平和日誌へ





 2021年国民平和大行進の京都府内綾部亀岡コースの一環として、7月6日・7日の両日、福知山市内において平和行進の取組を行いました。今年も新型コロナウィルスの感染予防を考慮し、出発集会や市街地行進を中止しましたが、大江町と三和町では従来通りの自動車パレードを行い、夜久野町と旧市内では宣伝カーを運行し市民への呼掛けを行いました。大江町では、7月6日午前、宣伝カーとパネルやのぼりを立てた軽トラックの計5台でパレード。三和町では、7月7日午後、宣伝カーと乗用車・軽トラック合わせて6台でパレードを行いました。7月7日はほぼ1日雨が降り続きましたが、午前10時から午後1時までは旧市内に宣伝カーを走らせ、核兵器禁止条約の批准を呼び掛けました。


大江町内自動車パレード








 7月7日午前には、福知山市と福知山市議会への要請を行うことになっていましたが、あいにくの大雨による避難所開設準備が入ったため、市への要請については中止となりました。午前11時からの市議会への要請は予定通り行われ、高橋正樹議長と吉見茂久副議長が対応されました。この市議会への要請行動には、福知山原水協から大西代表代行、畔柳・中馬副代表、藤澤事務局長、山口事務局員、福知山健康友の会から藪見会長の6名が参加しました。従来の要請行動には10名を超える参加者がありましたが、今回はコロナ感染対策を考慮し、参加人数を6名に絞っています。


 市議会議長・副議長への要請(懇談)では、高橋議長のあいさつに次いで参加者全員が自己紹介しました。参加者を代表してあいさつに立った大西代表代行は、多忙な中、平和行進代表団に対応していただいたことに感謝の言葉を述べるとともに、核拡散防止条約(NPT)に定められた核兵器削減の義務を核保有国が履行しない現状や、核兵器禁が人道に反する兵器として広く認識され核兵器止条約が成立してきた世界の流れなどを2021年原水爆禁止世界大会パンフを基に説明しました。また、福知山在住被爆者・故芦田晃さん追悼冊子(福知山原水協作成)を紹介し、被爆者の核兵器廃絶の思いを伝えました。その上で、改めて「政府に核兵器禁止条約の調印・批准を求める」決議・意見書の採択について要請しました。
 高橋議長は、私達が長年にわたり核兵器廃絶と言う崇高な目的を掲げ取り組んできたことへの敬意を表明されました。また、被爆者の故芦田晃さんとは旧知であり、直接被爆証言を講演で聴いたこともある。核兵器廃絶にはもちろん賛同するし、「政府に批准を求める決議」の採択にも賛成してきたと話されました。その上で、市議会の中にはそれぞれの考え方や背景があると、決議が採択されなかった状況を話していただきました。代表団からは、核兵器禁止・廃絶を願う多くの福知山市民の意をくみ、市議会全員一致で核兵器禁止条約批准に関する決議採択に向け努力していただくよう、重ねて議長・副議長に要請しました。
 今回、福知山市への要請は中止となりましたが、改めて後日、京都実行委員会からの要望書に対する回答書をいただくことになっています。その際に、短時間でも懇談ができ、亀岡市長同様、福知山市長も核兵器禁止条約批准を呼びかけるよう要請したいと思います


三和町自動車パレード