政治のあるべき姿を確認する日々

 早いものです。昨年の市議選から一年がたちました。今年も一年の三分の一が過ぎました。季節の移り変わりは草木の色の変化が実感させてくれます。四月は変化がもっとも大きい月だそうです。四月の初めは茶色だった山が末には緑に覆われてしまいます。新緑の色は木の種類によって微妙に違い、この時期の輝くような美しさは独特のものです。しかし、その違いが鮮やかなのは一週間程で、たちまち濃い緑に染まっていきます。そうなると季節はまもなく初夏です。
 夏といえば参院選(飛躍し過ぎ?)。六月二十四日告示、七月十一日投票、目前です。

参院選勝利をめざした大会
 一月の党大会は綱領を四十三年ぶりに改定した歴史的な大会でしたが、同時に七月の参院選の勝利を期す大会でもありました。そのために、大会には「参院選までに読者を130%に」という課題が急きょ提案されました。
 機関紙が減っていては選挙には勝てない、「赤旗」読者を増やすことは選挙に勝つための必須条件というわけです。理屈としては分かるが、一気に三割増というのは「不景気ななかでちょっと」というのが、私の最初の気持でした。
 しかし、大会決定をみんなで読み討議するなどして、共産党なんだから「らしく」やるしかないだろうということになり、参院選までに都留市では二百部増やすことにしました。それから三ヶ月が過ぎました。ここまでの結果をいえば九十人ほどの読者が増えています。ところがその過程で「赤旗」読者拡大に劣らない思わぬ収穫がありました。それは政治を正面にすえた対話です。

常軌を逸した自・公政治
 この間、さまざまなつながりをたぐって訪問した先々の対話で、政治の現状についての見方が一致しやすいことが分かりました。
★ イラク(海外)にまで自衛隊が出かけていくなどということは、これまでの日本の政治の常識からは、考えられなかった。ましてや憲法を変える論議など。これはただ事ではない。平和が危ない。
★ 年金の保険料を上げて支給額を減らすことがなぜ「改革」か。財政難のしわ寄せを年寄りに向けないでもらいたい。そもそも自・公与党は、国民のくらしを守ることを政治の本来の役割と考えていないのではないか。
★ 昨年の総選挙では「二大政党の選択」が強調され、「政策」は脇に置かれた。その結果、共産党は大きく後退した。民主党が伸びたが自・公政治の歯止めになっていない。国会はトコロテン状態だ。
★ 大新聞が政府寄りの報道に偏り、批判精神を失っている。民主勢力の抗議集会や共産党の政策・提言は黙殺されている。
 私は、「衆院の解散がなければ、三年間は国政選挙がない。この参院選が正念場。共産党が勝たなければ政治は変わらない」と、やや力をいれて訴え、これに応えて多くの方が購読を約束してくれました。不況の波に揉まれている方が少なくなく、「選挙まで」ということわりが多かったのは予想どおりでした。
 この間、ポスターも貼りだしました。目立つでしょうか。カンパを寄せていただいた読者もいます。引き続きさまざまなご協力をお願いします。五月十六日は小池晃参院議員を迎えた演説会です。ぜひご参加ください。