シャンデリアも豪華そのもので、とても美術館のレストランとは思えないくらい。ここは日本語のメニューもおいてあって、とても便利。せっかくなんでちょっと贅沢に、フォアグラ、鴨のロースト、デザートと、フルコースを頼んだ。フォアグラは実は、初体験。そんな味かなって食べてみると、何とも言えない味。(笑)ハムを思いっきり、まったりしたような感じ。食べられないわけじゃないけど、そのままだとちょっとなんで、パンに付けて食べてた。鴨のローストは、絶品!ソースとすごくあってて、おいしかったよ。お肉も柔らかいしね。デザートのアイスは、かなり濃厚。おいしいんだけど、最後の方はかなりくどかった。(笑)私を応対してくれた人は、とても明るくて食事中にも声かけてきてくれたりで、一人でもとても楽しく食事が出来た。これだけ食べて、コカコーラつけて224F。お昼にしては、かなり贅沢。お昼の後、どうしてもまた見たくなって、上階の「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」へ。カメラでも摂ったけど、ちゃんと目に焼き付けておきたくて、しばし沈黙。その後は地上階の方へ。ドラクロワ、モネ、ルノアールの展示室を見て外にでる。出ると入場を待つ人の行列がすごかった。自分が並んでいたときより、倍はいると思う。

その後、エッフェル塔へ向かう。RERが使えないんで、歩いていくことにしたんだけど、昨日の夜から左足のくるぶしの下の筋が痛くなってて、歩くのもちょっと大変。しかも今日はまた暑くて、足が気になるから余計に体力消耗。エッフェル塔へ行く途中、アルマ橋のアルマ広場へ出た。ここは、オルセーの次に寄ってみたかった場所。あの、ダイアナ元皇太子妃が亡くなった場所。やっぱり、たくさんの人が来ていて、感慨深げな顔してモニュメントに貼ってあるポスターや張り紙を見ていた。このすぐ下が現場のトンネルの出入り口なんで、上からそこを見たりしていた。ここへ着いた途端、思わず涙腺がゆるんで、涙が出てきた。ちょうど、4年前の今頃だったんだよね。とても好きな人だったんで、しばらくここから離れられなかった。トンネルの出入り口が見下ろせる橋には、彼女へのメッセージがたくさん落書きしてある。アルマ橋のRER駅の入り口を見て気がついた。ここから、私が泊まっているホテルの近く駅まで、工事をしていて閉鎖されてた。今日一番利用したかった区間なのに…。

そこを離れて、エッフェル塔へ。やっぱり観光名所だけあって、もう人だらけ!エッフェル塔に登るチケットを求めて、チケットブースにはすでに何重もの行列。あの人混みを見たら、登る気も失せてしまった。こういう所は、朝一番でこないとだめだね。でも近くで見るとやっぱり迫力ある。すごく精巧に鉄骨が組み合わさっていて。で、よく見ると茶色なの。ずっと黒だと思ってきたんで、ここも来てみて初めて知った本当の姿だね。

足がやっぱり痛むんで、メトロでそのままホテルへ戻ることに。途中、モンパルナスで乗り換えたんだけど、とにかく連絡通路が長い!ここは、TGVなんかも乗り入れてるんで、色々入り組んでて大変だった。メトロの乗り換え表示もなくて、ただ何号線と終着駅しか書いてないし。とりあえず、ホテルへ到着。足の痛さで、もう歩きたくなかったんで、2日目に見つけたお寿司を売ってるお店でテイクアウトしてきた。パリでお寿司…。味は…、ここはパリだからねー!!

7月25日
いよいよ、今日帰国。足の痛さが気になるけど、夕方まで時間があるので、またまたパリの街を散策。メトロを乗り継いで、「マドレーヌ」の方まで行ってみた。マドレーヌ寺院はギリシャのパルテノン神殿のような建物で、思っていた以上に大きくて。印象的だったのは、前にある花壇がとても素晴らしくて、しばらくその辺を歩いていたよ。
このあたりは、おしゃれな感じのお店が多かった。パサージュマドレーヌは、とてもかわいい雰囲気。ガイドブックで見つけた雑貨のお店へ行ったんだけど、これというものがなくてパス。コンコルド広場に行く途中で、素敵なテーブルウェアのお店を見つけて、早速中へ。ポップなものからクラシカルな物まであって、もう目移りしてしまって。その中でどうしても気になった、ペパーミントグリーンの1輪差しの花瓶と、ちょっとポップな感じのミニカップ&ソーサーを買った。使わなくても、飾っておくだけでとってもいい!

その後、サンジェルマンの方へ戻って、お昼にって思って「カフェ・マ・ゴ」へ行ってみた。でも、「一人の席はない」様なことを言われて(結構空いていたんだけど…)この間行った「カフェ・ド・フロール」へ。また、テラス席の方に通してもらった。今日は、プレーンなオムレットを頼んでみた。本当にシンプルで卵だけのオムレツなんだけど、やっぱりこういう雰囲気の中でたべてるからか、とてもおいしい。日本で同じものを食べても、これほどおいしいって思わないね。お勘定はテーブルの上へ置いていって出てきた。こうやって、カフェで日記を書いてたり、本を読んでいたりのんびりしている。そういう過ごし方が解ってきたのに、今日日本に帰るのは寂しい。この次もまた、このサンジェルマン大通りで、「カフェ・ド・フロール」でそういう時間を過ごしたい。ということは、またパリに来るつもりなんだ!またこの街の雰囲気を味わうためにね。また、サンジェルマン地区を散策。かわいいろうそくを売ってるお店があって、ついついまた買い物。やっぱり足がまた痛くなってきて、少し休みながら歩く。マルシェがある、ビシィ通りへ。お店がいっぱいで、そこはまさしくパリの普段の生活がある。果物を売っていたり、花を売っていたりで見ているだけでも楽しかった。

予定より早いけど、ホテルへ戻ることにした。暑さを避けるためでもあるけど、オデオンの駅でしばらく列車が行き来するのを見ていた。どうも、このメトロの雰囲気が好きになったらしい。パリの人の生活がそのまま見れて、いろんな人種の人が行き来する。ずーっとこのまま座ってみたいなぁって思ったくらい。

2時頃ホテルに戻って、その後空港行きのエールフランスのバス停があるリヨン駅へ。ホテルのすぐ近くにタクシ−乗り場があるのは、ホントに便利。リヨン駅に着くともうバスが来ていて、タクシーの運転手さんが、荷物をバスの係の人の所まで運んでくれた。料金もメーター通りだったんで、うれしくなって10Fチップをあげた。

いよいよ、パリともお別れ。空港まで30分ほどで着いた。行きは1時間くらいかかってたのに。あまりにも早くつきすぎた上に、JALのカウンターがある入り口を通りすぎて、一番端の所でおろされる。カートがあるからいいけど、端から端まで歩く羽目に…。免税カウンターはJALのカウンターの近くにあるので、チェックイン前に済ませようと思ったら、シャッターが閉まっていて張り紙がしてあって、到着ロビーの方へ移ったらしい。(一時的なものだと思うけど…)エレベーターで到着ロビーまで下りて、無事免税続きを済ませる。

このターミナルFは、とっても分かり易い。すごくシンプルなんで、迷うこともないね。とにかく早くつきすぎたんで、搭乗手続きもまだの状態。しばし、カウンターの前のベンチに座って、空港の雰囲気を楽しむ。JALのカウンターだけあって、やっぱり周りには日本人が多い。しかも、ヴィトンの袋持った…。やっぱり、みんな買っていくんだなぁって思った。そう言う私も、エルメスで買い物したけど。搭乗手続きを済ませて、出国審査。ここでもパスポートに、スタンプ押してくれない。なんか寂しいよ。出発ロビーはとても明るくて、何とも言えない空間。免税店で、会社へのお土産や、ワインなどを買った。せっかくだから、赤と白のワインを買っていこうって思ったけど、かなり手荷物が重たくなるんで、あきらめて白だけにした。ゲートの待合所で搭乗を待ってると、「あーやっぱり帰っちゃうんだなぁ」ってしみじみ思ってしまって。絶対もう1回ここへ帰ってきたい!そう思った、初めての巴里…。