1800年代のヨーロッパでは、クリスマスの日にご馳走を山盛りにした木製の大皿を贈る貴族社会の慣わしがありました。
貴族達は競って素材、デザイン等に趣向を凝らす様になり、贈られた人々はその皿を壁に飾り、それらは彼らの家宝になりました。
1895年ビング&グレンダール社は、このプレートの素材に“磁器”を用い、また自社で開発した藍色釉下技法で世界で初めてクリスマス・プレートを作成しました。以来、戦争や不況を乗り越え、途絶える事なく、一枚一枚手描きされたクリスマス・プレートは、人々から愛され続け、陶磁器史上に輝かしい一ページを飾っています。
これらのクリスマスプレートは、毎年新しいデザイン及び年号が記され、その年の“型”はクリスマス以後破棄され、完全限定制がとられています。
当美術館では第1号から現在に至るまでのすべてのクリスマス・プレートを展示し、皆さまにご覧頂けます。
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