三月議会速報

「イラク」請願の採否は19日に


 この「手紙」は毎週木曜日に書き、「しんぶん赤旗」には金曜日以降に折り込まれます。議会の最終日は十九日の金曜日です。
 この手紙が届けられるときには議会は閉会になっており、「イラク」請願の採否はすでに判明しています。

 委員会では公明党だけ反対
 新婦人の会から十二月議会に出された「自衛隊のイラク派遣反対」の請願は「継続審査」とされ、今議会の総務常任委員会で「採択」されました。委員会では公明党の議員がただ一人反対し、長い意見表明と長い討論をしました。これにたいして、ある議員が「私は自民党員だが、イラクにまで自衛隊が行くことは、憲法の拡大解釈の限界を超えている」と主張しました。
 反対派の巻き返しがなければ十九日には本会議で採択され、政府に対して「自衛隊のイラク派遣反対、撤退を求める」趣旨の意見書が送付されることになります。本会議では、一部の議員が公明党に同調するものの賛成多数で採択される見通しです。しかし、ある会派の議員が「全員賛成になるまでは厳しい論議があった」ことを匂わせました。自民党筋からそうとうの圧力があったと見てよいでしょう。こういう条件のもとで、本会議で採択されるかどうか、最後まで予断を許さないものがあります。

昨年の残念な思いをこえて
 昨年三月二十日、午前十一時三十三分、アメリカはイラク攻撃を開始しました。この日、最終日を迎えた都留市議会が「イラク攻撃反対」の請願を採択し、平和的解決を求める意見書を政府宛に送付した直後でした。議場を出た議員はテレビの前に集まり、アメリカのイラク攻撃のニュースを見ました。
 あれからちょうど一年、二十日(土)は世界的な反戦デーとして集会やデモ(パレード?)が行なわれます。郡内では位置的に都留市が中心ということで、市役所前駐車場で集会を開き、赤坂駅までデモ行進を行ないます。都留市議会が請願を採択したら、私は胸を張って集会に報告したいと思っています。

県内議会の先陣を切るか
 全国の地方議会でみると、二月九日現在、四六二の議会が「イラク派兵反対」を議決しています。ところが山梨、富山、静岡、大分の各県では一つの議会も議決していません。都留市議会が請願を採択すれば、山梨県下で最初の議会ということになります。
 イラク攻撃の大義が崩れた(大量破壊兵器がなかった)ことでアメリカ・イギリスが苦境に陥り、イラク攻撃の三本柱の一本というべきスペインで、イラクから軍隊を撤退すると主張した野党が選挙で勝利しました。
 歴史は確実に前に進んでいます。都留市議会の議決はその流れに沿ったものとして歴史の碑文に残るでしょう。

☆この「手紙」が間に合ったら、集会(10時から)、デモにご参加ください。