「イラク」請願採択に広がる評価
先週書いた「イラク」請願問題の結果ですが、その後の報道(二十日付「山日」は三段抜きで報じ、「赤旗」は二十一日付全国版に掲載)のとおり、賛成多数(17対4)で採択され、意見書を関係機関に送付しました。
今週の「かつら川」が書いていますが、都留市役所前駐車場で開かれた「三・二〇国際反戦デー郡内集会」に請願者の新婦人の会の代表から報告され、参加者を励ましました。私も「週に一度の手紙」号外を作り配りました。
意見書の全文は次のとおりです。
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自衛隊のイラク派遣に反対する意見書
昨年5月の戦闘終結宣言後も大量破壊兵器は発見されず、イラク国内では治安が回復するどころか、一層騒然とする状態にある。
イラク国民の反米感情は高まる一方で、米英国占領軍に対してのゲリラ戦の様相を呈しており、自衛隊が派遣されたイラク南東部サマワ周辺は、劣化ウラン弾の放射能汚染地帯で危険地域である。
このような状況の中で政府は「イラク復興支援特別措置法」を根拠に自衛隊をイラクに派遣しているが、日本国憲法の法解釈によっても戦闘地域への自衛隊派遣は認められず、ましてや現時点でのイラク国内の状況は戦闘地域と非戦闘地域を分けることなど到底できず、「イラク復興支援特別措置法」に照らしても自衛隊派遣は認められない。
よって、政府および国会におかれては戦闘が続いているイラクへの自衛隊派遣をやめ、すでに派遣された自衛隊をただちに撤退するよう強く要望する。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成16年3月19日
都留市議会議長 上杉 実
提出先
衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、内閣官房長官、外務大臣、防衛庁長官
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「議会の勇気ある決断だ…」
その後、何人もの人から声をかけられましたが、そのすべてが都留市議会の決断を評価するものでした。
十九日に通夜の席であった友人は請願採択を告げると「エッ、本当かい。そりゃあたいしたもんだ」と、驚きを隠しませんでした。市役所で会った元市議は「戦争の大義がなかったのだから当然の判断。よく採択した」と評価してくれました。そのほかにも多くの人から喜びと評価の声がかけられました。
それにしても、「県下で唯一という決断をした議会はえらい」と思わずにはいられません。私の議員活動のなかでもこんな大きな決断はありませんでした。それだけに結果が出るまでの緊張もこれまでにないものでした。賛成したすべての議員に、多くの市民から声をかけていただきたいと思っています。