2003/07/30 (水)
【名を名乗れぃ!!】
仕事で客先に行くことになったんですが、そこがまた俺にとってかなり久しぶりのお客さんで、きっと会ってもお互い誰だか覚えてなくて「あれ?ブラピ?ねぇ君ブラピ?CM出てる人?まろ茶の」「それブラピじゃねぇよ」なんていう会話を会社のラウンジで相撲でもとりながらするんじゃないかなぁとか思ったのですが、思ってませんが、そんな俺の思惑を見事に裏切り相手の方は会うなり
「あ〜、お久しぶりです藤月さん」
とにこやかに挨拶されまして。
そりゃまぁ相手のほうは俺一人が来るってわかってるんだから名前なんて簡単に覚えられるでしょうけども、俺からしてみれば滅多に会わないお客さん十数人の顔と名前を覚えておくなんてことはカイヤが今後一生大和撫子の如く清楚で可憐に生きていくくらい困難なことで、
『あ〜ヤベェ、この人の名前思い出せねー・・・』
というクラス替えをした新学期のような気分を味わうことになったわけですよ。でももちろん顔は営業スマイルで。能面のような。
さてホントにヤバイ。どうしようかなぁとか思いながらよく見たら、皆胸にネームプレートつけてるんですよ。これはしめたと。しめしめウッヒッヒ。ウヒヒヒヒ。心の中はゲットヴィクトリー。さ〜てどれどれ?
『広報部主任 長田』
どっちだ。
ちくしょうめ、これはなんかの試練ですか。なんでこんなことで試されにゃならんのですか。夏休みはPS2買ってもらうよりグアムに行きたいよ俺は。関係ないですか、そうですか。
そんな崖っぷちにあった俺のもとへもう一人、人の良さげなおっさんがやってきました。
「どうもどうも藤月さん、わざわざすいませんね〜」
と言いながら俺の元へ。そういやこの人はなんとなく顔覚えてますよ。ただ、やっぱり名前が出てこないんですけども。ただ、確か彼がこの部屋の最大権力者だったはずです。
ここはもう、彼にちゃんと挨拶して乗り切るしかない。そう思いネームプレートをこっそり拝見。
『広報部課長 萩原』
もらった。
そう確信し、ここぞと挨拶。
「どうもお世話になりますオギワラさん。ご無沙汰してます〜」
「ああいやいやこちらこそ。ちなみに私、ハギワラです」
もうどうでもいいよガシャーン!(持ってるノートパソコンを投げ捨てながら) |