2003/06/17 (火)
【時代を超えて語り合う人たち】
知り合いの子供で小学生の男の子がいるんですけど、結構仲良くて可愛がってるんです。子供ってイイもんですね、純粋で。大人のすさんだ心を癒してくれる天使ですよ。
で、その子とアニメの話になったんですけれど。
「好きなアニメって何かある?」と俺。
「う〜ん、ポケモン!」
う〜む、そうか。やはり未だポケモンは強いのだな。でも俺、ポケモンとデジモンの違いすら分かんねーよ・・・。
「ドラえもんとかは?好き?」と俺。
「うん、好き」
ほほぅ。いつの時代も愛されるドラえもん。
世代を越えて共に語れるアニメがあるというのは、なんだかとても嬉しくなれてイイ。
「じゃあ、じゃあ、パーマンは?」とウキウキしながら俺。
「あ〜、パーマン・・・・・・
知らない」
「んぁ?」
そこでブチギレですよ。
そう、今時の小学生はパーマンを知らない子がいる。これはもう俺の世代からすれば信じられないと思う。パーマンだよパーマン。パーマン知らないで何が藤子不二雄だよ。もうお前なんかパーやんの刑だ。ブー!
藤子不二雄の漫画はツッコミどころ満載だけど、それすら面白いからスゴイ。その中でもパーマンはかなり上位に食い込むに違いないのに、何故ゆえ知らんのだバカ!親を呼べ親を呼べ親を呼べ!って知り合いの子じゃん!っていうか晩飯ゴチになっちゃってるよ<死語>ギャフン</死語>!(ナスの浅漬け食べながらビールを片手に)
というわけで、そんな世間知らずなお子さまにパーマンとはなんたるかを語ってやりました。延々2時間。
「いいか?パーマンってのはな、元々駄目な小学生なんだ。それがな、ある日バードマンってヘルメットかぶったおっさんがやって来てな、『お前はパーマンになれ!』って変身セットを渡すんだ」
「ふーん」
「ふーんじゃないよバカ!疑問に思えっつーの!いい年こいたおっさんがヘルメットかぶって『お前はパーマンになれ!』って言ってくるんだぞ!?キモイだろう!?」
「う〜ん・・・うん」
「だろう?しかも自分を『バードマン』って名乗るんだぞ。バードマン。鳥男。どうなんだコレ、イタすぎるだろう!」
「・・・よく分かんない」
「お前のためだ分かれ!バードマンはな、パーマンの素質を持つ小学生を見つけてはスカウトするんだよ。パーマンになって良いことしようってきれい事並べて勧誘すんだ。んで、なったらもうこっちのもんってな具合に、言うこと聞かなきゃ光線銃で『オラ、動物にすっぞ。犬がいいか?猿がいいか?』って脅すんだ。これをな、脅迫って言うんだぞ?」
「そーなの・・・?」
「おうよ。バードマンなんかな、もし警察に職務質問されたらどうすんだろうな。住所不定、職業パーマンスカウト、名前バードマン。顔の上半分隠れるヘルメットかぶって小学生の後つけてたらもう、言い訳できんな。問答無用で逮捕だろう、まず間違いなく。どう見ても変態だ」
「バードマンって脅迫する変態なの?」
「あぁ、その通りだな。いいぞ、飲み込み早い。しかもな、パーマンは都合4号までいるんだが、中に猿がいるんだ。ブービーっていうんだけどな、こいつがなんと2号なんだよ。パーマン2号。もうな、3号4号はやってらんねーだろ、猿以下だよ猿以下。何だバードマン、これはイジメかと。っていうか、そもそも猿をスカウトする頭のおかしさがイイんだけど。完全にトチ狂ってるな。『うむ、猿か。パーマンにしてみるか』ってアホかと。もう見てらんないよ。なぁ、そう思うだろう!?」
バッ!!(目を見開き思い切り振り返る)
・・・もう寝に行っちゃってました。
あぁ、最近の子供はあの面白さが分からないのね・・・。
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