合併と中越地震支援を協議
議会全員協議会


10日、議会の全員協議会が開かれました。中心議題は「道志村との合併について」。
「もうやめた方がいい」の声も
 合併協の委員になっている議員からの29日の会議の報告、議長のコメントのあと、質疑に入りました。報告とコメントの内容は、一言でいえば「道志村の出方待ちという状態にある」という内容でした。
 最初に発言した議員は「もうやめた方がいい。こちらから頼んで進める筋合いのものではない。打ち切らなければ道志村の中が揉めるだけだ」と、不毛な協議の打ち切りを提起しました。これ以上協議を続けても合併の方向には進まないだろうという認識では一致しているようです。
 質疑のなかで「村長に一任したはずなのに、村側から異論が出るのはおかしい」という意見があったので、私は、「一任」は「意向調査の結果を尊重して一任」、つまり「法定協に移行しない」という内容含みであり、「白紙一任」ではない、また、「一部委員の辞職は村長の夜討ち朝駆けの強要によるものだ」という情報も寄せられていることを明らかにしました。
 その上で、私は「来年まで待っても村民の意思が変わるとは思えない。ここは一定の権威がある団体、あるいは個人がやめようと提案すれば、ことは収まるのではないか。市議会が先を見てその役割を果たしたらどうか。政治家であればそういう決断をする場面があってもいい」と提案しました。
 これについては、「私は村長にもうやめたらどうかという提案をした」という議長の発言がありましたが、そのほかの議員は沈黙を守りました。
 また、私は「道志村には段階補正で地方交付税がたくさん来ている。今後、減らされることはあっても、なくなることはない。しかし、合併したら都留市になり、(道志村分の)段階補正はなくなる。合併は大きな財政困難を背負い込むことになる。それが分かるのは市の職員と議員だ。なぜ、そのことを脇において合併を考えるのか」と指摘しました。
 議員のなかでも合併は不可能という見方が大勢となっているようですが、発言は少なく、誰に遠慮してか態度を明確にする議員は多くありませんでした。
 結局、議会としても道志村の出方待ちという結論になりましたが、会議後の雑談の中でも「道志村の意見をまとめる」=「反対委員の差し替え」という村長の受け止め方も困ったものだという意見がありました。
台風被災者にも支援を、と提案
 もう一つの議題、中越地震にたいする支援は山日新聞厚生文化事業団を通して議員一人1万円を拠出することになりました。
 私は「地震で見えなくなっているが、台風23号でも80人以上の人が亡くなっている。水没家屋も多い。支援を」と提案しました。こちらは他の議会の対応などを見て、ということになりました。相変わらずの横並び意識です。ただ、反対はなかったので一人5000円くらいに落ちつくでしょうか。
 この間、読者のみなさんから地震の募金が寄せられています。ありがとうございます。