私は平成4年と平成15年と二度のインターフェロン治療を受けC型肝炎ウイルスは無くなりHIV抗体がマイナスになりました。 その体験談をお話します。
40歳代に職場の健診でGOT50前後で要精検と診断されましたが仕事多忙にかまけ放置していました。 ところが50歳の時にGOT90前後、GPT100以上となり、それからミノファーゲンを注射していました。 しかし、平成3年末にはGOT214、GPT218と高い数値になり、 その頃、医学誌に高名な専門医として紹介されていた当大学の渡辺教授をたよって診ていただいたところ 入院して治療することなりました。
ウイルスが存在することから、当時、厚生省で認可されたばかりのインターフロン治療を実施こととなりました。 2週間は毎日、後24週は週3回の計半年間注射しました。 この時はウイルスの消滅はありませんでした。 当時の消滅割合は10%以下と聞いていました。
その後、月1回の診察、大全大補湯の漢方薬とウルソ錠とパンビタン剤の服用していましたが
8年後の平成12年GOT、GPTが100前後となり肝炎の悪化を示しました。
高原先生より学会でインターフェロンと抗ウイルス剤の併用治療がインターフェロン単独より高い治療効果が得られたとの
報告があったことをお聞きし、藁をも掴む気持で先生に相談し
平成15年インターフェロンとリバビリンの併用治療に
再び一縷の望みを託しました。年齢的にもラストチャンスと思いました。
治療は2週毎日の後、週三回で前半24週はリバビリンと併用、後半24週はインターフェロンのみの注射でした。計1年間です。
副作用については、鬱症状は現れませんでしたが、初期注射後38℃の高熱と悪寒が有り又倦怠感や食欲不振などがありました。 しかし、日を経るに従い薄らいで参りました。 口内炎、皮膚障害は常のことでした。 血小板は正常値は200,000くらいですが50、000まで低下、そのせいか平成4年の場合は歯茎から大量出血し緊急外来に駆けつけました。 15年は下半身の毛穴からも出血し痔かと思ったほどでした。また、手のひらの裏を鋭い針で突き刺したような出血もありました。 これらは一過性ですぐ終わりました。 痰ははよくでました。深夜喀痰時に血が混じることも多々ありましたが今はありません。 体重は治療前は55sでしたが、治療中は40sになりました。今ようやく45sまで回復しました。身を削ってウイルスに勝ったかなという感です。
会社勤めの身で1年間副作用と闘いよく耐え我ながら良く頑張れたと思っています。 これも高原先生の暖かい励ましとご忠告あったことまた新しい治療法でウイルスをなくせそうな一縷の望みに賭けたからです。
おかげでウイルスは無くなりそしてHCV抗体がマイナスになりました。 治療後の1年間のウイルス検査より先生からも自信を持ちなさいと云われています。 触診では肝臓が弾力性を帯びてきているそうです。ウルソ錠も半分に減らすよう指示されました。
ウイルスが無くなっても慢性肝炎に変わりなく肝癌のリスクがやや緩和されたものと自覚していますので 今後も月1度の健診を欠かさないで自己管理に努めたいと考えています。 (K.I 66才)2005.11.05
ウイルスが消えおめでとうございます。私もIFN治療の経験がありますが、副作用はお話のような多岐にわたることはありませんでした。しかし、打つ度に高熱が出て辛く、またタンパクが下りるようになり不安で音を上げました。聞かせて戴いたこと、これからの治療の参考と励みにします。有り難うございました。 (Y.N)2005.11