第27回「肝寿会」肝臓教室
2014.4.12
講師:杉政美雪
平成13年肝寿会が設立され、肝臓病教室自体が27回を数えることとなりました。私は5年前の平成21年より前任の湯浅師長同様「肝臓病教室」開催に向けての裏方として接してきました。肝寿会発足読みほどいてみると
1.肝臓病は慢性の病気であるため、職場や家庭での理解を得ながら長期にわたる治療や経過観察が必要となる。その間のQOLを維持し高めるには、自らが肝臓病について正しい知識を得ることが大切になる。患者さんにこのような教育をするのは医療者の勤めである。
2.医療者から患者への一方向的な情報提供だけでなく、患者同士の情報交換を積極的にしていくことが必要である。そのためにも患者さん同士が気軽に話し合う中でお互いに励ましあえる肝寿会になればと願っている。
と、綴られています。
年2回の肝臓病教室を準備・定期的に「肝寿会だより」の発行など、患者会役員の方々の積極的な取り組みと高原先生をはじめに第3内科の肝臓チームの先生方の協力の中、実践している皆様は大人なの患者会の印象が強いです。その中で自分の役割はただ開催までの下準備と教室があることのPRです。自分自身が肝臓病に対する理解が深まったかと問われると即答できません。しかし、看護相談に立ち寄り、肝臓手帳にデータ記入しながら今の自分を語ってくださる方々の生の声を聞いて、同じ悩みのある方々に話し伝えている状態です。データを見ながら話できることは、基本的なことでしかありませんが、絶えず声をかけ注意点をお知らせすることで、自己管理につながればよいかと思っています。
看護相談では糖尿病・リウマチ・低肺機能患者などの患者会との関わりがあります。各会に関して講演会の準備やレクレーション参加など行っていますが参加者の減少や会の運営困難など問題も多いです。ただ、短い時間ではありますが肝寿会における懇親会の役割は患者同士の横のつながりにも通じるところがあり、肝寿会発足時の理念に即していると思います。今後はさらに会の運営が困難になると思いますが、今後も会の理念が継続することを願っております。
最後になりますがこのような発表に場をいただき恐縮の極みです。 一身上の都合にてこの3月で定年を待たず退職することとなりました。看護師生活35年外来勤務はこの5年間だけです。人間に興味が有り自分が関わった人に関しては名前が出てこなくとも知った人といった認識が強いです。私の姿からして変わることはありませんので現場を離れてもどこかでお会いすることも有りましょう。その時にはどうぞ近況などお知らせください。本当にありがとうございました。