2003/07/3 (木)
【お約束LOVE】
漫画のようなお約束なんてそうそう無いもの。
世の中少女漫画のようなオイシイ展開なんてまずお目にかかることはありません。
と思ってました。今日まで。
実はですね、今日ホントに嘘みたいに漫画チックな経験をしまして。それを語ろうと思います。
朝、なんだか気怠い目覚め。
雨のせいなのか溜まった疲労のせいなのか、とにかく起きるのが普段の1.5倍増しで辛かったので、もうこのまま起きるの諦めてやろうかと布団の中で40分ほど考えてました。って考えすぎだよ遅刻だよ!休めるわけないじゃんバカ。
というわけで今日もまた居間にポツンと置かれたバナナを食って(まだ続いてるんですよ・・・)、急いで家を出たわけですよ。食パンくわえてじゃないところが惜しいですけれど。
んで、とりあえず駅に着いて、歩きながら会社に遅刻の電話。なのだが繋がらない。この時間いつも電話混むし仕方ないなぁと思いつつ、上司のパソコンにメール打つことにしたのですよ。
「え〜と、・・・『藤月です、すみませんが30分ほど遅刻しま・・・』」
ドン!
「うわっ!」「きゃっ!」
カランカラン。
そう、まさに一瞬のこと。あんまりメール打つのに夢中だったために、思い切り人にぶつかったのです。なんと相手は女子高生。(しかもちょっとタイプっぽい)
束の間呆然とする二人。地面を滑る二つの携帯。
どうやら相手もメールに夢中だったよう。
ここで「もしかして運命感じたとか言うんじゃねーだろーなキチガイ」って思った人いるでしょう?いるでしょう?
残念。俺はそんなの思わない。ただでさえ朝は頭回らない人なんで、相手がどれだけ可愛くってもそこまで思考が働きません。
とりあえず相手に「スミマセン」と謝りつつ、こちらも急いでるからさっさと携帯拾って電車に飛び乗ります。
さーてメールの続き打たなきゃ、え〜と、「主任へ・・・と『今日学校終わったらカラオケ行かない?』
って行くかバカ!」ガシャーン!
もうね、びっくりですよ。携帯間違えて持って来ちゃった。偶然同じ携帯だったんです。急いでて中身確認しなかったから、まさかの展開。
これは運命だ。(ここで俺の脳が動き出した)
もうコレ、運命でしょう間違いなく。
朝急いでて偶然ぶつかり、お互いの携帯が入れ替わる。
まさしく漫画のようなお約束。
ゴメンナサイ、彼女いない人たち。どうも俺、彼女出来たみたいです。
とりあえず相手が持っているハズの自分の携帯に電話をかける。
これであの女子高生と再会し、そこから恋が絶対芽生えるでしょう。もう絶対。最初は「メール見たでしょ!もうサイテー!」とか誤解されて険悪になるものの、最後には分かってくれて「誤解してゴメンね、今はアナタのと・・・信じてる」って言うに違いない!いいさ、いつだって出会いは最悪なのがお約束なんだよ。
ぷるる〜、ぷるる〜、ぷるる〜。
「もしもし」
「もしもし、すみません、さっきぶつかった者なんですけど。携帯間違えて拾っちゃったみたいで・・・。今から戻りますんで・・・」
「あ、そうですか?わかりました、こちらこそスミマセン」
おぉぅ、丁寧な娘だ。ステキ!
「じゃあ・・・」
「はい、
でもスミマセン、学校ありますんで駅員さんに渡しておいてもえらますか?そちらの携帯も渡しておきますので・・・」
・・・・・・え?
それでも一縷の望みを託して駅に舞い戻ってきた俺であったのですが、やはり言葉どおり彼女の姿は無く・・・。
駅員さんに事情を話すと携帯も返してくれました。
しかも、ちゃんと彼女は俺が彼女の携帯を悪用したときのことを考えて、俺の携帯から電話番号と名前と俺の家族の電話番号を全てメモって行ったそうです。
すごいね、えらいね、冷静な判断だね。きっともう二度と会えないね。
ちくしょう。
しっかりしすぎだよ・・・。
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