だれもがシビれる、あのマーカスサウンド… ドンと出る低音、シャキーンとした高音。 ドンシャリの典型とかNYCサウンドとか言われてる。 私も長年、研究をしてきました。 いったいどーやったらあのような音が出るのか? Sadowskyはどんな細工をあのベースに施したのか? フェンダー’70年代後期にTCTのせりゃぁ、あの音になるぜ。 …と乱暴にいう人もいます。まあ、大まかに言ったらそうなんだと思います。 でも、私は、マーカスのベースは非常に特徴がある音だと思います。 …作りかけ… 結論だけ書きますと… ・フェンダーベースにはバラツキがあり、もとのフェンダーベースがマーカスのものに近くないと あの音は出ない。 ・Sadowskyは特殊な改造はしていない。バダスに特殊結線TCT、リフレットくらい。一番の貢献は、 もしかしたらシールディング処理なのかもしれない。 ・セッティングには大きな特徴がある。弦高は高め、PUは低め。ネックの状態は最良、どストレート。 ・テンションの低いDR弦を使用しているのも、このセッティングの実現とマーカスの奏法には大きく貢献 していると思われる。 ・マーカスの弾き方による部分ももちろん大きい。フィンガー、スラップとも、思ったより強く弾いている。 Sadowskyが何か秘密のことをやっている、とか、ローアクションのセッティングに違いない、は、大間違いなのです! とりあえずマーカスの”あの”ベースを写した写真をアップします。 これは、フツーの人なマーカスヲタの私が長年かかってついにたどりついた成果なのです。 ありがたく拝んでやってください…ナンツッテ!(笑) あらゆる角度から見ても、弦高は高めのセッティングです。弦高が高いと強く弾けるしスラップのアタック音も強烈になります。 サムピッキングもやりやすくなるし、プラッキングもより強く弾けます。しかしテンションが高い弦だととチョーキングがやりにくいし 弾いていて疲れてしまう。そこをDRというテンションが低い(柔らかい)弦を使うことで、マーカスの多彩な表現を引き出す ことができているのではないでしょうか。 PUフェンスがかなーり潰れています。このフェンスに隠れたフロントPUのセッティングはベーマガでは写してくれない。 長年ここを覗きたかったのです。けっこうPUの高さが低いのがわかります。それによって、ラウンドする指板に弦高と、 フラットなPUによる弦間のアンバランスを緩和していると思われます。 |