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2003/10/15 (水)
池山日記
ちゃま語】

友だちんこを実践して友人を失った、22の昼〜(実話)

ダダダ、ッダダダダダダダダダ・・・盗んだパンツを被りだす〜(妄想)



P.S.ごめんなさい。今、今週の板垣(はじめの一歩)のボクシングへの思い並に真剣に就職活動をしてるから、ちょっと忙しくて「ロード・オブ・ザ・メガネ」の最終回を書ききれてません。
っていうか、今日の日記手抜き日記でごめんご。(←反省の色なし)


2003/10/14 (火)
パラレル<4>】

なんだけども、実はこっからはあんまり知らないんですよ俺。
武村さんがアメリカ行くっていうのを川原から聞いて、「多分あいつ凹んでるんだろうなぁ」って気遣いでその日の夜に電話したら案の定すげぇ勢いで凹んでて、なんかなし崩し的に会って話すことになって(このとき夜10時ごろ)、そのまま朝の4時ごろまで付き合わされましたってことくらいですよ、俺が関与してるの。

というわけなんで、こっからクライマックスにかけては池山のロード・オブ・ザ・メガネを楽しんでもらうとして、俺はいつもの日記に戻ります。


さて、まぁでもせっかくなんでちょっと俺らの中学時代の話を一つ。

俺らの中学の体育祭にはちょっと変なイベントがあるんですよ。(今もあるのか知らないけど)
それは『ワイルドダッシュ』っていう薄ら寒いネーミングで、要は各運動部がそれぞれ代表選手を5人ずつ出してリレーをし、ウチの中学ナンバー1運動部を決めるという競技。

だったんですが。

何年かやっていくうちに段々その趣旨が変わっていき、今や何をどう間違えたのか、『運動部3年は仮装して出場が暗黙のルール』になってしまってまして。
ホントに何をどうしたらそんなルールが出来てしまうのか不思議で仕方が無いんですけど、何より先生方が全く止めようとせず、それどころか大プッシュしてくる始末なのでどうしようもありません。

で。

俺は陸上部で長距離だったんですけど、もともと短距離やってたんですよ。けど、短距離よりも長距離のほうが俺は好きだったんで、途中無理やり転向したんですよね。なので、当時の俺は結構足速かったと思うんですよ。当時はね。
ということで、陸上部から出すメンバーに俺も入れられてしまいまして。
ということは、仮装して走ることがこの時点で決定してしまったわけでして。

さて、仮装するにあたってどういうコスチュームにするか考えなければなりません。
とはいっても中学生、自分で作るには限界がありますし、そうそう凝ったものなんてできませんよ。
ということで、決まったのは案外無難に女子中学生
制服は卒業した仲の良かった先輩に借りて、ブラとパンティーは実費で購入(女子に買ってきてもらいました)。コーナーでのチラリズムは誰にも負けません。
下着に関して、そこまでしなくても・・・と思いそうなんですけど、教師曰く「ポロリやモロ出しが無ければ何やってもオッケー」という寛大ぶり。ちょっとは規制しろよと言いたい。
さて、そこまで決まったところで、調子に乗った奴らが「何か足りない・・・」と呟きだしまして。そこに部室に遊びに来てた池山が「顔もそれっぽくしよう」と言い出しまして、俺としては「黙れよテメェ」っていう感じなんですけど、付け毛と化粧が決定、さらに足の毛まで剃られるという屈辱!
おまけに体育祭当日、メイクに時間がかかるからっていう理由で朝イチで化粧されて、格好はジャージ、顔だけ豪華っていうすごい状態で出番まで過ごさざるを得なくなったのでした。

そして、いよいよワイルドダッシュの出番。参加する運動部員たちは続々と準備に取り掛かります。
俺も下着をつけて制服を着、付け毛をつけて貰って準備オッケー。持ち場につきます。
1周200mのトラックを2人で走るので、半数はグラウンドの反対側にいるわけなのですけども、俺の周りでスタンバってる3年も大概派手。よくこんなの準備できたな、っていうのまで。
が、負けませんよ、可愛さなら。(既に趣旨が変わってる)

パァンというピストルを合図に、いっせいにスタートする運動部。
リレーということで陸上部にはハンデがあって、他の部員よりも20mほど後ろからのスタートです。前半は大体2年生で固めてあるので純粋なリレー勝負。時折観客席から女子の黄色い声援が飛び交います。

そして、やってきました俺の順。
どこで仕入れたのか馬のかぶりものをした同じ3年の陸上部からバトンを貰い、軽やかに走り出します。コーナーでわざとスカートを捲り上げることも忘れません。男子からの黄色い声援ならぬ悲鳴が聞こえてきますが気にしない。速さよりも華麗さ、これを俺は求めるのです。

と、なにやら俺の後ろですごい悲鳴が聞こえてくるじゃないですか。
てっきり俺に酔った観客だろうとふと振り返ると、柔道部の主将が女子のスクール水着を着て猛チャージ!

こ、

怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖いっ!


めちゃめちゃ怖いィッ!!

分かりますか、この理不尽な恐怖!
こいつがまたマッチョで、そのくせ足速いんですよ。
俺、本気モードへ!
女性が変質者に追いかけられる心境ってのを理解した気がします。とにかく振り切りたい。一刻も早く振り切りたい!
健全な中学校の体育祭で、グラウンドを疾走する変態2人(他にも変な奴多数)。すげぇ光景だ・・・。

んで、必死になって走って次の走者にバトンを渡して息を整えてると、同じくバトンを渡したスク水主将が、「藤月、やっぱ速ぇ〜よ」とか言いながら息ハァハァ言わせて来るんですよ。た、頼むから近寄るなっ!!

結局リレーは最初のハンデが響いてちょっとの差でサッカー部に負けたんですけど、その悔しさよりも、その数日後に販売された体育祭の写真を見て死にたくなりました。

そんな、爽やかな運動会の話。


2003/10/13 (月)
池山日記
ロード・オブ・ザ・メガネ8〜2回目の告白】

〈前回のあらすじ〉
藤月たちと楽しく遊園地でデートをし、順調な関係を築いてきたと思っていた俺と望ちゃん。
しかし、夏休みに二人で出かけたピクニックで、俺は望ちゃんに落ちた影を見落とす。

〈前回の続き〉
ピクニックで息抜きをした俺と望ちゃんは、引き続き勉強会を続けた。

その頃もなお、学校の勉強は全くしてないので学校の成績はすごく悪かった(と、いっても一定の成果があって下の上くらいにはなってた。)けど、放課後にずっと続けてきた望ちゃんとの勉強会が効果を表したみたいでこの頃に受けだした望ちゃんの行ってた塾の模試とかでは、段段と成績が常人並にはなってきた。
望ちゃんの希望する希望高校にはとても入れそうにないけど、その近くにある平凡高校(仮名)くらいやったら頑張れば入れるかもしれんと思い始めてた。
それで、帰りに一緒に帰ったり、お互いの高校の体育祭や文化祭に行き合うっていうのを想像してはにやにやしてたもんや。

そんなこんなで順調に勉強が進んでたんやけど、気楽なうちの両親が白浜への家族旅行に行くって言い出したから、俺もしぶしぶながらついていくことにした。
まぁ、海は嫌いじゃないしな。

で、その前日に、それを望ちゃんに言った。
俺「明日から2日間、親と白浜に行くことになってんか。」
望「海かぁ、・・・いいなぁ。」
俺「そうやろ、受験終わったら二人で行きたいな。」
ここで、「望ちゃんの水着も見たいし。」って付け加えようと思ったんやけど、望ちゃんの真剣な表情に俺はその言葉を飲み込んだ。
望「・・・池山君が帰ってきたら、言うことがあるねん。」
俺は、その重い言葉をしっかりと胸に受け止め、・・・ず、
すっかりもう一回「池山君好きやねん。」って愛の告白をされるもんやと思った。
あほって、ほんま幸せやな。

そんな勘違いをした俺は、その後も、「な、な、言うことって何?な、な、今言ってよ。」って望ちゃんに迫って嫌がられたもんや。

で、二日間の白浜、単細胞の俺はそれなりに楽しみすっかり日焼けして帰ってきた。
そして、いつも通り望ちゃん家に勉強しに行ったんやけど。
その勉強会の帰り、夕方やったかな、望ちゃんから「少し、散歩しよう。」って誘われたんや。
まぁ、断る理由もない俺はふらふらと望ちゃんと一緒に近所の公園まで歩いていった。
そこで、夕日に照らされる山と空を見つめながら、二人でしばらくぼおっとしてた。
ふと、俺は望ちゃんが「旅行から帰ってきたら言うことがある。」って言ってたんを思い出して、
聞いてみた。
俺「望ちゃん、そういえば、俺が帰ってきたらなんか言うことがある、って言ってたやんか。」
望「うん。」
夕日を顔に浴びてるはずやのに、何故か望ちゃんの顔は青白く俺の目に映った。
俺「何?」
望「・・・」
俺「それっていい話?」

望ちゃんは、俺の質問に残念そうに首を横にふった。
すっかり俺への再告白やと思ってた俺は、今のシチュエーションに急に恐怖感を覚えた。

俺「何、なん?」

望「・・・私、引っ越すことになったねん・・・お父さんが転勤になって・・・」
俺「へ!!??ど、どこに?」

望「アメリカ・・・」


俺「へ・・・?」




衝撃の告白

二人の関係は?

二人はどういう別れ方を選ぶのか?


次回、感動の?最終回

「ロード・オブ・ザ・メガネ9〜In the memory of glasses」

月の光は、愛のメッセージ・・・


2003/10/12 (日)
おでんとトランクス】

ハンガーにも掛からなくなったようなゴムの伸びきったトランクスを履くのが俺の親父なのですけども、奴曰く、「どうせ上からズボン履くんやから大丈夫」とのこと。


さて、今日のウチの晩御飯はおでん。
ウチは鍋いっぱいに作って、それごと茶の間にドン!「さぁ食え!」っていう方式でして、その中身がなくなりきるまで藤月家の食事はおでんが続くという悪夢のような習慣があるのです。
しかもたまに母親が「あ〜、ご飯のメニュー考えるのってしんどいわ〜」と言えば、大抵翌日おでんの中身がフルチャージされてます。何事も無かったかのように。まるで今日からおでんって言ってるかのように。チビ太も裸足で逃げ出すと思う。

そんなおでん一日目ご馳走様。
あ〜、今日は美味しかったけど、これが続くと思うとゲンナリだな〜って思いつつ食後のお茶をすすっていると、親父がおもむろに服を脱ぎだしまして。彼はいつも食後に風呂入るんですけど、居間で上着とズボンを脱いでから下着姿で風呂場へ行くのですよ。

「あーんあーんあ〜イーミテーションゴーオォ〜ル・・・♪」

なんて歌いながら服を次々脱いでいく親父。そして、さぁ風呂場へ行こうと立ち上がった瞬間。

パサッ(※1)ペロン(※2)
(※1:ゆるゆるのトランクスが落ちた音)
(※2:親父の(検閲削除)が露わになった音)

ブーッ!!(※3)ジョボジョボー!(※4)
(※3:母、笑いによりくわえてたガンモ噴出)
(※4:ガンモ破片、おでん鍋へ大量混入)

「スマン・・・」と一言残し、さっさと風呂場へ去っていく親父。笑いからさめ、目の前の惨状を見て絶句の母。

おめでとう。


明日から一人で、このおでん片付けちゃってくださいお母さん。


2003/10/11 (土)
池山日記
人体の不思議】

本来なら、ロードオブザメガネの続きを書くところなんやけど、

今日、焼肉食べ放題に行って帰ってきたら一気に5kgも太ってた!!!



悪いな、


ちょっと、過去に浸ってる場合じゃないねん。


今の俺がピンチやねん!!!

じゃ、今からウォーキング行ってくる、3時間くらい。


2003/10/10 (金)
携帯再び】

ついにっていうかようやくっていうか、社内で「さっさとどうにかしろよ!」てなツッコミ多数いただきまして、ようやく自分の携帯を購入しました。(こちら参照)
約3週間にわたり会社の携帯を自分の私用兼とさせてもらってたわけなのですが、先日経理から9月分と称して目ン玉飛び出るほどの電話代を請求され、驚いた親父が僕の髪の毛の中から「おい!とんでもない請求キタロー!」って薄ら寒く叫びだすもんだからびっくりですよ。思わず下駄飛ばしちゃった。っていうか下駄で出社すんなバカ!ってそんな問題でもなく。
いや、でも流石に抗議しましたよ。そしたら経理、言うんだもの。

「藤月さん、着メロとか色々、どれだけダウンロードしたんですか?っていうかすんなバカ!

だってさ!もう!なんなんだよマッタクごめんなさい。やりすぎました。

さて、まぁでもようやく自分の携帯を買うことが出来まして、もう気分はウハウハですよ。なんせカメラ搭載ですよ。iショットメールとかもいけんの。これがあれば今まで写真屋さんでは現像してもらえなかったお父さんの生着替えシーンとかもバッチリですよって撮らないよそんなのガシャーン!(携帯を床に叩きつける音)
まぁそんなわけで今回、俺はDocomoにしたわけなんですがね、身の回りってJ-Phoneばっかりなんですよ。なんでか。
曰く、パケット代が高くつくだの皆持ってるから嫌だの・・・。
あのね、パケット代が高いってのは分かりますよ。けども皆持ってるから嫌って、そんな奴らが集まりまくって俺の周りJ-Phoneばっかなんだから結局一緒じゃねぇのかテメェら。
てな話を、普段よくツルむ友達二人と話してまして。

友達
「でもなんでお前はJ-Phoneにしなかったの?家族割引できたんでしょ?」


「あ〜、まーね。でもいいんだよ。J-Phoneは写真とかあんまり向かないっていうし、写真とってちょっと遊びたいし」

友達
「・・・誰に送るつもりなん?}


「そりゃ・・・」


友達A
N501。白黒液晶。

友達B
H"。


無理でした。送れない。ヘコー。

まぁあって邪魔になる機能じゃないし、他の友達には送れるからいいんですけども。一番仲の良いヤツラが非対応とは・・・。世の中うまくいかないもんですね。

ま、仕方ないからとりあえずは自分のおつんつんの成長記録でも撮りつづけることにしますか。ってしないよバカ!ガシャーン!!(携帯を床に叩きつける音)


2003/10/9 (木)
池山日記
夢の中で】

こんばんは、池山です。
「ロード・オブ・ザ・メガネ」は多忙のため原稿を落としてしまいました。すいません。
代わりに昨日見た夢の話をします。
どんな夢かというと。

俺が藤月の家の前で「うひょ〜〜!!うひ〜〜〜!!」と叫びながらホップジャンパー(なんか両足で乗ってぴょんぴょん跳ねるやつね)に乗って遊んでいると、藤月が「家の前に怪しい人がいる」と警察に通報。
そして、俺あえなく逮捕。


こんな夢を見た俺は、藤月に「親友やと思ってたのに、夢で通報された〜、この裏切り者め!」って言ったら、
逆に藤月に「そんな夢を見てるお前のほうが親友失格や!」って言われた。

なるほど、・・・もっともや。


2003/10/8 (水)
パラレル<3>】

エキスポに到着するなりさっさと池山・武村組と別行動をとる藤月・川原組。
しかしそう思わせて、実はこっそり池山・武村組の後をサポートという大義名分のもと(デバガメとも言うらしい)尾行するのでした。

と、彼らが向かったのは観覧車。しかしそれは数多くあるアトラクションの中でも何故だかやたらガラガラで、いきなり尾行続行困難に!もうホントガラガラ。バレちゃう。
でもですよ、ここであきらめてしまうわけにはいきません。デートでいきなり密室だなんて、池山が何をきっかけに獣になってしまうかわからないじゃないですか。
まぁなったとしてもはるか上空なんで止められるはずもないですけど。
っていうかぶっちゃけ池山は高所恐怖症なんでそれどころじゃないはずですけど。
加えて言うなら、高所恐怖症じゃなくても何ヶ月も手さえ繋げないようなシャイボーイな池山が獣になって武村さんを襲うなんてことはありえるはずもないんですけど。超安パイ!
なんですけどもね、やっぱり後つけてみたいじゃないですか。それが人情ってもんじゃないですか。
とはいえ、尾行がバレちゃったらさすがにマズイんで、ここは俺らは乗らずに隠れて待つことに。何かあったら降りてきたときに分かるだろう、と。

・・・

・・・・・


・・・・・・・・降りてこねぇ。

な、何周する気なんだこいつらは!!いくらガラガラだっていっても、4周ですよ4周。池山は昨日「4回も乗った」って言ってましたけど、あれ、4周したっていう意味ですよ連続で。アホか。待つほうの身にもなれ!(池山たちは俺らが待ってるの知らないけど)
で、降りてきた奴らの顔みたら、なんかすげぇ楽しそうなんですよ。池山なんて観覧車降りるなりコマネチ!とかやってるんですよ。武村さん困った顔してケタケタ笑ってるんですよ(バッチリ見てました>池山)なんかもう尾行とかやんなくていいや、みたいになっちゃって。俺らは俺らで遊びに行こうと。なので、こっから先の池山らの行動は知らないんですよね。
あぁそうそう、俺らの昼飯でしたけど、適当にハンバーガーか何か買って食ってたような気がしますよ。池山は手作り弁当?あれ?何か勝ち組・負け組みたいになってる。


この数ヶ月後に訪れた夏休み。
俺はてっきり池山を含む男友達と騒ぎまくるもんだとばかり思ってたら、あっさり池山は女に走りやがって結局遊んだのは1,2回。「勉強あるねん」って言ってたけども、魂胆は見え見えですよ。別に、俺もそうなることを望んでたわけだしいいんですけど、男の友情ってのも切ねぇなぁ・・・。まぁ俺もちょくちょく部活行ってましたけども。
ちなみにこの時点で俺に女ッ気は無し。同じ陸上部の川原とはよく喋りましたけども、二人で遊びに行ったりすることなんて無かったし。
そんなある日のこと、川原から「望のことなんやけど・・・」と相談されまして。その内容っていうのが、また「おいおいマジで・・・?」というものでして。


なかなかどうして、人生ってやつはうまくいかない。


2003/10/7 (火)
池山日記
ロード・オブ・ザ・メガネ7〜夏の盲点】

〈前回のあらすじ〉
藤月の企てにまんまとのって遊園地にやってきた俺。
それからも藤月の陰謀に乗りっぱなしのままで、ついに俺と望ちゃんはシングルデートに!!!
絶叫系が苦手な二人が、一体遊園地でどうすごすのか?

〈前回の続き〉
二人して絶叫系が苦手な俺と望ちゃん。
とすると、メジャーな「ジェットコースター」とかには乗れないわけや。
んで、何に乗るか俺が迷ってると、望ちゃんが「観覧車に乗って、景色見よ、ね、池山君。」と目を輝かせて言うもんやからとりあえず観覧車に乗ることにした。
そしたら、望ちゃんが観覧車異常に好きで、結局4回も乗ったんや。
俺は別に高いところも景色も好きじゃないから、観覧車なんかどうでもよかったんやけど、せっかく望ちゃんが喜んでるしな。
まぁ、
望「うわーぁ、あの高い建物何かな?池山君。」
池「ビルやろ。」
という具合に会話もはずんだわけや。
ってはずんでないよ!!俺のボキャブラリーはそんなもんか!!??
あ、そんなもんやった。思い出した。

で、観覧車だけで午前中を使い果たしたわけや。なんせ4回も乗ったからな。
腹をぺこぺこにして待ちに待った昼食タイムはなんと、望ちゃんの手作り弁当や!!!
これは嬉しかったなぁ・・・
俺は別に聞いてなかったんやけど、何故か2人分作ってきてくれたんや。
愛やな、これは。と思ったもんや。
でも、望ちゃんに「何で2人分なん?」って聞いたら「だって、川原さんも2人分作ってくるって言ってたから。」っていうてたから、多分藤月も川原さんの手作り弁当食っとったんやろうな。

んで、午後。
さすがに4回も乗って観覧車欲を満たした望ちゃん。
次は俺が選んでええっていうことになった。
何かないかな?と思ってぶらぶらしてると、ちょうどいい具合に「お化け屋敷」にたどり着いた。
女の子と行くには絶好のスポットや。吊り橋効果もあるしな。
ぶるぶる震えて俺にしがみついてくるかもしれん。
俺「なぁ、ここ入ろ。」
望「えぇ?・・・こ、怖そうやし・・・」
俺「怖ないって〜。な、な、。」
俺は昔から、怖い系のものが好きで、「あなたの知らない世界」とか「心霊写真特集」とかには目がなかったから、もうすごい乗り気なわけ。
んで、「な、な。」って一文字だけでなんとか望ちゃんを説得した俺はいざ、お化け屋敷へ!
するとなんと、最初のお化けが出てきたところで、怖がった望ちゃんが俺の腕にしがみついてきた!

うひーー!!!うひーー!!

と、胸を高鳴らせることは、実は出来なかった。
なぜなら、俺は望ちゃんよりずっと怖がりやったからや。えへへ。
好きなんと、怖ないんとはまた違うねんな。あはは、すっかり忘れてた。乗り気なんは幻想やったわ。
その証拠に、俺はその後、半ば望ちゃんに抱きついたままお化け屋敷を進み、結局見たものといえば最初のお化けと望ちゃんのうなじくらいなもんや(w
途中から足がすくんで「あいつらやばい、あいつらやばい!」と分けの分からんことを言って通用口から逃げていこうとする俺を「大丈夫、つくりもんやから。」と優しく現実的に慰めたりもしてもらった。
ちょっと、大学で習った心理分析を活かしてここまでの行動を分析してみると、俺に関して、5分先も読めないアホのうえ、好きな子の前でもやすやすと醜態をさらすマヌケで、さらにつくりもんのお化け一匹見ただけで足がすくみ上がる臆病者という人間像が浮かんでくるな。
なんか、死にたくなってきたわ俺。

ま、そんなこんなで、無事お化け屋敷も脱出した。

あとは、なんか、メリーゴーランドとかコーヒーカップとか害のないもんに乗ってたんかな?確か。
そして、藤月達と無事合流して、おうちに帰ったわけや。
よう考えたら結局、藤月達とはほとんど話してないな、俺(w


さて、その後も俺と望ちゃんの関係は特に進まず、中学生活最後の夏休みを迎えた。
塾に通ってる望ちゃんは夏季講習とかとるから、あんまり会えんようになるやろうなぁと思ってたんやけど、意外にも望ちゃんは夏季講習をとらなかった。
で、そうだったらということで毎日のように望ちゃんの家で勉強してたんやけど、勉強ばっかりも嫌やからと俺がだだをこねて、近くの原っぱみたいになってる公園にピクニックに行くことにした。
しばらく、フリスビーやらできゃっきゃきゃっきゃと(主に俺一人が)騒いだあと、俺は遊園地デート以来の手作り弁当をいただくことにした。

池「おいしい!!」
望「ほんと!!ありがとう。」
望ちゃんの笑顔は真夏の太陽に照らされてまぶしいくらいに輝いてた。
池「う〜ん、すごい景色もいいしな。こういうところで食べると2倍うまいな。」
望「うん、お天気もいいし。」
俺は、半ば望ちゃんの笑顔に見とれていた。
池「来年、受験が終わったらまた来たいな。」
俺にとっては当たり前のように思ってたことやった。
一瞬、雲に隠れてた太陽が強い光を放ちながら姿をあらわした。

望「・・・うん、・・・そうやな。」
そう言った望ちゃんの笑顔に、そのとき絶対に落ちてたに違いない、わずかな影を見逃した俺はあほや。ほんまに、あほや。


楽しかった遊園地デート

二人の関係は、たとえ進展しなくても後退すること絶対にはないと思っていた

しかし、俺が真夏のまぶしさに見逃したひとつの影が、

確実に、終焉の足音の近きを告げる

俺と望ちゃんの間に落ちた影とは・・・?

二人の関係はどうなるのか?


次回、「ロード・オブ・ザ・メガネ8〜第3次兄弟戦争!!消えたたまごっちの謎」
お楽しみに〜。


2003/10/6 (月)
恋のから騒ぎ】

ああモテないよ。それが?(開き直った挨拶)

いやウソ、うそうそ、モテたい。ぶっちゃけモテたい。いっそ女人に崇(あが)められ奉(たてまつ)られたい。会社まで女の人の体の上転がりながら出勤したい。(ピラミッドとかを作るときの丸太の上を転がる石をイメージすると良いと思います)
わかってる、わかってるんだ。だからモテないんだろうなってことくらいは。顔とか体型とかはこの際敢えて置いといて。 今デブって言った池山君はあとで職員室に来なさい。
でもまぁとりあえず今日のところは俺のことはいいんだ。今日は俺がティーチしちゃうから。女の子はどうやったら男の子をゲッツできるかってのをレッツティーチしちゃうから。あぁノンノンノンノンチッチッチ。(人差し指を左右に振りながら)わかってる、わかってるからみなまで言うなよ。お前がモテないくせにとか、とりあえずもうゲッツって言うのやめとけよ寒いからとか、そういうこと言われるのは慣れてるんだ。慣れてるんだ。・・・・・・慣れてるんだよ・・・ホントに・・・。・・・はは。(鬱モード)

イカン、教える側がこんなナーバスになってちゃ生徒は不安になってしまう。金八先生が宅八郎だったら生徒も相談になんか来ませんよ。みんな自分で何とかしちゃうじゃないの。そりゃ駄目だ。・・・ん?あれ?それはそれで何か良いような気もしなくもないけど。だいたい金ぱっつぁんのクラスは問題多すぎなんですよ、何かの陰謀すら見え隠れします。このご時世、あの学校そのものが叩かれたっておかしくない・・・って、あれ?俺、何の話してたっけ・・・。

あぁ、そうそう。女の子が彼氏をゲットする方法でした。これはホント超実践向き!なんたって、意中のあの彼を射止める確率が高いのはもちろんのこと、もし駄目でも違う彼に部屋で熱く口説かれること間違いなしという2段構えですよ。完璧。自分が怖くなるほど完璧。


女性の皆さん、吊橋効果って一度は聞いたことあるんじゃないでしょうか。
人に告白するとき吊橋の上で告白すると成功率が高くなるっていう話。
あれっていうのはつまり、吊橋の上という恐怖感のドキドキを目の前にいる相手にドキドキしてるものと勘違いして起こる現象らしいのです。
でも実際問題、そうそう意中の人と吊橋になんか行くこともないわけですよ。じゃあどうするのか。要は相手の日常にドキドキを持ち込んでしまえばいいわけです。いいですか?ここから重要ですよ〜。



まず、相手を何日か尾行します。

ま、待て待て待て待てノンノンノンノンチッチッチ!!(人差し指を物凄い勢いで左右に振りながら)
確かにいきなり怪しさ満開だとは思わんでもないけども、大丈夫!大丈夫だから!シンジーテクーダサーイ!敵を知れば百戦危うからずって言うじゃないですか!まずは相手の行動をよく観察するのです。
するとですよ、まぁ時には公衆便所なるものを彼も利用するわけです。そこを狙い打ち!

小便器の前に立ってチャックをおろし、「ふー」っと出し始める彼。

その真後ろにアナタ。


そこでそっと囁くわけです。

「ずっと、ずっと好きだったの・・・。


ずっと尾(つ)けてた・・・



もう相手オシッコしながらドッキドキのバクンバクン。声も出ない代わりにオシッコジョビジョバー!ですよ。
ここまで彼の心臓を高鳴らせたら、もはや上手くいかないほうがどうかしてる。(俺の頭もどうかしてる)
彼はその高鳴りを、彼女への想いと勘違いするわけです。そっとジ〜ってチャックを閉めると、きっと彼はアナタを抱きしめる。洗ってない手で。それは仕方ない。めでたしめでたしだから良いじゃない。

でもそれでも駄目な時もやっぱりあるわけです。世の中どんな人がいるかわかりません。(むしろこの場合女の子のほうに当てはまる気もしなくもないけど)
でも大丈夫。さっきも言いましたけど、この作戦は安全な2段構え。失敗しても、今度は自動的に男の人に部屋で口説かれるコースに入ります。

具体的に言うと、



警察に取調室で色々聞かれます。



さ〜、どうでしたか?とってもためになるお話でしたね。実践しても俺のことは一切口にしないでね☆
って、あれ?生徒のみなさんどこへ行ったんですか・・・?


2003/10/5 (日)
池山日記
僕のマドンナ】

こんばんは、池山です。
今日も「ロード・オブ・ザ・メガネ」にしようと思ってたんやけど、ちょっとそれどころじゃなくなった。

そう、今日俺は偉大なる発見をした。

今の俺に最も必要なものを・・・

そうや!

俺は今日、新たなるマドンナを見つけたんや!!!

これぞ、俺の求めていたもの。
そのマドンナは、
まさにめがねっ娘。という感じの娘や!
巨乳ではないものの、そのめがねを掛けた容姿、そしてエロさ!俺の理想にかなり近いものがある!!!


過去に、いくら望ちゃんと甘い思い出があったとしても、過去は過去!
やはり、現実に出会いを求めていかないと、俺はずっと過去を引きずったまま後ろ向きに生きていかなあかんことになってしまう。

それでは、あかん。
俺は、今日そのマドンナを発見したことで、新たなる一歩を踏み出したと言えるやろう。



その、マドンナの名は桐島 咲ちゃん





職業はAV女優。(代表作:「メガネは外せないの。。。」)



って、俺また後退してるよ!!!
(猛烈な勢いでビデオを凝視しながら)






P.S. 「今、池山さんに最も必要なのは就職だと思います。」ってメールは要りません。ちょっとそのことについては忘れることにしたので・・・
「今、池山さんに最も必要なのは現実を直視することだと思います。」というメールも要りません。というか、そんなメールは見なかったことにします。(現実逃避行中の池山より)


2003/10/4 (土)
【パラレル<3>】

テメェ!駅までお父さんに送ってもらったってその時言ってたけど、それって彼女のお父さんだったのかよッ!!(今ごろ知った真実)

いやまぁいいんですけどね、もともとこの計画自体池山と武村さんをくっつけようっていうものだったんで。
ただね、思うんですよ。友人の恋路のために影ながら様々な手伝いをし(あ、そうだ、待ち合わせに30分遅れたのはわざとです )、時には一人ぼっちで集合場所の駅までチャリンコで30分ぶっとばし(着いたら汗だくでした)、でもそれを相手には露ほども見せない俺って、なんて健気なんだろうかと。男の中の男じゃないかと。メールボックスには『抱いて!』の手紙が2,3通入っててもおかしくないんじゃないかと。(ウィルスメールが2通と未承諾広告が2通入ってるのみでした)

さて、エキスポランドにつくやいなや俺と川原の首謀者2人はとりあえず消えなければいけません。それが今回のメイン任務です。
幸いにも池山が一人アホの子みたいにどこかへふらふらと行ってしまったので、俺たちは武村さんに「自分たちは絶叫系行きたいんだけども池山は駄目だし、悪いけどちょっと池山に付き合っててあげてくれない?」と言い残し撤退。


したと思わせて、2人を尾行開始。
(これも未だに奴に明かしてません)


次回:池山の珍デート記録
池山からかかってくると思われる猛烈な電話の嵐は無視するという方向でれっつごー。


パソコンの復旧が大変だよ、ひーッ!!


2003/10/3 (金)
池山日記
ロード・オブ・ザ・メガネ6〜遊園地でしっちゃかめっちゃか】

〈前回のあらすじ〉
二人で帰ることが習慣になってきた俺と望ちゃん。
二人の距離は急速に縮まっていき、俺は望ちゃんの家で勉強会をし、夕食まで頂くようになった。
そこに振って沸いたような藤月からのWデートの誘い。
俺と望ちゃんの関係は頂点に近づいていく・・・

〈前回の続き〉
Wデート当日、集合場所は最寄の駅やったんやけど、俺達の住んでる場所は結構な田舎だったから、最寄っていうてもかなりかなり遠かったねんな。
チャリンコかバスか、どっちで行こうかと俺が迷ってたところに望ちゃんから電話があって、
望「明日、お父さんが駅まで送ってくれるって言ってるんやけど、池山君も一緒に乗っていかへん?」
とのありがたいお誘いが。
もちろん、俺はその誘いを受けて望ちゃん家の車で行くことにした。
え?藤月?知らんよ、そんなん(w 
あいつはへーこらチャリンコでもこいできたんじゃない?

まぁ、そんな具合で、望パパが望ちゃんと一緒に俺の家まで迎えにきてくれて、そのまま駅に行くんやけど、気さくなお父さんでな。車の中でいろいろ話し掛けてくるねん。
望父「今日はデートか?池山君。」
ここで、「もぉ〜、お父さんったら!!」とか言える積極性のある娘やったらあれなんやけど、恥ずかしがりやの望ちゃんは赤くなってうつむくだけやった。
俺もちょっとしどろもどろになりながら、
池「違いますよ〜、他の友達も一緒です。」
こういうと、
望父「そうか〜、残念やったな〜望。」
と楽しそうにいう望パパ。
望ちゃんはますます赤くなってうつむいた。
まぁ、このお父さんはお茶目というか、気楽というか、こんなあほな男に娘が惚れているのを知ってもそれを笑って受け入れてくれる寛容な人やったで。
ほんま、うちの親父とはえらい違いや。俺の親父は、応援どころか多分俺の恋人とかを平気で奪っていく気がするもんなぁ(w

で、しばらくして駅につくと、藤月と川原さんはまだ来てなかった。
そして、約束の時間になってもやってこず、結局30分も遅刻しやがった!二人そろって!!!
ここらへん、今考えたらむちゃくちゃ怪しいわ。
まぁ、にやにや謝る藤月にチョップをかましつつ、俺達はエキスポに向かうんやけど、電車の中でもなぜか藤月と川原さんが俺と望ちゃんとは少し離れた席に座ったりと、細やかな策略が行われてた。
その間、望ちゃんは「景色が綺麗やなぁ、池山君。」とか言うて窓の外を見てたんやけど、景色なんかにはこれっぽちも興味がない俺は、ずっと望ちゃんの横顔に見とれてた。

さて、エキスポについた俺は、遊園地とかの楽しげな空気に感染されやすいから、すぐさま3人を放ってそこらへんを走り回って喜んだ。サルやな。太ったサルや。
しばらく、そんな風に遊園地の雰囲気を楽しんでると、向こうのほうから望ちゃんがてこてこ走ってきた。
俺がそんな望ちゃんを満面の笑みで迎えると意外な一言が・・・
望「藤月君たち行っちゃったよ。」
池「へ!!??」
俺は、てっきり待っててくれるもんやと思ってたのに
望「なんか、『俺たちは絶叫系回るからって言っといて』やって・・・」
池「絶叫系・・・」
俺は、ちょっと向こうにあるジェットコースターを見上げた。
とても、乗れそうにない・・・
実は、俺は絶叫系は大の苦手やった。ゲームセンターにおいてある、ちょっとくるくる回るやつでもあかんほどや。
望「私、・・・怖いの、ちょっと苦手やから・・・」
望ちゃんも同種族!!ほっとした
池「うん、俺もやねん。ま、あいつらはあいつらで放っといて、俺らはほのぼの行こうか?」
そうにこやかに言った俺に望ちゃんは笑顔でうなずいた。


まんまと藤月たちの罠にはまり、Wデートからシングルデートになった二人

絶叫系に乗れない二人のほのぼのデートの行方は?

ところでこのとき藤月たちは何をしてたんや・・・


次回、「ロード・オブ・ザ・メガネ7〜大考察!ペンギン村にペンギンは存在するのか?現役大学生300人にアンケート」
お楽しみに〜


2003/10/2 (木)
パラレル<2>】

先日、池山が日記で書いてる過去の奴の痴態の裏話を書いてみたところ池山からすげぇ勢いで電話がかかってきまして、「え?なに?そうやったわけ?え?マジで?もしかして他にもあんの?」とパニくりながら聞いてくるもんだから、親友としては「うん、そうだね。」とだけ言ってプッツリ切ってあげました。
電話でネタばらすよりいきなりサイト上でばらされるほうが痛くてオイシイわけで、それは池山も当然理解しているはずです。それでこそNeutralの管理人。覚悟の量が違います。(ひっきりなしにかかってくる電話をことごとく無視しながら)

さて、昨日の池山の日記、エキスポランドへ行くことになったっていうのは中学3年の話ですね。春頃。
武村さんが池山とよく一緒に帰るようになったのが中学2年の秋くらいなわけで、まぁだいたい半年程そこから何の進展もなしですよ。あとはくっつくだけなのに、全然動かないの。中学2年の後半になってもまだ「藤月、俺、昨日もうちょっとで望ちゃんと手ぇ繋げそうやったんやけどなぁ・・・おしかった」などとチェリーの鏡みたいなセリフを吐くほどです。家で一緒に勉強したりはするくせに、手もろくに繋げていなかったのかと思うと驚嘆です。
普通、ここまでダラダラしてたら逆に上手くいくものも上手くいかなくなる気がするんですけども、いつまでたっても初々しいというか結構良いカップルになりそうな気がするっていうか、ぶっちゃけ俺がイライラしてきまして。さっさとこの泥沼皆無のI's状態を何とかしろと。

そんな俺と同じ気持ちでもってしてヤキモキしてた奴がもう一人。武村さんの親友で、俺と同じ陸上部で、現在同じクラスの川原 雫。
彼女とは中学2年から同じクラスで、池山と武村さんのことを知ってからというもの俺と2人して何とかくっつけてしまおうと色々やってたのでありまして。ちなみに俺、この川原と中学卒業と同時に4年とちょっと付き合うことになるんですけど、それはまぁいいや。
んで、中学3年の春、ボチボチ受験勉強も真剣にやらないといけない時期に差し掛かったときのことですよ。行動するなら忙しくなる前の今を置いて無いわけで、俺は川原と計画を練りまして。それが『そうだ、エキスポに行こう』作戦。
ミッションの内容は、受験勉強を真剣に始める前にまず思いっきり遊んじゃおうという名目のもと、俺・川原・武村・池山の4人でエキスポランドへ行き、向こうで俺と川原が姿をくらまし奴らを2人きりにしちゃおうというある種お約束的な展開。
池山は武村さんが行くとなれば確実についてくるに違いないので、とりあえず川原に武村さんを誘ってもらい、OKが出たら俺が池山を誘うという形になりまして、まぁこれが実に簡単に思い通りに進むこと。めでたくゴールデンウィークに作戦決行。

続きは次回。

あぁ、そうだった。
当時、川原から聞いたんですけども、武村さんが「池山くん、好きらしいから・・・」ってセーラームーンをビデオレンタルして勉強してたらしいです。
なんていうか、武村さんが健気っていうか、池山は一回滝に打たれでもしたらいいのにって思った。


2003/10/1 (水)
池山日記
ロード・オブ・ザ・メガネ5〜恋と友情のクロスカウンター】

〈前回のあらすじ〉
選挙管理委員の任期が終わり、俺と望ちゃんの接点も無くなったと思われたが、望ちゃんの勇気に救われて、俺と望ちゃんは一緒に帰るようになった。

〈前回の続き〉
最初、100m先の自動販売機で待っていた望ちゃんだったが、次の日からは早くクラスが終わった方が相手の教室に迎えに行くことになった。

俺と望ちゃんは一緒に帰るようになって、お互いのことをいろいろ話すようになった。

実際、小学校のとき2年間も同じクラスだったにも関わらず、俺は望ちゃんのことを何も知らなかった。

例えば、趣味。
望ちゃんの趣味は、主に読書と映画鑑賞。
小説は特にサリンジャーが好みで、映画は父親の影響で「素晴らしき哉、人生!」とかのスクリューボール・コメディが好きだった。

一方、好きな本「電影少女」、好きな映画「美少女戦士セーラームーンSuperS外伝 亜美ちゃんの初恋」の俺とは一ミリも接点がなかったはずなんやけど、なぜかいつも話は盛り上がった。
大体、俺があほな話をして、望ちゃんが笑って相槌を打つ感じやった。
俺の話はほんまにあほで、例えば「『あぁっ、女神さまっ』のベルダンディーがかわいい。」という話やとか「ドラクエ3の最後の鍵の在りかを発見した喜び」という話やとか「トイレに入って用を足したものの紙が無くって教科書をつかった」という話・・・って今冷静に思い返したら、俺のトークの引出しには「漫画」と「ゲーム」と「シモネタ」しかない!!!(泣
まぁ、今もほとんど同じようなもんやけどな、「就活失敗談」がないだけで(大泣

よくも、こんな男と一緒に帰ってくれたもんやで、望ちゃんも。

まぁ、そんなこんなで二人の距離はだんだん縮まっていったんやけども、
ある日、話の流れで、俺の成績が散々足るもの(当時学年で底から10番以内くらい)なんを知った望ちゃんは「私の家で一緒に勉強しよう。」と心強い提案をしてくれた。
そして、望ちゃんが塾のない日は大体帰りにそのまま望ちゃんの家に寄って二人で勉強会をするようになった。
当時、望ちゃんは学内でもトップクラスの成績で県内一の進学校「希望高校(仮名)」を目指すくらいやったから、一方的に俺が教えてもらうんやけど、それでもすごく楽しかった。

あと、家に行くということは、当然望ちゃんのお母さんやお父さんに会うことになる。
年頃の娘が男を一人連れてくる、というシチュエーションに両親(特に父親)が反対せえへんか心配やったんやけど、そこは唯一の特技:「気さくさ」を最大限に活かして「あほやけど憎めない」キャラを獲得!!夕飯をしょっちゅう頂くことになった。
まぁ、実際いいご両親やったけどな。優しいし。

そんな幸せな日々を過ごしていたある日、俺がもそもそと昼飯を食べてると、妙に顔をにやつかせた藤月が俺のクラスに来て、突然こんなことを言い出した。

藤「なぁ、池山。今度の休み一緒にエキスポランド行かへん?」

池「おいおい、何が悲しくてせっかくの休みを男と二人、花の遊園地ですごさにゃあならんのや!なぁ、藤月よ。」


俺がそういうと、藤月は焦って訂正した。

藤「違う違う、川原さん(藤月のクラスメート(女子))も一緒やし、武村さん(望ちゃんの苗字(仮))も一緒やで。」

なんで藤月の口から望ちゃんの名前が出てくるのか、すごく疑問やったけど、好きな人が来るんやったら俺も行かんわけにはいかん。
池「ん〜、じゃあ行く。」
藤「じゃあ、決まりな。」

そんな具合で、急遽、藤月・川原さんと池山・望ちゃんのダブルデートが組まれた。


急遽決まったWデート


加速する俺と望ちゃんの日常


藤月の日常とのクロス


時は絶頂を迎える・・・


次回、「ロード・オブ・ザ・メガネ6〜ポパイ、野菜嫌いに!!」
お楽しみに〜。

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