都留と道志が来年十月に合併?

 「新市名は都留市」。こんな見出しで七月二八日付各紙が報道しました。驚いたのは私だけではないでしょう。
本音で語った道志村の議員
 同じ日、都留市と道志村の議員合同の合併研修会が開かれました。担当職員の経過説明の後、質疑が行なわれ、私が最初に質問しました。次のような要旨でした。質問でなく意見表明といったほうがよいでしょうか。  
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 これまで議会で「合併協議会では合併のメリット・デメリット、合併の是非を含めて論議する」と説明されてきたが、経過を聞くとなんら論議されていない。合併の手順が論議されているだけだ。しかも、合併後の新市の姿をバラ色に描いたパンフレットを全市に配り、その後で市民の意向を聞くという。賛成が増えるのは当たり前だ。公正でない。
私は合併には反対だ。道志村では役場が最大の雇用の場だ。そのまわりに十二人の議員がいる。役場に関係して生活をしている人がいる。役場がなくなったら若い人の働く場がなくなる。道志の湯、道の駅、七里太鼓、民宿など、元の都留市が世話をやききれるか。道志川沿いの高齢者の住む地域は都留市にとって重荷になるだけだ。
合併は両市村にとって大きな禍根を残すことになる。絶対にすべきではない。  
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新聞報道のこともあって、私の声は大きくなりました。道志村の議員がどう反応するかと思っていたのですが、意外にもうなずいて聞いていました。休憩時間にその理由が分かりました。「同じ気持です。まわりの人に同じ話をしています」と話しかけてきたのです。
トンネルはできない
 休憩後の懇談会で、「トンネルの可否が合併を左右する」という村長のコメント、村議の発言について質疑がありました。私は「今のトンネルの開通式で乾杯の音頭をとったから記憶にあるが、あのトンネルは民意を反映しなかったために失敗した。これが最大の教訓だ。しかし作ってわずか十四年、補助事業にはならない。幻想を持つべきではないし、ふりまくべきではない」と強調しました。
研修会のあと、懇親会が開かれました。道志の議員との懇親会は私にとって初めてのことでした。ところが、私の席に道志の議員が次々とお酌に来ました。そして「今日はありがとうございました。九死に一生、地獄で仏でした」「私たちは(議長を除いて)みな一期生だから、どう発言していいか分からなかった。小林さんが代弁してくれた」などとお礼を言われました。そして「都留市では市民も議員も関心が低いかもしれないが、私たちにとっては村の存亡にかかわる大問題。いま色々調べている」と、この間の奮闘ぶりを語りました。熱心に語るので私は飲みも喰いもできず、帰って即席ラーメンを食べました。
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