2013/6/7(金)
【季節はずれのサンタクロース】☆
ふと思ったんですが、ここ数年まったくプレゼントってのに縁がないんです。
いや、分かってます。何を言ってるんだ藤月と。「プレゼントを貰ってない…。はぁ〜?豚が貰うのはプレゼントじゃなくてエサだけだよ!(カンカンカン!)」とまちゃまちゃのネタみたいな読者のツッコミが聞こえてきますが、そういうのじゃなくてね。プレゼントをあげたりもらったりしてるような場にすらいないんですよ。正直、「最近プレゼントで思い出すシーンは何ですか?」と聞かれたら、「強いて言えば、101回目のプロポーズで武田鉄矢が浅野温子の指にナットをねじ込んだシーンですかね」と答えてしまうくらい、人に物をあげたりもらったりというシーンが身近にない。ていうかさっきのも身近ですらない。TVだ。
そういうことに気づいたら、何だか無性にプレゼントが欲しくなりましてね。でもちょっと考えてみてもあまりにもそういう機会が無さ過ぎて、いっそのこと「NTTがタウンページ持って来ねぇかな」とか「ヤクルトの試飲キャンペーン近所でやってねぇかな」とかGoogleで検索してしまうほどになってしまったんですが、よくよく考えてみたらプレゼントってそういうことじゃねぇな、と。なんかもっと、純粋な何かキラキラしたもので構成されてるものだと思うんだ。となると、サンタクロースか…。
しかしね、サンタクロースなんて、30過ぎた男としては非常階段よりもせっぱ詰まった究極の逃げ道に駆け込むのはどうかと思わなくもないですよ。現実を見ろと。仮にサンタクロースがいたとして、お前は良い子なのかと。確かに世に対して明らかな悪事は働いてませんが、お前は良い子だ!と言われる何があるのかと言えば、バイト先で鶏の唐揚げのベストな上げタイミングを完璧にマスターしたというくらいしかありません。この良い行いのプレゼントなんて、時給20円アップとかそういうのしか想像できませんよ。どこがキラキラしとるんじゃい!!!というか、そもそもサンタの爺は真冬にしかやって来ねぇ!!
となると、もっと現実的な案を考えないといけない。
そこで聡明な僕が思い浮かんだのがね(人差し指で頭をトントンと叩きながら)、ペイフォワードですよ。
これは映画であったんですけどね、1人の人が3人の人に良い事をする。そして、その3人はそれぞれまた違う3人に良い事をする。それが続いていけば、世界は美しいものになる、というものです。つまり、僕が誰か身近な人に良い事をすれば、そのうち回り回って僕に良い事をしてくれる。サンタが舞い降りる、と。そういうことなんだよね。
ということで、そのスタートを探しながら町中をウロウロしてたらですね、荷物持ってひぃふぅ言いながら階段登ってる婆さんがいまして。これはしたり!と。笑顔で「荷物持ちますよ」と近づいたところ、「いや、良いです良いです」と遠慮されたので、「大丈夫、僕格闘技やってるんで筋肉あるんです!」と嘘のエピソードで場を和ませようとしたところ、「良いです良いです」と婆さんは階段を1段飛ばしでグイグイ上がって消え去っていきました。
おのれサンタ、貴様はどうやったらやってくるのだ…!!
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