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今日の一枚

取り扱い作品の中から選りすぐった一枚をご紹介いたします

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野口 謙蔵

田園初秋


15.4cm×22.6cm SM

板、油彩、額装

左下にサイン

昭和18年頃 作


野謙の会 登録証書 付


価格:応談

1901年(明治34年)滋賀県蒲生郡の豪家に生まれた 野口 謙蔵 は東京美術学校西洋画科で黒田清輝、和田英作に師事、後は中央の喧騒から離れ、生涯、生地滋賀の美しい故郷を描き続けました。


謙蔵の描く作品は第九回帝展の「庭」による初入選を皮切りに、以後、毎回入選を繰り返し、第十二回帝展では「獲物」により特選、第十四回帝展では「閑庭」により特選、さらに翌年の第十五回帝展では「霜の朝」(東京国立近代美術館蔵)がまたも特選となり、 謙蔵は新進気鋭の画家として中央でも注目を集めていきます。


当作品「田園初秋」は晩年の作品と推定され、画面中央には畦畔木を配し、田園の景色から空までを大胆な色と線で表現しています。


謙蔵の描く蒲生野からは、日本人の心の奥底にある田園への郷愁が呼び起こされるようです。