ナースのお仕事♪

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患者その5:若い人の死

彼女の名前は亜矢ちゃん(仮名)
歳は、26歳。
胃潰瘍オペ後ということで転棟してきた。

彼女の本当の病名は『スキルス性胃癌』

ダイエットを何度もくり返していた彼女は、今回もやっぱりダイエットに励んでいた。
けれど、いつもはしばらくすると元通りになる体重が、なぜか今回に限って戻らない。
そう思ううちに、飯も食べられなくなり「胃の調子が悪いのかなあ」程度で近くの病院を受診。
そこで胃カメラをし、病気が発覚。

至急彼女の両親が呼び出され、亜矢ちゃんの病名を告知。
本人に告知をどうするかとの問いに、母親は大反対。
だから結局、告知はしないということになったの。

それから「なんとかして欲しい」というご両親の気持ちも汲んで、オペを決行。
けれど、思っていた以上に転移していることがわかり、何も出来ずに即閉腹。
後は対症療法をするしかないとのことで、残りの時間をターミナルケアに力を入れているうちの病棟で過ごすことに。

彼女は、ほんとに可愛い人だった。
胃潰瘍というのを全く疑わなかった。

「早くよくなって退院したいなあ。」

これが口癖。
けれど、若いだけに本当に進行が早い。
あっという間にターミナルまっただ中。

モルヒネを限界まで使っても痛みがとれない。

胃潰瘍も疑ってかかっていった。
そりゃ当然だよね。
体重は戻らないし、よくなるばかりか悪くなっていってるんだから。

「本当の病名は?」
「胃潰瘍って嘘でしょ?」

半狂乱になって、彼女を担当する看護師全てに質問攻撃。

けれど、そんな質問攻撃をする気力があったのもつかの間、今度はコールを握りしめて夜間には必ず看護師を呼んで、マッサージを1時間頼んでくるようになった。

正直に言うと、夜間帯の1時間の間、看護師をとられることはものすごく辛い。
というのも、他の仕事はそっちのけになるしコール対応は残りの一人になるから。

だけど、スタッフは誰一人何も言わずに亜矢ちゃんのマッサージをしていた。
師長もその辺は考慮して、しばらく3人夜勤にしてもくれた。

同性で、同年代の彼女の肉体的・精神的痛みは、余りにも辛すぎたから。

マッサージコールが鳴り始めて一ヶ月。

亜矢ちゃんは亡くなった。

最後の最後に『いつもマッサージをありがとう』と言い残して。

あまりにも若い死。
衝撃的だった。

あれからもう4年。

若い人の死をみるのは本当に辛い。

[注]医療従事者として守秘義務を守るべく、登場する人物の名前は100%、年齢は60%、疾患・起こった時期、内容などは50%ほど変えています。

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