第29回「肝寿会」肝臓教室
2015.4.25
講師:河合 健吾
○最近の腹部画像診断について(より安全・確実な検査・治療を目指して)
近年の腹部検査(腹部超音波検査、CT検査、MRI検査など)は、目覚ましいスピードで進歩しています。これにより、これらの検査が診断能の向上のみならず診断以外の様々な治療(治療補助)にも応用されるようになってきた一方で、検査・治療そのものが複雑・煩雑になりつつあることも事実です。肝臓疾患を患い、上記検査をはじめとする各種画像検査・治療を定期的にうけておられる方にとって、一つ一つの検査・治療の意義や危険性をできるだけご理解いただくことが重要です。
今回は下記の内容についてご紹介させていただきました。より安全で効率的な診療を継続していくうえで、今回のお話が少しでも患者さんの病状の御理解と治療にお役にたてれば幸甚です。
@CT装置の進歩について
画質の向上 → 診断能向上
被ばく量の低減
造影剤の減量
A超音波(エコー)検査の進歩と応用について
微小気泡造影剤を用いた超音波検査
エラストグラフィ(硬さを画像化)の利用
CT画像を用いた仮想超音波検査
BMRI検査を行うときの注意点
CPET検査とその注意点