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私が余文樂(ショーン・ユー)に転んだ理由

  香港で大ヒットを記録し、香港電影金像奨では主要部門を独占した「無間道」が2003年10月に「インファナル・アフェア」というタイトルで日本公開が決定しました。公開に先立って2003年9月にCSのカミングスーンTVでは「香港銀幕天国」で「インファナル・アフェア」特集を放送しました。この特集では取材陣が香港まで行き、劉偉強(アンドリュー・ラウ)監督や劉コ華(アンディ・ラウ)や梁朝偉(トニー・レオン)などの出演者にインタビューをしていました。その中に余文樂(ショーン・ユー)もおり、インタビューでの誠実な話し振りを見た私は「へぇ〜、ショーンって結構感じがいい子だなぁ」と思いました。

  香港政府観光局も「インファナル・アフェア」をバックアップし、9月24日に東京国際フォーラムでジャパン・プレミアが行われることになりました。このプレミアには4人の出演者がゲストとして出席すると聞いて、私は真っ先に「華仔(「わーちゃい」、アンディ・ラウの愛称)、偉仔(「わいちゃい」、トニー・レオンの愛称)は間違いないとして、若い頃を演じた陳冠希(エディソン・チャン)や余文樂(ショーン・ユー)も来るのかしら?」と思いました。私は9月10日に香港で行われた張國榮(レスリー・チャン)追悼コンサートで偉仔、陳冠希(エディソン・チャン)を見たばかりだったので、できれば余文樂(ショーン・ユー)の実物を見てみたかったのです。

  ところが、出席予定メンバーが発表されると劉コ華(アンディ・ラウ)、梁朝偉(トニー・レオン)、陳慧琳(ケリー・チャン)、陳冠希(エディソン・チャン)の4人でした。陳慧琳(ケリー・チャン)はあくまでもゲスト出演なので、「インファナル・アフェア」での登場シーンはわずかです。「なんで、ケリー?!」と思い色々と調べてみると、「余文樂(ショーン・ユー)は日本で公開された作品が無いので知名度が低いから陳慧琳(ケリー・チャン)になった」という話が耳に入ってきました。言っちゃ悪いですが、陳冠希(エディソン・チャン)だって日本で公開された作品は「ジェネックス・コップ2」と「ファイナル・ロマンス」だけだし、日本映画の「DEAD OR ALIVE2」にも出演していると言っても香港電影迷以外の知名度は決して高いとは言えません(^_^;)。私は「エディソンを呼ぶなら、ショーンも呼べ!」と一人で怒っていました(笑)。

  日本で「インファナル・アフェア」が公開された頃、香港では若き日のラウ(陳冠希)とヤン(余文樂)が主人公になった「無間道U」が公開され、大ヒットを記録しました。私は9月に香港で映画を見たときに「無間道U」の予告編を見ていたので、一体どんな作品なのか興味を持っていました。私は香港で見ることはできませんでしたが、私の広東語の先生が小田和正のコンサートを見るために香港に行き、「無間道2」を見てきました。先生の感想では「実際の主役は黄秋生(アンソニー・ウォン)と曾志偉(エリック・ツァン)で彼らの演技は素晴らしい。呉鎮宇(ン・ジャンユー)も抑えたいい演技をしていたし、余文樂(ショーン・ユー)も梁朝偉(トニー・レオン)の雰囲気に近づけて頑張っている。陳冠希(エディソン・チャン)はまあまあ」ということでした。余文樂(ショーン・ユー)が頑張っていると言う話は他の人からも聞いていたので、「これはDVDが出たら、買いだな」と密かに誓っていました(笑)。

  丁度同じ頃、私は広東語クラスメートから余文樂(ショーン・ユー)が女性アイドルデュオTWINSと共演した「一碌蔗」(監督は「わすれな草」、「ラベンダー」の葉錦鴻)のDVDを借りて見ました。この作品を見ようと思ったきっかけは、同じクラスメートから借りた別のDVDに「一碌蔗」の予告編が収録されており、その作品での余文樂(ショーン・ユー)のイメージがとても良かったからです。
  「一碌蔗」は一言で言えば青春ラブ・ストーリーですが、ただのアイドル映画ではありません。1970年代の香港・長洲島を舞台に、叙情的な風景の中で描かれる若者たちの姿に、私は懐かしさを覚えました。この映画の中で余文樂(ショーン・ユー)は映画館の前でサトウキビを売って生計を立てている若者・阿凡をイキイキと演じていました。
  阿凡の父親は彼が子供の頃に自殺するのですが、阿凡はその原因を作ったのが街のボス(黄秋生)だと思い込み、いつか仇を取ろうと彼をつけ狙っています。余文樂(ショーン・ユー)はこの作品での共演をきっかけに黄秋生(アンソニー・ウォン)を「演技の師匠」として尊敬するようになりました。撮影中も毎日のように2人はどのように演技をするか、語り合ったそうです。名優・黄秋生(アンソニー・ウォン)から演技に対する考え方を学ぼうという姿勢に、私は「余文樂(ショーン・ユー)は勉強熱心なんだなぁ。これから俳優としてもっと伸びるかも」と思いました。

  余文樂(ショーン・ユー)への好感度が上昇しているときに、2003年11月末に発売された「POP ASIA」48号に余文樂(ショーン・ユー)のインタビューが掲載されました(表紙も余文樂(ショーン・ユー)でした)。私は発売後すぐに買いましたが、いきなり表紙の写真を見てポーッとなっていまいました(笑)。続いてインタビューを読むと、ここにも素敵な写真が満載!私は見ているうちに胸がキューンとなってしまいました(^_^;)。写真だけでなくインタビューの内容も良かったです。映画について、音楽活動について、博多で食べたラーメンが美味しかった話など(笑)、盛り沢山でした。

  すっかり阿樂(余文樂の愛称)びいきになった私は、渋谷の某ショップで阿樂のCD2枚を買い、新宿・「東方糖菓」で「無間道2」DVD(限定珍蔵版)を予約しました。「東方糖菓」からDVD入荷のメールを受け取った私は、一刻も早く手に入れたかったので、会社を定時より30分早く出て(私の会社はフレックスタイム)「東方糖菓」に買いに行きました(爆)。買ったら速攻で帰宅してDVDを見ました。阿樂は「インファナル・アフェア」の時とは顔つきが変わっていました。特にウォン警視(黄秋生)とある人の墓前で対峙するシーンの阿樂は第1作の梁朝偉(トニー・レオン)を彷彿とさせる雰囲気を醸し出していました。

  「インファナル・アフェア」で梁朝偉(トニー・レオン)が演じた潜入捜査官・ヤンの若い頃を演じることは、阿樂にとってはかなりのプレッシャーだったようです。どのように演じればいいのか悩んだそうですが、「インファナル・アフェア」を何回も見直して梁朝偉(トニー・レオン)の演技の雰囲気を掴み、1作目と2作目が繋がるように努力したとか。阿樂の勉強熱心な姿勢については共演した黄秋生(アンソニー・ウォン)や呉鎮宇(ン・ジャンユー)もメイキングのインタビューの中で褒めています。私は阿樂は近い将来、香港電影を背負って立つ俳優に成長するのではないかと期待しています。そのためにも演技に対する真摯な姿勢をこれからも持ち続けて欲しいと思います。
  そして、個人的な希望としては早く生阿樂を拝んでみたいです(笑)。普段はオーラがなくて「どこにでもいる普通のお兄ちゃん」という声もあるんですが(^_^;)、百聞は一見にしかずですからね(爆)。

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