お題(壊れた玩具)
ハビ様


壊れた玩具





  “愛している“
  “愛しているの”
  “抱きしめて、確かめさせてよ”
 
  そう繰り返す唇を
  どうして止める事が出来ようか
 
  もう、とっくに狂っている
  そうさせたのは、自分
 
  己の幼い自己をこの小さな弟にぶつけた
 
  その結果が、これだ
 
  “愛しているの”
  “ねぇ、もう一度抱きしめてよ”
 
  狂った唇は、壊れた玩具のように
  オレが望むようにしてやるまで働き続ける
 
  “もう、離さないで”
  “このままでいて”
 
  壊れているのは、自分?
 
  “愛している”
  “オレを、見捨てないでくれ”
 



                                          END

 

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 コメント

 こっぱすかしいですね。
  でも、モクバ君と海馬君の苦悩を少しでも感じていただければ幸いです。


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