<実車について>
SE30の世界的ヒットを受け1996年にアウトモビリ・ランボルギーニが発表したのがディアブロSVだ。
VTの4WDに対しSVは2WDを採用し、装備も大幅に省く事により、SE30には届かないもののディアブロの基本となるVTより95kgも軽量な1530kgに仕上げている。
MY96では最高出力500psオーバーと発表されていたが、このMY99では530psが掲げられている。ちなみに前年のMY98は535psである。
MY99では可変バルブタイミング機構(採用はMY98から)と可変バタフライ機構が組み合わされる事により、特に高回転でより洗礼されたエンジンフィールを得ている。
外見ではSVの特徴とも言えるエンジンフード上の大きなエアインテークが目立つ。これはSE30イオタにも装備されていたもので、ディアブロのラインアップの中で最もスポーティなSVには欠かせないアイテムだろう。
また、MY99から採用されたヘッドライトは日産フェアレディZと同じもので、最上部にNISSANの刻印がある。ただしカーボンのアイラインが付いているため、実際には目に触れることの無い様になっている。
インテリアは3度目の改修により横長のタイプへと変更されている。後の6.0や6.0SEのものと似ているが、エアコン周辺やオーディオパネルの辺りの意匠が少し異なっている。
同年生産のVTと比べると最高速は若干落ちるが(SVが320km/h、VTが335km/h)
0-100m加速ではSVの方が速い。
これはギア比の違いによるもので、VTと同じギア比にすれば軽量なSVの方が最高速も幾分速いと思われる。
そもそもディアブロはMY98で生産が終了し次期モデル(通称カント)にその座を譲る予定だった。 しかし新たに親会社となったアウディはこれを撤回しディアブロをマイナーチェンジして延命する道を選んだのである。そして誕生したのがこのMY99のディアブロSVなのだ。
アウディのコントロール下に置かれたのでそれまでのディアブロよりも若干品質も向上しているようである。
ちなみに、SVはスポーツヴェローチェの略で、意味はスポーツ用で速い。ミウラSVのSVはスピントヴェローチェ。
<模型について>
さすがフジミ。 こいつを仕上げるのは面倒だった。
このキットのもとは、ドア開閉のABS樹脂のものだったんだけど今回SVが出るに当たってプラスチックになって、ドアも固定になった・・・。
まぁ、プロポーションは正確なんだけどMY99はヘッドライトがダメ。リトラクタブルライトのラインをそのまま使ってるから、全然似てない。 対策として、タミヤのフェアレディZのライトをそっくり入れちゃいましたけど。
カラーは少し暗めのブルーメタリック。ネット上の某有名ページでなんかでよく見る個体をイメージしました。
実は、製作記には書いてないけど色々と小技なんかも使ってたりして・・・・・・ま、そこは企業秘密ということで(^_-)
やっぱり一番の見どころはヘッドライトと艶で。そこ見て。
見て欲しくないとこはホイールとか・・・。
Lamborghini Diablo SV (MY99)