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2003/09/30 (火)
パラレル<1>】

池山が『ロード・オブ・ザ・メガネ』を書き始めたときから、「あ〜、多分俺も書くことになるだろうなぁ」と思ってた話を今日からスタートすることになりまして。
これから数日間、お付き合いいただくことにしましょう。



俺と池山と武村さん(望ちゃん)は小学校5,6年が同じクラスだったんだけども、なんていうか武村さんはものごっつ地味〜な娘っていうイメージしかなかったのですよ。

俺が彼女のことをよく知るようになったのは忘れもしない中学1年の始業式の日ですよ。学校終わるなり池山に拉致されて、延々3時間

「武村さんが、武村さんがひゃっほう!」

のような内容を語られたことが始まりでした。
俺としてはとっとと帰ってやりかけのRPGの続きがやりたかったんですけども、小学6年のころに池山が彼女に告白されたってのもあって池山の興奮度は例えばGLAYのコンサート最前列で「TERUーッ!」とかって奇声をあげながら今にもイきそうな気持ち悪げなおばはんよろしくMAXでして、迂闊に「じゃ、俺帰ってスーファミやるから」とか言った日にゃ下駄箱の前の廊下に小1時間ほど正座させられてしまいそうな勢いだったので仕方なく付き合ったのでありました。
んで、そうこうしてるうちに池山が「ちょっと一緒に見に行こう」とか言い出しまして、これまた仕方なくついて行って物陰からコッソリ武村さんを見たわけなのですけども、おぉなるほど、随分と当時の池山好みの娘に変身してます。こりゃたまらんだろうなぁ。

俺としてはもうとっととくっついちゃえばいいのにと思うところなんですけども、この辺池山は恐ろしいまでに奥手でして、結局うやむやのままになっちゃってたんですよね。そのくせ先輩の女子に一目惚れしたとかで特攻して撃沈しては「やっぱり俺には望ちゃんしかおらへんのや〜」と俺に泣きついたりしてくるんだから鬱陶しいったらありゃしない。さっさとアタックしてこいってなもんですよ。ロン牌来てるのに何であがらないのか。
てな感じで非常にヤキモキしてた俺なわけなんですけども、俺は俺で陸上部に入ってたんで結構毎日忙しくってそれどころじゃなかったんですよ。

さて、そんなある日のこと。
同じ陸上部の女子に川原って娘がいまして、彼女は小学校クラス違いでほとんど面識なかったんですけども、部活仲間ってことで話すようになっていくうちどうやら武村さんとすごく仲がよいらしいということが判明しまして。

うぅむ、これは利用できるかもしれません。

この時池山と武村さんは同じ選挙管理委員ってのに入ってたんですけど、この選挙管理委員の委員長ってのが陸上部の仲の良い先輩で、近々何やら垂れ幕作る係みたいなものを委員のなかから2名選抜するという話を聞いてまして、ここで閃いたわけですよ。

というわけで、川原さんを上手く丸め込んで、垂れ幕係に武村さんを立候補させるよう仕向けることに。

当然池山と武村さんのことは話さないで、確か「委員長が垂れ幕係を習字が上手い人に任せたいし、武村さん立候補してくれないかな〜って言ってたよ」みたいな感じで言ったような覚えがあります。なんか他にも色々工作した気がするんですけど。
で、武村さんが立候補したとなれば池山が確実に立候補するだろうと踏んでいた俺の読みは見事に当たったわけで、めでたく2人きりの委員活動ですよ。我ながら何てナイスガイ。軽く自分に酔える!っていうか濡れてきた。濡れるかバカ!

とか思ってたら、ある日突然武村さんが眼鏡の三つ編みに戻っちゃって、それ見た俺は「あ〜、池山の奴フられたな〜。行動遅すぎなんだデブ」とか思ってたんですね。
(※この発言の5年後に俺もめでたくデブデビューを果たすことになります)

で、さぞかしガックリしてるだろう池山に聞いてみると、なんと武村さんの姿が昔に戻ったのは池山の好みを再現してるからということじゃないですか。

ま、マニアック・・・!!

この前の『ロード・オブ・ザ・メガネ3〜失われた時を求めて』で真相を知ったんですけども、池山としては「綺麗な望ちゃんを他の奴に見せたくない」っていう独占欲からそう言ったんですね。当時その本当のことを言うのが恥ずかしかったのか、池山が俺にした説明は

「・・・仕方ないやろ、俺、眼鏡好きなんやもん」

でした。何か全力で脱力っていうか今まで応援してきた俺が泣けますね。
まぁ本心じゃないとは分かりますけども・・・。

さて、そんなこんなで中々いい雰囲気だと思われた2人だったのですけど、どうにもこうにもあと一歩が踏み込めない青春物語をのらりくらりとやってやがりまして、そうこうしてるうちに選挙管理委員が終わっちゃって解散してしまいまして。俺も池山もガクーンとしてたのですよ。
で、その日は俺も部活無かったんで一緒に帰ることになったのですけども、まぁ凹んでること。学校辞めるとか言い出す始末。いや、義務教育だから・・・と冷静にツッコむ俺。
そしたらですよ、武村さんがすぐそこで池山を待ってるわけですよ。

ぼ、ボーイズ・ビー!

なんなんだ、なんなんだこのお約束&羨ましい展開は。
っていうか、一瞬にして『俺=邪魔者』の公式が成り立ってしまい、どうしていいか分からなくなった俺は必死に漫画やドラマの知識を手繰り寄せ、その結果導き出した答えは

「た、体操服忘れたし学校戻るな」(体育も部活もありませんでした)

という、自分のボキャブラリーの無さを痛感させられるセリフを残してその場を走り去ったわけですよ。
その後のことは、俺はその日寂しく一人でトボトボ帰ったので知らないんですけども、しょっちゅう池山が武村さんと一緒に帰るようになったので着実に進展はしてたようです。うん、良かった良かった・・・







あ、ところで昨日の池山の日記のラストあたりなんですけど、

『そして、あの鈍感極まりない藤月がやたらめったら気がきく不思議・・・』

っていうトコロ。



コイツ、ナチュラルに死にやがれとか思った。


2003/09/29 (月)
池山日記
ロード・オブ・ザ・メガネ4〜アロンアルファな勇気】

〈前回のあらすじ〉
中学生になって一気に花開いた望ちゃん。
しばらくは疎遠だったものの、選挙管理委員にて久しぶりの再開となった二人。
その夜の帰り道での何気ない池山の一言が原因?で再び望ちゃんがめがね+三つ編みの姿に。
これは、池山への愛情表現なのか?それとも・・・

〈前回の続き〉
体育館の壇上の前でポツンと立っている望ちゃんの姿に、俺はしばらく呆然としてしまった。

まるで、小学生時代にタイムトリップしてしまったかのような望ちゃんの格好。めがね+三つ編み。

一瞬、人違いかとも思った。だけど、その遠くからでも分かる望ちゃんの雰囲気が俺を現実から離さなかった。
そんな具合に、ぼうっとして体育館の入り口で立ち止まっている俺に向かって、望ちゃんが手を振ってきた。
俺は、まだ状況が理解できていなかったけど、これ以上望ちゃんを待たしたらあかんと思って全速力で望ちゃんのところへ走っていった。

池「はぁはぁ、・・・ごめん、遅れてしまった。」
望「遅刻やで、池山君。」

少し意地悪な口調でそう言った望ちゃんを見てみると、顔を真っ赤にしていた。
おそらく、久しぶりに元に戻した自分の姿を見られるのが気恥ずかしかったんやろうと思う。
俺は、そういう気持ちをなんとなく察して、あえてその部分について触れることをしなかった。

池「よし、じゃあやろうか。」

そういって、二人は半分ずつ分担して垂れ幕をかけていった。
仕事は、垂れ幕をかけて斜めになってないかチェックするだけやったから、思ったよりもすぐに終わった。
その日は、朝が大体選挙の時間になっていて、委員である俺と望ちゃんはクラスに参加せず、委員の仕事をすることになっていた。
が、俺と望ちゃんの委員としての仕事はあとは放課後の開票と票の集計の手伝いだけだったから、朝のそれからの時間、随分暇だった。

とりあえず、俺と望ちゃんは選挙管理委員が使っていた教室に行くことにした。
他の委員は全員仕事中だから、教室内には二人だけ・・・
なんとなく、怪しい話になりそうな予感がするけど、精神力「羊」の俺にそんな勇気があるわけもなく、しごく健全な会話が続いた。
そういう風に、少しいつものような馬鹿げた会話をしていたこともあって二人の間の空気も和んでたから、俺は思い切って核心をついてみた。

池「望ちゃん、そういえば今日めがねかけてるねんな。コンタクト割れたん?」

朝の出会いから2時間以上たってて「そういえば」もくそもない気がするけど、女心にあんぽんたんな俺はそう言ってしまった。

望「ううん。コンタクトは置いてきたん。」
池「めがねの方が見やすいの?」

ここにきて、まだこんなことを言う俺が心底憎い。

望「ううん、めがねの方が、めんどい・・・かな。」
池「それやったら・・・」

ここまで言って俺は口をつぐんだ。
さすがに「俺が前のほうがいいって言ったから?」とは、純情ボーイの俺には言えなかった。
それに、そこまで自分に自信がなかった。
そうやって、言葉が続かない俺をじっと見つめながら望ちゃんは少し顔を赤らめてこう言った。

望「やっぱり、池山君はこっちのほうがいい?」

なんとなく言おうとしてたことが見抜かれたような気がして、俺も顔を赤らめながら答えた。

池「うん、そうやな。うん。そっちのほうがいいな。」


けど、
正直、もうどっちでも良かった。
それが望ちゃんであるなら。
そのとき既に、

俺は、完全に望ちゃんに惚れていたから。


その後は望ちゃんと普通に話して、昼から普通に授業を受け、放課後に開票作業などを行った。
それで、俺の選挙管理委員会の仕事は全て終わった。

これは、俺と望ちゃんの唯一の接点を失ったことと同義やった。

また、普段の生活が始まる。

俺の中に諦めの気持ちが膨らんだ。


次の日、望ちゃんのことをぼうっと考えながら授業時間が過ぎていき、俺はたまたま廊下で会った藤月と一緒に帰ることにした。

二人でトロトロ歩いてると、学校から100mくらい離れたジュースの自動販売機のところに望ちゃんが立ってた。
俺は嬉しくなって、話し掛けた。

池「よぉ!望ちゃん、誰か待ってんの?」
望「うん、・・・池山君待ってたん。」
池「へ!!??」

顔をめっちゃ赤らめながらそう言う望ちゃん。
また、その突然の言葉の意味を考えて自らも顔を赤らめる俺。

なんとなく雰囲気を察したのか、藤月は
藤「俺、ちょい体操服忘れてきたし取りに帰るわ。」
と、体育なんかなかったくせに、変な言い訳をして学校に走って戻っていった。
このナイスガイめ!!


そして、俺と望ちゃんはその日をきっかけに大体毎日二人で帰ることになった。



一度は千切れた二人の接点

それをもう一度繋いだのは、望ちゃんの勇気だった

既に望ちゃんにべた惚れな池山はどうでるのか?

ここまでいって、なぜ二人は付き合わなかったのか?


そして、あの鈍感極まりない藤月がやたらめったら気がきく不思議・・・


そんな数々の疑問と謎を引きずって、
次回

「ロード・オブ・ザ・メガネ5〜妖怪大戦争・父さん僕の目玉返してください」


に続く

お楽しみに〜!!


〈池山謝罪コーナー〉
ごめんなさい、「今回で最終回」って言ってたのに、終われへんかった。
なんか、書いてるうちに色んなことを思い出してしまって・・・
もうちょっと続きます。


2003/09/28 (日)
俺】

大体メールボックスは2日に1回くらいチェックするんですけど、まぁその大半はウィルスであるとか広告。当然のようにそれらはゴミ箱にペッと捨てるんですけど、極稀に閲覧者の方から応援とかのメールをいただくことがあるんですよ。そんな時、サイトの管理人やってて良かったって思うんですよね。

さて。

今朝ですね、メールボックス見に行ってみたら新着6通
どうせまたウィルスなんだろうなぁと思いながらフォルダを開いてみたら、4通のウィルスと1通の広告に紛れて、1通閲覧者の方からメールキター!!



subject:『藤月さんのことが知りたい・・・』



バンジーーーーー!!!!


ごめん、ホントごめん池山!
ね、ネゲット!ネゲットだよ俺ッ!!
お前が過去の醜態さらしてるところ悪いけど、俺、彼女出来ちゃうヨ・カ・ン☆
まぁこれもほら、アレだ、学生時代お前の一人暴走恋話延々3時間を何回も聞かされた俺を天使は見ていたっていうか、報われたわけだよ。フハッ!

さ〜て、んでは中身をじっくり読ませてもらいますか。(本人掲載許可得ました)


初めまして、いつも日記見てます。19歳女です☆
藤月さんにちょっと質問してみたいことがあってメールさせてもらいました。
ホントは掲示板に書き込むほうがいいのかもしれないんですけど、そういう経験がないので・・・すみません。
知りたいって言っても異性として知りたいっていうんじゃホント全然ないですよ〜(^^

Q.藤月さんは彼女さんがいたこと無いんですよね??

これまでの日記にもそれらしいこと書いてなかったから気になっちゃったんで(笑)
いたこと無いんですよね?

私、今バイト先の人にアタック仕掛けてるんですよ〜。一応彼氏いたんですけど最近別れちゃったんで・・・。
お互い頑張りましょうね。藤月さんにもきっと良い人見つかりますよ!
それでは、これからも頑張ってください。



あはは〜、え〜と、とりあえず






ちょっと来い。



ツッコミどころ満載ですけども、なんですか、この『藤月はミジンコほどもモテない』と認識してることを匂わすメールは。なんで質問が『疑問形』じゃなくて『確認形』なのか。とりあえず腸ねん転になってしまえ!

いいですか?俺はすごいの!モッテモテなの!立ってるだけで犬とか寄ってくんの!おぉっと待ちな。アンタが今言おうとした言葉、飲み込んどいたほうがいいぜ?それ以上言うと藤月泣いちゃうぜ?そう、それでいいんだ、黙って聞いてな。

まぁとりあえずね、色々『お嬢さんちょっとお待ちになって私の話を小一時間板の間で正座して聞いて』って部分はあるんですけどもね、ここは目をつぶろうじゃないですか。
なんていうんですか?ほら、俺ってば余裕があるっていうやつですか?
だって彼女いましたもん俺。

4年も。

フフン、皆が目を見開いて俺を見てるのが手にとるように分か

池山「でも童貞なんだよなお前」




いらないことは

言わなくていい。


2003/09/27 (土)
池山日記
ロード・オブ・ザ・メガネ3〜失われた時を求めて】

〈前回のあらすじ〉
俺に告白してきた望ちゃんが、中学になって俺好みの女に大変身!!!
その時、子豚から豚へとマイナスの変身を遂げていた俺はどうでるのか!!??
望ちゃんはまだ俺のことを好きなのか!!??
池山(彼女0)が送る人生唯一のラブ(っぽい)ストーリー


〈前回の続き〉
中学になり、一気に俺の中のチャンピオンロードを駆け上がった望ちゃんだったが、クラスが離れていたこともあって、やはり話すことはほとんど無かった。
その間、いい加減な俺は別の秀才女やプチ不良に手をだして、あっさり振られたりしていたんだが、中2の時選挙管理委員にジャンケンで負けて就任した俺は、偶然望ちゃんと同じ委員になった。

その選挙委員活動中も、何度かそばをすれ違ったりしたが、なんとなくお互い話すことは無かった。


だが、選挙を明日に迎えた放課後。
委員長が、明日の選挙の際につかう候補者の名前を大きく書いた垂れ幕をつくる係を2名募集した。
斜め前に座っている望ちゃんが手を上げたのが目に入った俺は、無意識にいつの間にか手を上げていた。
結局、立候補者はその2人だけで、係は俺と望みちゃんに決まった。

係にならなかった他のみんなが帰った後、俺と望ちゃんは二人で黙々と仕事をした。
俺は習字が下手なので紙を押さえる係、望ちゃんが書く係だ。

それでも2人の間に会話はなく、
沈黙が続き、
望ちゃんの筆がさらさらと紙の上を撫でていく音だけが教室に響いた。

望ちゃんの字は上手くて失敗もほとんどなかったが、選挙の立候補者が多く、全部書き終える頃にはすっかり夜になっていた。
俺と望ちゃんはさすがに同じ小学校出身だけあって帰り道も同じなんで、なんとなく二人で帰ることになった。

街灯もあまりない暗い夜道の中、二人は黙々と歩いていたんだが、俺は「このままじゃいけない!」と意を決し、望ちゃんに話し掛けた。


池「望ちゃん、セーラームーンって見てる?」


台無し!!台無しや、この人!!!
このオタク野郎が!!!死ね!!!


望「(ちょっと驚いた顔で)う、ううん。見てない。私、塾とかあるし」

池「あ、あぁ!そうやんなそうやんな、俺も見てないよ、そんなん。女の子向けやし。」

嘘つけ!!!毎週録画しとったやろ!!!

ジェダイトのモノマネできたくせに!(泣)

と、俺が会話を外しまくったせいで二人の間にまた沈黙が訪れるかと思われたとき、今度は望ちゃんの方から話し掛けてきた。

望「久しぶりやな、池山君と話すの。」
池「え、・・あ、うん、そうやな。小学校のとき以来かな。クラスも一緒にならへんかったしな。」
望「・・・6年のとき、私池山君に告白したやん?」
池「うん、確か、・・・してたな。ま、でも、一瞬の気の迷いやろ。」
望「だから、返事くれへんかったん?」
池「い、いや、そういうわけじゃないけど、なんか恥ずかしかったというか、あれで。」
望「あれ、か?」
池「うん、あれ、や。」
二「あはははは。」

なんでかしらんが、妙に楽しくて二人で笑ってしまった。
これで二人の間にあった妙なよそよそしさは無くなった。

池「でも、あれやな、望ちゃん変わったな、中学入って。」
望「うん、コンタクトにして髪型変えただけやけど。」
池「でも、だいぶ変わった。」
望「うん、前よりいいやろ、この方が。」

池「・・・・・・う〜ん、どうやろ。俺は前の方がいいと思うけど。・・・望ちゃんらしいし。」

このとき、なんか綺麗になってしまった望ちゃんをもったいなく思ったのか、なんなのか分からんけど、こう言ってしまった。
明らかに、今の望ちゃんのほうが好みやのに。
今思うと、変な独占欲みたいなんが働いたんかもしれへんな、「他の男には綺麗な望ちゃんを見せたくない」っていう・・・

望「・・・ふ〜ん、そっか。池山君はそう思うんや。」
池「・・・うん、そうやな。なんか、今の望ちゃんは望ちゃんっぽくない気がする、俺の中で。」
望「ふ〜ん。そっか。」

後の会話は忘れてしまったけど、確か学校の先生の話とかで普通に盛り上がってた気がする。

そして、次の日。つまり選挙の日なんやけど、
この日は、作った垂れ幕を体育館に吊るすために、係はみんなより早めに学校に行かなあかんかった。

俺は時間に少し遅れ気味に学校に着いて、のさのさと仕事場である体育館へ入った。
そこで見たものは!!!


小学校のときと同じ、めがね+三つ編みの姿をした望みちゃんやった。


久しぶりに再開した池山と望ちゃん。

元のめがね姿に戻った望ちゃん

池山が見たものは幻影か?現実か?

二人の中のさりげない会話が、望ちゃんを元の姿に戻したのか?

そうだとしても、二人の時間まで巻き戻るのか??


そして、


なぜ、池山は未だに彼女0なのか??

そして、なぜ、俺はめがねフェチになったのか!!??

全ての答えは、

次号(あたり)、(多分)最終回

「ロード・オブ・ザ・メガネ4〜地球まるごとバナナ大決戦!!!」にて
(同時上映;「彼女はバナナ銀行??」)


お楽しみに〜


2003/09/26 (金)
そんなとある日】

この前携帯が不慮の事故で逝ってしまって以来あんまり携帯買い換えないままだもんだから、「仕事の連絡がとれん!」と会社の携帯をしばらく私用に持つことを許されたのですが、もともと俺は携帯をあまり使っていなかったし、会社用の携帯だから友達に番号を教えることもしなかったので出番はほとんど無かったのですが、今日初めて活躍しました。




同僚
「あの・・・、仕事始まってんの、知ってる?」



「・・・ん、今知った」(ベッドの中で)


はいどうも、最近月イチで寝坊遅刻する男というヤな感じのレッテルを貼られている藤月です、こんばんは。ちなみにもはや諦められてるあたりイイ感じです。

え〜、それでですね、なんつーか微妙に話が変わるのですが、今日そうやってつもの出勤時間より2時間ほど遅れているにも関わらず当たり前のようにのそのそ歩いてると、前を歩く女子高生と思われる若い娘がなにやら大声で話してるのが聞こえたのですよ。
んで、まぁ無意識に聞いてしまってたわけなのですが、ちょっとその中の会話で疑問に思うことが。



娘1
「この前新宿行ったんだけど、いっこく堂見たよ!」

娘2
「え〜?マジで?いっこく堂って新宿いるの?」

娘1
「だって見たもん。ちらっとだけだったけど」

娘2
「ホントにいっこく堂だったの?」

娘1
「あれはホントにいっこく堂だったって!多分絶対!



多分絶対。
意味が通りそうで通らないこのもやもや感。朝っぱらから思わず考え込んじゃったりした22歳の秋。
っていうか、いっこく堂でそんな興奮するのもどうかと思います俺は。

っていうか、会社遅刻してるくせにそんなこと真剣に考え込む俺もどうかと思いましたけれど


2003/09/25 (木)
そんなレイニーデイ】

俺の仕事のやる気っていうかモチベーションというのは、結構天気に左右される。
別に外でてやる仕事ってわけじゃないのですけれど、なんせ滋賀から大阪まで通勤してるから雨の日ってのはホントやる気おこらないわけなのですよ。ていうか、出社する気がおこらない。かなり真剣に会社行くのあきらめそうになる。寝ぼけた頭で「今日は雨だから、ウチの会社は雨の日は自由出社なんだワーイ!」とか自分の中で勝手にルールを作って夢の中へ行ってみたいと思いませんか。ウフフ〜(夢の中へ〜)

とはいえ、休んだって仕事量が減るわけじゃなし。むしろその後の仕事量が増えるわけで、先のことを考えれば休むという行為はあまりというか全然得策ではなかったりします。
というわけなので、仕方なく今日も松浦亜弥などをMDで聞きながら出社ですよ。イェ〜イめーっちゃ、ホーリデーィ!俺の頭がホリデイなのですが。

でも会社につくころには大抵疲れ果ててんです。ただでさえ混雑する電車内がさらに倍。おまけに傘持ってるもんだから、ズボンとかもグショグショになるわけですよ。
てわけで、もう始業時間にはすでに満身創痍。戦力喪失。呆然自失。とりあえず濡れた靴下を脱ぎ捨て事務の女の子に怒られる。

しかしですよ、濡れたものを身に付けながらって全く集中できないもので、いつもなら仕事中に「あ〜、もし今日の帰り道いきなり美人OLが『ずっと後ろ付けてきました!好きです付き合ってください!』とか言われたらどうしようかなぁ・・・って後ろ付けてきてんのかよ!怖いよ!とか、どっちかっていうと俺が一番怖い空想というか妄想というか現実逃避というか、そんなものをするのですけれどそれすら出来ず。それほどまでに集中できない。よって仕事なんか出来るわけがない。つまり進まない
そんな感じで雨の日は一日が終わってしまうため、結局休んだって大差ねぇわけなのですが、とりあえず『会社に来た』って充足感が得られるのでアレですね、駄目人間まっしぐら。

ちゃんと生きなきゃ駄目だなぁ・・・(遠い目で)


2003/09/24 (水)
池山日記
ロード・オブ・ザ・メガネ2〜ムーンプリズムパワーメイクアップ!!】

〈前回のあらすじ〉
放課後に居残り勉強をしていた池山。
ようやくその勉強が終わり、帰ろうとすると、そこにめがねっ娘の望ちゃん(仮名)がいた。
内気でもじもじと話す彼女に俺は「うんこ!」と叫び完全に間違った方向の気さくさをみせるが、その直後に望ちゃんから「池山君が好きやねん」と告白を受ける。
未だに頭の中が「うんこ」でいっぱいだった俺は、両者の意識のあまりの落差にしばし呆然としていた。(BGM:好きやねんのCMソング)


〈前回の続き〉

俺は、あまりにも突然の告白にとまどい、またなんとなく恥ずかしい感じからまた暴走してしまった。

俺「え?あれ?あれやんな、すきって、こう耕す・・・」
そういって、野良仕事のジェスチャーをする当時の俺。(100%実話です)

死ね!その当時の俺死ね!!!
(部屋の壁にごんごん頭をぶつけながら)

望「そんなんちゃうねん・・・」

そらそうやろうな。そんな子やったらとっくに仲良くなってるし。

俺「へ、へぇ・・・じゃああれか。」
望「うん、あれやねん。」

何故か、当時はそれで通じた。

俺「へぇ、・・・変わってるな。」
望「池山君ほど変わってへん。」
俺「そ、・・・そうやな。」
望「うん。・・・でも、好きなん。」
俺「へぇ、そ、そうか。ど、どこが好きなん。俺、太ってるし、走りとかも遅いやん。」
望「そ、それは恥ずかしいから言えへん・・・」
俺「それを聞かな意味ないやん。何の意味がないかは分からんけど(笑」
望「う〜ん、・・・池山君ってなんか毎日すごく楽しそうやから。」

あ、なるほどな。なかなかいいところをついてくるな、望ちゃんは。
確かに、バカは毎日楽しいからな。あはは。

望「あと、社会の発表のときの事覚えてる?」
俺「社会の発表、・・・って「仕事」のやつ?」
望「うん、あの時、池山君私助けてくれたやん。」
俺「???・・・・・・!!!」

しばらく考えて、俺はようやく思い出した。
社会科の時間に、「仕事を研究しよう!」みたいなんがあって、
班ごとにいろんな仕事(工業とか農業とか漁業とか)を調べて、その成果を発表しようというのがあったんや。
そのときに、俺は望ちゃんと同じ班やった。
俺は発表役(調べものとか、発表資料作成とかにはノータッチの、必要要素「度胸」のみのパート)
そして、望ちゃんはその気の弱さが災いしてかいつのまにか発表資料の作成という一番面倒くさいパートを押し付けられていた。
まぁ、そんなこんなで発表準備は進んでいったんやけど、発表直前にハプニングは起きた。
望ちゃんが、一生懸命作った資料を家に忘れてきてしまったんや。
泣きながら「ごめん、みんなごめん。」と謝る望ちゃん。
でも、そこは「何も考えてない」ところが長所の池山や。
「まぁまぁ、ええやんええやん、俺がなんとかしとくし。」
と、いいかげんなことを俺は望ちゃんに言った。

研究をちゃんとしたってことは後で発表資料を先生に提出したら分かってもらえるから、要は今日の発表を乗り切れればよかった。
でも、よく考えたら俺は研究にも発表資料にも関わらずに時間中も友達(主に藤月;当時クラスメイト)としゃべってただけや。
発表内容を覚えてるはずがない。

そこで、俺は「これから、3班の「漁業」の発表をはじめます。そういえば、この前俺釣りに行ってさぁ・・・」という具合に急慮予定を変更して(笑)、「池山漫談」を行った。いうたら、この池山日記の口頭版みたいなんをやったわけや。
それがけっこう受けて、望ちゃんを含めてみんな笑ってたけど、先生の目だけは笑ってなかったんが印象に残ってる(笑

まぁ、と、いう具合に難局を乗り切ったわけや。(もちろん、俺はその後先生に呼ばれてこっぴどく怒られた。)


俺「あ、あれか。よく覚えてるなぁ、そんなん。」
望「忘れへんよ。すごい嬉しかったし。」
俺「へ、へぇ、でも別に助けたんじゃないで、あれ。俺がやりたいことやっただけやし(笑」
望ちゃんは少し笑いながら、ゆっくり首を横に振った。

そこで、少し二人の間に沈黙が流れた。

望「あ、それだけやから。・・・うん。ごめんな突然。」
俺「い、いやいいよいいよ。別に、そんなん。」
望「じゃあ!」

そう言うと、望ちゃんは恥ずかしそうに走って行ってしまった。


その後は特にイベントがあったわけじゃなく、また俺は普通のモテない(泣)小学生生活を送った。
望ちゃんの外見が俺の好みやったらなぁ、とか思いつつ・・・
でもまぁ、他に好きな子がいたしな。
小学生時代はそんなんに結構こだわってたから。


そして、中学にあがったわけやけど、ここで事件が起こった。


中学生になったと同時に、
望ちゃんが、イメチェンして、コンタクト、ストレートロングヘアーにしたんや。
めがねを外して、三つ編みを解いた望ちゃんはめちゃめちゃ俺の好みやった。
いうたら、外角低めのボールが一気にど真ん中ストレートのホームランボールに変身したわけや。

まさに、度肝を抜かれたね、俺は。

このときの感動っていったら、もう藤月に3時間くらい語り続けたほどや。

・・・


小6時に俺に告白をしてきた望ちゃんが大変身!!!
中学になり子豚から単なる豚になりかけている池山はどうでるのか?
また、望ちゃんは中学でも池山のことが好きなのか?

さて、どうなる!!??

続きは、次回の池山日記「ロード・オブ・ザ・メガネ3〜マスオ脱走」にて!!
お楽しみに〜。


2003/09/23 (火)
【お約束をプレゼンツ!

恋のお約束ってのは現実では中々起こらないもんですよ。
でもね、誰でも漫画みたいなお約束ラヴを経験してみたいって思うもんじゃないですか。(藤月の偏見による勝手な断定)
それっていうのは結局のところ、自分がお約束の中に身を置いていないからなんですよ。自分さえお約束どおりの行動を取れば、後は自然と流れに乗れるもんなんです。


と、いうことで。



お約束を考えてみた。


これはかなり実戦的なものですよ。藤月えらい!
というわけで、それを解説付きでレクチャーしましょう。自分は男の子として描いていますが、これ読んでる人が女の子の場合はそう置き換えて読んでください。



■藤月考案・お約束LOVE大作戦


朝、目を覚ますと8:20.ヤバイ!こりゃ遅刻だ!!ってことで焦る自分。
(とりあえず寝坊してください。自信の無い方は寝る前に目覚ましの電池を抜いておくと良いと思います)

とにかく急がなきゃ、ってことでササッと顔を洗って髪をセット(ヅラの人はヅラをセット)。パンをくわえて外へ飛び出します。

あ、う〜んちょっと待った。パンっていうのも芸が無さ過ぎます。そもそも恋愛っていってもその土地の風土などによって若干何が好まれるかってのは変わってくるわけで、そうなるとパンよりもその土地の名物をくわえていたほうがアピール出来そうな気がします。今しました。
そうだなぁ・・・、

うん、


ふな寿司にしよう。あなたは朝食のふな寿司をくわえて家を飛び出します。もちろん朝はお腹すいてるので1匹まるまる。

で、学校、もしくは職場へ向けて全力ダッシュ。すると突然路地から女の子が飛び出してきてゴッツンコ。お互い派手に転んじゃいます。コレだ。

あーちょっと待った。俺、会社まで全力ダッシュしたら片道6時間はかかると思うので、それはマズイ。そんなお約束聞いたことないもんね☆
ということで、マイカーにしよう。俺は普段電車通勤なんですけど、ここはお約束の為にマイカー。

さぁ、遅刻遅刻。急いで行かなきゃってことで車をとばします。すると突然路地から女の子が飛び出してきてゴッツンコ。相手は血飛沫あげて嫌な音をたてつつ吹っ飛びます。待て!吹っ飛ばしてどうする!!

う〜ん、う〜ん・・・。

あ、そうそう、相手も車でした。そういうことに今しました。車とばしてたら突然路地から車がとびだしてくんの。運転手は当然女の子、すごい可愛いの。ふな寿司くわえてるんだけど。
疑問とかツッコミとかは全部飲み込んでください。お約束だから仕方ないんです。んで、そのままドガシャー!!ってクラッシュ。コレだね。

そしたら当然、お互いすごい剣幕で怒り出すわけですよ。

「危ないな!どこ見てんだよ!!」
「そっちこそどこ見てるのよ!!」

とね。

「あ〜もう!会社遅刻しそうだっつーのに変な女に捕まっちまったなーっ!!」

「私が言いたいわよ!私なんて今日が初出社なのにどうしてくれるのよーっ!!」

まぁとにかくここはもの凄い勢いで喧嘩しときましょう。とにかく相手を怒らせることに努力を注ぐのです。そして、そのまま喧嘩したまま「もういいわよサイッテー!!」とか相手の女の子に言わせて立ち去らせたらもうフラグは立ったも同然ですよ。その際、車が大破してることとかには全く触れちゃいけない。話進まないから。

あぁそうそう、車の中よく見てみたら、自分がくわえてたふな寿司が衝突のショックでどっかいって無くなってる代わりに、相手の女の子がくわえてたふな寿司が転がってるはずなのでゲットしておいてください。
この時、ふな寿司が自分のものかそうじゃないのか確かめる方法として、かじり口を一口かじっちゃうという方法がベストです。
「ん?俺のかじり後じゃない・・・?」
とかって呟いといてくださいませ。そんなので分かるのかどうかとかツッコミ出したらキリがないので、そのへんは察しておくと良いと思います。

まぁとにかくそんなすったもんだがあった末、ようやく職場に到着。始業1分前のギリギリセーフです。
ホッとしたあなたは荷物を自分の机に置き、朝礼へ向かいます。そこへ上司の挨拶。

「え〜、今日は新入社員が一人いるから、みんなよろしく頼むな」

周りが少しざわめきます。
「いいよ、入ってきて」

カチャ。スタスタスタ・・・。

緊張の面持ちを隠せない新入女性社員。

「は、初めまして!こ、このたび新しく入社いたしました、あの・・・」

ん?あれ?どっかで見たような・・・って、あーーー!!!
そう、その娘は先ほど車で派手に衝突したあの娘だったのです。大丈夫、絶対こういう展開になるはずだから!多分!
そこで相手の女の子もあなたに気づくわけです。そして見る見る怒気が膨らみ・・・

「あーー!アナタさっきのっ何でいるのよーーー!!!」

って叫ばれます。必然だから。お約束なシナリオでは女の子にTPOなんて通用しません。とにかく叫ばれちゃう。

「アナタ!私のふな寿司盗ったでしょー!!ふな寿司ドロボー!!」

ツッコミどころ満載のセリフだけど、しょうがないの!お約束なんだから。
でもそんな言い方されたんじゃ黙っていられません。ここはガツンと言ってやるわけです。

「な、おま、人聞きの悪いこと言うなよ!!お前だって、その持ってるやつ俺のふな寿司じゃないのか!!?」

念のため言っときますけど、会社に、しかも朝礼なのにふな寿司持ってんのかよとか思っちゃ駄目ですよ〜。彼女もお約束の強制力からは逃れられないのですから。

「なっ!アナタ、私のふな寿司かじったりしてないでしょうねー!!」
「ばっ!お前こそ俺のふな寿司かじったりしてねぇだろうな!!」
「お前って呼ばないでよサイッテー!!」

なんてそんな感じで、彼女の入社初日目から大喧嘩。
しかし、しかしですよ。この喧嘩によって最初のほうこそ険悪なムードですけども、逆にだからこそお互いの印象が強烈に残ってついつい相手のことを考えるようになっちゃうわけですよ。(例:「あ、あの人、ふな寿司食べる時は芋焼酎飲むのね」とか)
そのうちだんだん良い所とかも見えてきて、気がつくと親友に、そして恋人に。
これぞお約束マジック!


さぁみなさん、どうですか?自分をちょっとお約束に合わせてみるだけで、アラ不思議、お約束な展開になっちゃいました。これで恋人もゲットし放題!






そんなわけないよガシャーン!
(ちゃぶ台ひっくり返しながら)

・・・ちょっと病院行ってこよ。


2003/09/22 (月)
池山日記 ロード・オブ・ザ・メガネ〜夕日の中でうんこ】

こんばんは、池山です。
今日はですね、以前の池山日記で告知したとおり「何故、池山がめがねフェチになったか?」というお話をお送りしたいと思います。

実は、俺は小学生の頃は「めがねをかけた女性(通称:めがねっ娘)」がまったく好きではなかったんや。
どっちかというとめがねっ娘はアウトオブ眼中で、集合写真で好きな子を決めるときも真っ先に候補から外してたくらい。

そんな当時の俺の好みを分かりやすく、当時はまってたアニメレイアースで説明すると、当時俺が好きだったのは「龍咲海」(ロングストレートヘアーで、目が少しきつい感じの美人タイプ)で、「鳳凰寺風」(肩くらいまでの、なんやら丸まった髪型で、メガネがトレードマークの優しい優等生タイプ)などは「なんで、こんな野暮ったい娘がいんの?」くらいの気持ちやった。


まぁ、そんな具合で少女漫画のアニメにずんどこはまって、「早くもおたく路線決定かよ!」という感じの小学校6年のときに事件は起きた。

ある日、宿題を忘れたうえに「してもどうせ間違ってるし」などという俺のひねくれた態度が担任の先生の堪忍袋を食い破ったらしく、俺は居残りで宿題をやらされていた。
それで、みんなに遅れること2時間くらいしてようよく宿題が終わり、家に帰ろうとしたんや。

もう、日が暮れる前で、夕日が真っ赤やった。

教室をでて、下駄箱に行こうとしたらクラスメイトの「望ちゃん(仮名)」がいた。

望ちゃんは、クラスでは全然目立たなくて、あんまり話さない内気なめがねっ娘やった。
しかも、三つ編みおさげ。
この「めがね+三つ編み+おさげ」の三連コンボは、今やったら一撃で俺をノックアウトする威力があるけど、当時はむしろそれが俺と彼女の間のATフィールドになるくらい興味がなかった。

まぁ、そんな子が夕日を背に浴びながら廊下で待ってたわけや。

俺「あれ、まだいたん?」
望「うん・・・」
俺「みんな、もう帰ったやろ?」
望「うん・・・」

俺は望ちゃんとは同じクラスやったけど、望ちゃんは内気やったからはっきりいってそれまで全然しゃべったこともなかった。
でも、誰とでも気兼ねなく話せることが俺の唯一の特技やから、そこは気さくに話していったわけよ。

俺「あはは、さっきから『うん』ばっかりやな?うんこ!なんちゃって!!「うん」ばっかりやから「うんこ」なんやで、あははは。」(100%実話です)


死ね!その当時の俺死ね!!!
(ものすごい勢いでわら人形を打ち付けながら)


望「うん・・・」
俺「あ、はは、あはははは(←まだ一人で受けてる、あほ人間)」
望「あ、あの・・・」
俺「あはは、ひーーっ、ひーーっ(←笑いすぎて苦しくなってきた豚野郎)、何?」
望「あ、あんな、・・・私、池山君のこと好きやねん。
俺「へ・・・?」

俺は、このあまりに突然な出来事に、頭の中で「好っきやね〜〜ん♪」とラーメンCMの歌が流れ出した。

この時のことは、10年経った今でも鮮明に覚えてる、マヌケすぎて

おそらく、このときほどマヌケな顔は、ネタまみれの池山人生の中でも無かったやろうと思う。そのときの顔を自分で見れなかったのがものすごく残念や。

そして、これが後の俺の性癖を決定付けるイベントの序章になるわけや。

幼稚園以来、久しぶりの告白を受けた池山。

この後、俺はどう返事をしたのか?
また、望ちゃんは俺のどこが気に入ったのか?
そして、めがねっ娘を好きになったきっかけは?

そんな謎を引きずりつつ、

続きは、次回「ロード・オブ・ザ・メガネ2〜池山、風呂で溺れる」で・・・
お楽しみに〜。


2003/09/21 (日)
日曜の午後】

昼飯を買いに、近所のスーパーに行ったのですよ。

今日は家族みんな出かけてまして俺一人。
いつもなら適当に出来合いの惣菜でも買ってレンジでチンなんですけども、たまには料理でもしてやろうかと食材コーナーをうろついていた時のこと。缶詰コーナーのあたりで5,6才くらいの男の子が大声でごねてまして。
俺もホワイトアスパラ買おうと思ってたので、なんだなんだと思いながらそのコーナーへ向かおうとしたその瞬間。


「お母さん買ってー!買ってー!!」

「もー!静かにしなさい!!」

「買って−!!


コンドーム買ってー!!




店内に流れる牛肉肩ロース安売りを呼びかけるカセットデッキすら切り裂き響き渡る衝撃ワード。自然、俺の足も止まります。一体、この一つ向こうのコーナーでは何が展開されているんだ・・・。


「ち、ちょっ、何言ってる・・・」

と焦るお母さん。どうもパニックです。そこに男の子の駄目押しの一言。



「あき子先生が、

コンドームも美味しいって言ってたもん!!」






絶句。















少年よ



それはきっと



コンビーフのことじゃないのか


2003/09/20 (土)
池山(失恋)日記 中学時代編〜加速する非モテ(泣)】

こんばんは、池山です。
池山(失恋)日記も皆さんの応援により、ついに中学時代編にたどり着くことができました。ありがとうございます。

さて、中学時代やけど、やはり中学になると小学生までとは違い、異性と「付き合う」というのが現実味を帯びてくるわけで、勝ち組と負け組がはっきりしてくる。

俺がどっちか?っていうのは既に答えが出ているが(泣)、今回は何が敗因かを考えてみることにした。

既に俺にスポーツの才能がない事は、小学時代編でお話したが、中学になると高校受験を意識して「頭の良さ」というのが新たなアピールポイントになる、と思う。

「頭が良い」という属性を獲得すると、テスト前や受験前に女の子から「ね、ここ分からないの教えて(はあと)」っていうイベントがあるはずや。と、いうか俺がやってきたゲームではあった。「そんなゲームやってる時点であかんやろ。」とかいう俺の心の拠り所を奪うそんな冷たい意見は一切受け付けない、絶対受け付けない!!(泣きじゃくりながら)


さて、これまでの池山日記を読んできてくれた皆には、大体分かってるかと思うけど、

はっきり言って、俺はあんまり頭が良くない!!!(泣)

良けりゃあとっくに就職も決まってるわな。
そして、当然成績も良くなかった。
中3の夏休みにようやく「偏差値」というものを知ったくらいや。あはは。
受験前の進路相談でも高校の代わりに「ラーメン屋」を紹介されたからね。俺は。
「池山、こういうところで修行するのもありやぞ。」とか先生にいわれてな。
なしやろ、そんなん(w
俺、いまだにカップラーメンしか作れへんのに。
どこを見てものを言うてんねん、その先生。


まぁ、そんな俺は、中学でも彼女ゲットのチャンスをことごとく潰していくわけやけど、ただひとつ光が差したことがあった。
それが実は、今の俺の「めがね偏愛」に繋がってるんやけど、最近悲しい話ばっかりあげてたから、次回はこの「何故、俺はめがねフェチになったか?」という心温まるエピソードをお話しようと思う。
お楽しみに〜!


2003/09/19 (金)
しまったっていうか】

仕事帰りに、友人に誘われてスポーツクラブ行ってきまして。
なまった体を動かすわけなのですけれど、これがまたえらくキツイ。もう途中からなんで俺はこんな拷問に金払って耐えなきゃならんのだ、とか相当真剣に思った。っていうかずっと口に出てた
んで、まぁとりあえず2時間ほど汗を流したわけなのですけれど、流しすぎたっていうか、着替えるとき気づいたらパンツぐしょぐしょでして。
下着の替えは持ってきてないし、どうしようか・・・とか悩んでたところ、友人から素敵な提案が。

ノーパンで帰ればいいじゃんじゃねぇ?

あぁナルホド。そりゃ良い提案。なわけあるかバカ!
ノーパンですよノーパン!このあとシャプシャブですか!?
「お客さんどこから来たのォ?」

「うん、病院から」
「店長、救急車一台入りマース」

いや、それにしてもですよ、ホントどうしようかなぁ。俺の人生。いや、人生じゃなくて。危うくしんみりしちゃうじゃないですか。パンツですよ、俺のパンツの話。こっちはこっちでしんみりしちゃうとか思っちゃ駄目
でもですね、結局パンツがぐしょぐしょの濡れ濡れのままズボンはいて帰るのも嫌だったので、ここは男らしく友人の提案にのってノーパンで帰ることにしたのですよ。
普段からトランクスはいてるので、違和感とかはあんまりないものですね。心持ちスースーするくらい。
っていうか、それで街歩いているだけでドキドキが止まらないのはちょっと癖になりそうな感じなのですがどうだろう。何が。

んで、まぁそんな感じで駅についたんですけども、急に尿意をもよおしましてトイレへ駆け込んだのですよ。わりと早漏なもので。違う、頻尿なもので。
で、用を足してホッと一息、チャックをジー・・・カッんあ!


しまった!

ていうか


閉まってない!!


チャックが、チャックがあと5cm閉まらない!どういうことママン!

どうやらズボンの布をかみこんじゃったようで、あと5cmがどうやっても閉まらない。無理にやってびりびりぃーとかいっちゃった日にゃ、もうこの駅来れません。ちょっとかなりピンチな俺。
とりあえずそんな便器の前で長いことおつんつんまわりをゴソゴソやってて『おいおい待てよ!ここでイク気かよこの兄さん!』とか周りの人々に思われても嫌なので、トイレの個室へ駆け込みます。
あぁ、でもこれで多分周りの人に思われましたよ。「小便に続いて大便かよ!一気にやれよ!」とか三村口調で。
でも当人の俺はそれどころじゃないですよ。
あのですね、5cmって簡単に言いますけれど、これが結構開いてるもんですよ。パカーッと。下にパンツはいてりゃ、まだ「あぁ、チャック閉め忘れてた!ハズカシー!」で済みますけども、ノーパンで象さんがコンニチワしてたらもう、「ごめん、しつけ忘れてた!ハズカシー!」とかってごまかそうとしてもあえなく御用ですよ。話は署で聞くからって。
てことで、個室にこもって20分。ずーっと知恵の輪よろしくズボンのチャック解除にいそしんでたわけです。もちろん下半身すっぽんぽんで


アレ?なんか素で泣けてきましたよ?




まぁ結局なんとかなったんですけどね、もう相当ヤバイと真剣に思った。スポーツジムより汗かいた。






いや〜、でもそれはそれとして、スポーツジム、良かったですよ。飛び散る汗、運動しているという実感、濡れる下着。動かないチャック。もう行かない。


2003/09/18 (木)
池山(失恋)日記 システマティック恋愛論】

こんばんは、池山です。
さて、前回小学生になって全然もてなくなった話をしたんだが、もてなかろうが何だろうが好きな子ってのはできるもんだ。
その証拠に、俺は毎年最低2人は必ず好きな人がいた。

なぜか?

俺は、各クラスが決定した始業式の日が終わって、その時に撮ったクラスの集合写真が焼きあがったら必ず、じっくりとその写真を眺め池山的クラスbPとbQを決めるからだ。
そして、システマティックにその2人を好きになる。

ってキャバクラの写真指名かよ、小学生の俺!

でも、これは必ず決めてたなぁ。どんなクラスでも必ずかわいい子が2人くらいはいるねんな。
それで、「今年は○○ちゃんを好きになって、△△ちゃんを準好きになろう。」という具合に画策してたわけや。
そういう俺の行為を最低だと思う人もいるだろう、俺もそう思う。
タイムマシンがあったら、この頃に戻って小学生時代の俺をしばきあげて、「そんなことしてたら、俺みたいになるぞっ!!!」って言いたい(泣)

でも、結局しっかりとその罰を受けて、俺には超モテモテのサッカー少年の友人ができ、好きな子からそいつ宛てのラブレターを渡したこと4回!!!しかも、全部別の子(泣

顔で笑って心で泣くことを覚えた小学生時代。

そんな涙なしでは語れない俺の小学生時代の年表をつくってみた。

<一年>
自分が小太りであることに気づく。
初めての運動会で転んで鼻血を大量にぶちまけたことで、あだ名が「鼻血」になる。
bP、bQを集合写真で決める「システマティック恋愛」を考案。

<二年>
一年と同じクラス。相変わらず「鼻血」。
そんなハンディを背負って、ロマンスに結びつくはずもなし。

<三年>
クラス変え!!!「鼻血」から脱出!!!(喜!)
でも、超モテの友人が出現!!!(泣)

<四年>
三年と同じクラス。
bP、2の子のラブレターを超モテ友人に運ぶ(泣)
その後、bP,2の二人がモテ友人を巡って大喧嘩、俺が身を呈して仲裁。
が、モテ友人には他のクラスに好きな子がおり、結局うまくいかず、しわ寄せが俺に来て、bP,2両方に話してもらえなくなる(大泣)

<五年>
クラス変え!!!泥沼から脱出!!!(喜!)
でも、超モテ友人は同クラス、嫌な予感。
予感的中!!!俺のマドンナ2人はモテ友に夢中!!!(泣)
俺は相談役に!!!(大泣)
補足:校内マラソン大会で最下位に!

<六年>
五年と同じクラス。
小太りが加速
「めがね事件その一」勃発
相変わらず相談役。
補足:またマラソン大会で最下位を獲得!

という感じで、まぁ小学生やから好きとかいうてもあんまり付き合うとかそういう本格的な恋愛にはならないよな。
そうやねん、次の中学生時代からやで、本格的に俺の悲劇が始まるのはな(血涙)
では、次回池山(失恋)日記、中学生編でお会いしましょう。


2003/09/17 (水)
【ありがとう・さよなら

はぐれ刑事(迷子中)純情派(恥ずかしくて道も聞けず)

次回:『敏腕刑事の苦悩。手帳に記された住所』

安浦「・・・勇気出して交番行ってみるか」



こんばんは、藤月です。おかげ様で体調はフル回復しました。健康って良いね!同僚にワケのわからんサプリメントをいっぱい飲まされた甲斐がありました。何飲んだのか未だ不明。

え〜、ところで話は変わるんですけど。俺の携帯の話。壊れました、図らずも。図ってたまるか。
でもそれがまたとんでもなく壊れたっていうか、とんでもない壊れ方したっていうか、あ〜、こういうのネタのある一日っていうのかなぁ・・・って思ったのは今日の午前の仕事中の話。

今日はちとお客様のところへ行かなきゃならなくてですね、この暑い中出かけたわけですよ。ケンイチ君と。
地道に教育を続けた結果、とりあえず少しはケンイチ君もマシになったろうってことでお客様との話し合いの場を経験させようとなりましたのですよ。
んで胸に一抹の不安を抱えつつ、出発。


そんなわけで行きがけに道に迷いまして。どんなわけだよ。
一抹の不安がこんなところでコンニチワ。
まぁここに至るには色々理由があるんですけども、まさか迷うとは・・・。
おしてくる時間。ヤバイ。遅刻はヤバイ。
お客様の信頼が。ケンイチ君の第一印象が。っていうか俺がヤバイ!

てわけで、このクソ暑い中猛ダッシュ決行!

あと5分!あと5分でたどり着け!奇跡よ起これ!







その時ですよ。






俺の胸ポケットからぽーんと飛び立つ携帯。どこへ行くというのかお前は。俺はこんなにも急いでいるというのに。


あわてて手を伸ばす。

が、間に合わない。

フト横を見る。

同じように手を伸ばして携帯をキャッチしようと試みるケンイチ君。














が、













タイミングズレて

俺の携帯を走ってる足でボレーシュート。

ンノーゥ!!ケンイチサーン!!



カランカシャン・・・!

そして携帯は車道へ!!




ンノゥ!ンノーォゥ!!










ぶろ〜ん・・・・・・・カシャッ










さ、






サプラーーーーーー ーーー

ーーーーーーーーイズッ!!









遅刻確定。
そんな奇跡はいりません神様。






もはや茫然自失の俺。
最近トイレに携帯落とした友達のことを笑ったことがあったが、これはもはやそんなレベルでは無い気がする
とりあえずケンイチ君の携帯を借りて社に連絡。お客様の電話番号を教えて貰い、事故により少し遅れますと連絡。事故ったの携帯だけどな。

もうね、俺の携帯、一瞬にして世界最薄。絶望的なまでの壊れ具合に思わず舌鼓。はぁ〜ポンポンポン。ごめんなさい、動転してます。

とりあえず早く新しい携帯買わなきゃ。携帯型トイレ。はぁ〜ポンポンポン。ごめんなさい、動転してます。










・・・・・・・・・・・どうしようマジで。アドレスとか。




<全然関係ない余談>
やばい、『おれはキャプテン』が意外に面白いかもしれない・・・


2003/09/16 (火)
池山(失恋)日記 【小学時代編〜子ブタのマーチ

こんばんは!池山です。
前回お話したように、幼稚園時代には「モテキング」として栄華を極めた俺だったが、小学生になると途端にモテなくなった。

幼稚園の後半、既に「モテ」にかげりが差していたのだが、それでも卒園式が終わった後、2,3人の女の子に「池山君、大きくなったら絶対お嫁さんにしてな。」っていわれたもんや。うひひ。

しかし、幼稚園から小学校にあがると、ほんの1ヶ月位しか時は経っていないにも関わらず、俺のキャラが激変していた。

具体的にいうならば、

<幼稚園時代>
モテキング



<小学時代>
おもしろ子ブタ


という具合や(大泣)

小学校に入ると、幼稚園ではほとんどしなかった、勉強・スポーツ・芸術(音楽・美術とか)が入ってきて、今までより男を評価する基準が色々出てきたわけや。

こういう技能を授業や様々なイベント(運動会やら音楽会やらクラブやら)で発揮し、女の子の気を引くのである!!(←歪んだ考え)

そして皆、小学生という過程の中で、「俺は○○が得意」、「私は□□!」と、それぞれの得意分野、そして個性を発見していくのではないだろうか?

この池山もその貴重な時間を経て、自分が何が得意であるかが分かった。


俺は、もっぱらはしゃいだり、調子にのったりして先生に怒られるのが専門で、勉強も運動も芸術もさっぱり駄目、っていいとこないよ!!うわ〜〜ん!!!


中でも特に痛いのが「スポーツ」

他でもそうだと思うけど、俺の小学校では、スポーツが得意な男子が圧倒的にモテた。

しかし、ルックス「子ブタ」の池山にスポーツは無理!
断じて無理!(泣

運動会など、俺にとってはイジメと同義で、運動会の前一週間はひたすら雨乞いの毎日(w
出場種目はクラスメイトの一致した暗黙の了解で「玉入れ」と「綱引き」のみだ。


さぁさぁ、こんな風に、「モテキング」→「子ブタ」へ、もっときれいに言えば、「王子様」→「野獣」へと変貌してしまった俺。
そんな、池山版「美女と野獣」が次回あたりから始まるよ。


ただし、呪いは解けへんままやけどな、今もって(涙)

PS:池山は22年間ずっと「美女」の役を演じる女性を探しております、我こそは!とお思いになる方はこちらまでご連絡ください。

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