2013/7/6(土)
【僕、旅に出ます】☆
みなさんお待ちかねの藤月デートの話をしようと思うんですがね、タイトルが『僕、旅に出ます』というところから不穏な空気を感じ取ってるんじゃないかと思うんですよ。
ただ、とりあえあずそこは置いておこうじゃない。僕が旅に出る理由がネガティブなものとは限らないじゃないですか。もっとポジティブに、明るい未来を想像しながらこの日記を読んで頂きたい。そう思うのですよ。書きながら「なんて分かりやすい前フリなんだ」と思わなくもないですが、とりあえずそこは置いておこう。
というところで、デートの話です。
前回の日記で、入会金ががっつりかかるマジサイトを利用しますと書いたと思います。そこで自分の登録情報を記載しないといけなかったんですが、小学校のころから真面目に真面目に生きてきた僕の性格から正直に全部書いたところ、「誠に申し訳ありませんが、現在定職に就かれていない方におきましては当サービスをご利用いただけません」という旨の文書が返ってきまして、女性とデートどころか会員登録すらも門前払いされるという有様。何故だよ!女性と出会おうとすることすら許されんのか俺には!ジュリエットのいないロミオか!!
しかし、一回の失敗では挫けないのがこの藤月。この経験を生かして、今度は別のサイトに登録することにします。職業の欄にはサラッと『三菱東京UFJ銀行』と記入。小学校のころから培ってきた真面目さなんてドブに捨てました。そうしたらなんと、ちゃんとした案内のメールが送られてくるじゃないですか。所詮世の中こんなもんですよ、真面目な奴が馬鹿を見るんだ。女性には出会ってから、「独立したいって思ってて、実は今はUFJを辞めて事業立案を煮詰めてるんだ」なんてカッコイイセリフをポロンと言っちゃえば、もう土砂降りの雨にでも撃たれたのかというくらいその女性はビッシャビシャに濡れてますわ。股間が。ウヘヘヘヘ!!そんなゲスな笑みを浮かべながらメールを眺めていくとですね、「女性への紹介用に、名刺をお預かりいたしますので郵送してください」という一文が。なんとまぁ、ウヘヘヘヘ、クソが!!!!!!
(膝から崩れ落ちながら)
というわけで、そういう出会い系的なものに頼ることはできなくなりまして。とはいっても、無料で登録できるような簡単なサイトにはいくつか登録してみてるんですが、デートどころかそもそもメールが返ってこない。今になって思ったんですが、職業欄に『銀行員』と書いているのにメール送信時間が平日の真っ昼間なので、嘘とばれていようがなかろうがロクでもない奴に違いはありませんわ。そこかー…。
結局ね、こういう姑息な手を使い出すと女性は敏感に何かを感じ取ってしまうんじゃないかと思うのですよ。僕はデートをしなければという何かよく分からない強迫観念にとらわれて、そういう誠意が無かったことを反省しなければならない。なので、これからは出会い系でもちゃんと正直に、誠意を持ってコツコツと将来の伴侶を見つけるべく努力していこうと思います。
とはいえ、デートはもう約束しちゃったもんで、こればっかりは何とかしなければなりません。意地でもデートはしなければ、でも姑息な手を使って女性を騙してデートしようとするなんてのはもう僕は決別しました。まぁ、そういう手段を使ってもデートまではたどり着けませんでしたけども。まだ母を探すマルコの道のりのほうが近いわ。
さて、この事態どうしたもんかなーと思ったんですが、僕が女性にまるで相手にされないのは女性と接し慣れてないからじゃなかろうかと。頼れる感じとか、一緒にいてホッとする感じとか、そういうのが僕には足りないと思うのです。逆に言えば、僕が女性に対して自然な態度で接することができるようになれば、もうモテモテになるんじゃないかと。道ですれ違う女性が全員僕の虜になっていくんじゃないかと。もしかしてディルムット・オディナって僕じゃね?という感じになると思うのです。
だんだん、僕がやるべきことが見えてきました。
今回のデートは別に恋人になろうというものでなくて良い。女性に慣れるための練習。でも女性と二人で出かけるのだから、とりあえずデートと呼べるだろう。
つまり、
レンタル彼女サービスです。
レンタル彼女サービスというのを簡単に説明すると、お金を払って女性と二人で出かけることが出来るというサービスでして、例えば誰かの手前で自分に彼女がいることを証明しないといけない、とか、みんなで遊ぶけど全員彼氏彼女持ちで自分だけ違う、とか、そういうときに彼女のフリをしてくれる人を貸してくれるわけです。これまでデートをしたことは何度かあるにはあるんですけど、何年も女性と一対一で対面していないという環境が異常に僕を緊張させている。なのでこのサービスはちょうど良いと思うのです。ということで、さっそく登録。女性はむこうにおまかせで選んでもらいました。
待ち合わせ場所に早めに到着。ガム噛んで口臭は消したし制汗デオドラントで肌はテカってません。エロイことは無しということですが、もしデート中お互い本気になっちゃって「私を…お買いあげしてもらえませんか…?」なんて展開からホテルになんてこともあるんじゃないか!?なんて妄想が膨らみ、息子がギンギンになったらどうしようという危惧から堅めの生地のジーパンを履いてきました。ところがまぁ、実際は緊張で縮こまったままですよ。今年一番小さいんじゃないかと。女性と出会った瞬間「あーら可愛いオチンチン」なんて言われたらどうしよう、なんてビビるくらいの小ささ。逆に凹んでるんじゃないか、袋があるだけであとは女の子なんじゃないかというくらい僕のオチンチ…僕のオチンチンの話はもういいか。
そうこうしている間に表れたお相手の女性は、普通に可愛らしい人。
実際初めて会うときに、どう声をかけようかずっと迷っていたんですけどね、一応デートということなんで「初めまして」は違うんじゃないかと。かといって、「やぁ、今日も可愛いね」なんて石田純一みたいなセリフは僕からは出てきません。結局、あれこれ考えるよりも会った瞬間に思いついた言葉に身を任せようと思って頭からっぽのままその瞬間を迎えたわけなんですが、僕から出てきた言葉は「あ、ども、えへへ、カワイッス。へへ、カワイッス」という後から思い返しても気持ち悪さしかにじみ出ていないものでした。俺が女なら「ヒィッ!!」くらいは言ってるかもしれない。でもそこで、女性が少し笑いながら「ありがとっす」って言っちゃったもんだから、もう僕は恋に落ちましたわ。ヤベェすごくイイ!!
完全にもうヤラれちゃいまして、そこからはもうずっと頭ぽーっとしながらのデートだったんですけど、最初にスターバックス入ってお話しましょうかという流れになったんですが、ぽーっとしすぎて何を話していたのかまるで覚えて無くてですね。ただ、もう完全に女性になついて興奮した豚がそこにいる光景ですよ。これじゃイカンと。こういうテンパリを克服するための今回のデートじゃないかということを思い出しまして、ちょっと冷静になろうと映画に行くことに。選択したのは『ガリレオ-真夏の方程式』。内容も面白かったし、何より面と向かって会話しなくていい分心が落ち着きます。と思ってたら、彼女が僕の手をギュッと握って頭を肩に載せてくるじゃないですか!アワワワワワ!!これが真夏の方程式かーーーーー!!!!!!
結局、今回のデートで一番の山場はそこで。チクショウ!これまで行った合コンの経験なんてクソの役にも立ちゃしねぇ!気の利いた言葉や態度で逆に女性をメロメロにしてやるぜくらいの勢いで登録したはずなのに、僕が開始1分でノックアウトされてますからどうしようもない。惚れてもーた。今度はマジのデートに誘いたい。なんてことを心の中で決意して、どう切り出そうかモヤモヤしているうちに時間が来てしまいましてお会計。
お会計…?
いや、当たり前の話なんですけど、恋人だと思いこんでしまってそっちの世界に迷い込んだ僕にとってお会計ってなんだと一瞬パニックですわ。あぁそうかと。そういやそうだったなぁと。でも良い経験させてもらったし、僕がこの娘にお金を払うとしてもここから本当の恋に育っていく可能性もあるわけでちょっと待て今日このデートだけで2万以上かかっとる!!!!
女性とサヨナラした後、僕を包むのは急激な虚無感。
これくらいの金額がかかるだろうということは最初から分かっててやったわけですけど、いざ終わってみるとなんだろう、こんな凹むかというくらい凹む。なにやってんだ俺は…と思いながらブックオフでAKB48のさよならクロールDVD付き版を買って家でずっと流してるんですが、こっちの癒しのほうがすげぇと確信したところから、「あぁ、俺はやっぱりこっちなんだな」と思った。
ということで、これから時間が出来るたびにあちらこちらのブックオフを巡ってAKBやNMBを初めとする可愛らしい女の子のPVが収録されているDVD付きCDを買い集める旅に出たいと思います。
ウッハー、
楽しくなってきやがった!
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