先週は参院選を取り上げようと思いましたが｢赤旗｣日曜版の記事があまりにも説得力のあるものばかりだったのでやめました。特に「年金大特集」は日本の年金の何が問題かを分かりやすく解明していました。ぜひ、この記事で大いに日本の年金を論じてください。

実はめずらしい選挙
　この選挙の争点は年金、景気と雇用、消費税、多国籍軍参加、憲法などです。マスコミも一致して認めています。なんでもないことのようですが、これは実は珍しいことなのです。そもそも、争点を明確にすることは必ずしも容易ではありません。各党がそれぞれ｢このテーマこそもっとも大事｣といっても、それが政党間でかみ合うとは限らないからです。昨年末の総選挙ではマスコミによって｢二大政党｣が大々的に宣伝され、政策論争は後景に追いやられました。
　しかし、今回はそうはいきません。先にあげたような争点が非常に分かりやすく浮かび上がっています。そのなかで特に国民の怒りと批判が集中しているのは「年金」です。

正体見えた｢二大政党｣体質
　先の国会では自・公与党が「百年安心」と胸を張った法案のウソがばれて、最後は強行採決、これがすべてでした。「年金改革をリード」と豪語していた公明党は必死にごまかし、｢百年安心｣についてはダンマリを決め込んでいます。いい加減な党です。
　しかし、驚くべきは民主党です。こともあろうに最低保障年金の財源にあてるために消費税を３％引き上げるというのです。自民・公明が｢消費税を含む抜本的税制改革｣と言い、小泉首相が｢任期中は上げない｣と、できるだけごまかそうとしているのに、野党である民主党が引き上げを正面から打ち出しているのです。消費税を上げることがどういう経済悪化を作り出すか、まったく考えなしです。
　支持者を｢消費税引き上げ｣の共犯者にするつもりか、そこまで財界に気に入られたいのか、国民生活を考えないのか、怒りを通り越してあきれます。

暮らしと平和がしっかり中心
　なぜ争点がはっきりしたのか考えてみました。答は新聞の世論調査にありました。
年金法が通ってよかったか
　よくなかった67％　よかった11％(｢東京｣)
消費税引き上げ
　反対66％　賛成31％(｢東京｣)
多国籍軍に参加
　反対55％　賛成33％(｢毎日｣)
　反対58％　賛成31％(｢朝日｣)
憲法９条を変える
　反対60％　賛成31％(｢朝日｣)
　争点すなわち国民の批判の高まりです。こうした世論を前に、自民党のポスターは｢この国を想い、この国を創る｣といい、公明党は｢実現力｣、民主党は…、どこも政策を語れません。
　政策を語れない他党は支持団体を締め付けフル動員しています。どうぞ、一人でも多くの人に「世論に沿ってがんばる唯一の党」、日本共産党への支持を広げてください。「赤旗」読者のみなさんの応援が最後の頼りです。