その21『祝!ダーク・ホース・レーベルのソロ再発!』
ようやくワーナー時代つまりダーク・ホース・レーベルの長年廃盤だった『331/3』『慈愛の輝き』『想いは果てなく−母なるイングランド』『ゴーン・トロッポ』『クラウド・ナイン』の5枚(だと思う。店頭でしか見てませんので)がリマスターで再発されました。さっそくコピーコントロールのない米国盤を買って聴いております。国内盤は3月だったと思います。とにかくめでたい!いやぁめでたいですねぇ。ここ最近では待望と言ってもよい再発でしょう。『クラウド・ナイン』がここ数年聴けなかったんですから!アンビリーバボーだ!文頭で「ワーナー」とか書いていますが、現在はEMIに権利が移ったよう。
シゲとしては今回の再発を機会に『慈愛の輝き』と『クラウド・ナイン』は是非とも聴いてもらいたいところ。木漏れ日射すジャケットからほのぼのした幸福感が漂い、且つナイス(死語?)な邦題の『慈愛の輝き』はジョージ・ハリスンの最高傑作です。はい。
なんとも言えない浮遊感のリズムに乗ったAORな「愛はすべての人に」はアルバム・タイトルに相応しい最高のA面1曲目です。聴いているだけで幸せになってきます。個人的にはスティヴン・スティルスの「愛への讃歌」と並ぶ「愛」絡みの一曲です(『ゴーン・トロッポ』の「愛に気づいて」も格好いい曲です)。2曲目の「ノット・ギルティ」はビートルズ時代の未発表曲。アコースティックギターとエレピのアレンジがちょっとジャズっぽいAOR的小品。3曲目の「ヒァ・カムズ・ザ・ムーン」は「ヒァ・カムズ・ザ・サン」よりゆったりしていますが(夜だから?)、やさしさに満ちた一曲です。5曲目の「ブロウ・アウェイ」は1stシングルらしいリズミカルなポップ・ナンバー。F1讃歌の「ファースター」も冒頭や途中にエンジン音が被せてありますが、基本的にアコギとストリングス・アレンジのポップ・ナンバー。新妻オリヴィアに捧げた落ち着いたラヴソング「ダーク・スウィート・レディ」。
軽いラテンなアレンジの「ソフト・タッチ」。スライド・ギターのイントロから入る「イフ・ユー・ビリーヴ」はジョージらしいポップソング(べたっとしたキーボードが少し古いけど)。
息子ダニーも生まれ(追悼コンサートの姿を観てジョージにかなり似ているんでビックリでした)、オリヴィアとも結婚し、アルバムの音からも私生活順風満帆といった様子が伺えます。アルバムの原題は『ジョージ・ハリスン』そのままですから、ジョージ自身も会心の1枚だったのではないでしょうか。
何より“ぷっつん”『ゴーン・トロッポ』を筆頭にダーク・ホース・レーベル時代の作品はアップル時代よりAORっぽくて明るくて聴きやすく親しみやすいんですよねぇ。ボーナストラックがそれぞれ1、2曲収録されていますが、どれもデモ・ヴァージョンのようです。『想いは果てなく〜母なるイングランド』はジャケットが変わっています。ご注意を。
『クラウド・ナイン』の紹介は…またの機会に(笑)。
by しげ