読者のみなさんにはご理解いただけたが…

 総選挙の結果の見方については「赤旗」にのった常任幹部会の声明にゆずりますが、簡単にいえば党の見解と政策が短期間には有権者に届ききらなかったのが後退の原因ということになります。しかし、選挙戦そのものは張り合いがありました。

かつてない手ごたえ
 選挙前からの街頭演説はこれまでにない回数になりました。徐々に聞く人が増え、最終盤の候補者の訴えには「そのとおり」の感想が寄せられました。
 ポスターは大型のものだけで百五十枚貼り出しました。「ポスターを貼らせてください」と依頼するとたいてい快く応じてくれました。政策ビラ、「赤旗」号外は五種類、一枚残らず有権者に届けきりました。宣伝では他党を圧倒したといってよいでしょう。
 対話でも私が話した人たちはこれまでになく積極的な反応を示しました。国民いじめの政治を変えたいという思いは強烈でした。「国会解散五日前の自由党と民主党の合併劇の裏に財界がいた」という事実も衝撃的だったようです。手前味噌になりますが、「手紙」に書いた「御殿場自動車解散」の話に怒った読者もいました。思わぬ人から「共産党しかない」といわれ感激したことも再三でした。
 比例代表の都留市の得票一〇六三票は二年前の参院選の八四八票より二百票余り増えているのでこうした活動と反応はある程度結実したと思います。
 しかし、それでも財界・マスコミあげての「政権選択の選挙」というキャンペーンに対抗するには時間が足りませんでした。
 選挙後、テレビの幹事長・書記局長討論を見ていると、すでに自民・公明と民主のあいだで「年金」の改革案の違いがわからなくなっています。ともにバックにアメリカと財界がいるからで、ムダな公共事業や軍事費に手をつけられないかぎり政策に大きな違いがなくなるのは当然です。バックには国民しかいない日本共産党の存在意義はますます大きくなります。
 消費税と憲法、生活と平和の問いかけがますます鋭くなる情勢のなか、半年後には参院選です。いっそうのご支援をお願いします。

わかりにくい「再評価」
 十三日の新聞一面に都留市に関係する二つの記事が載りました。
 一つは県の公共事業評価委員会の意見書に関するもので、都留市の総合運動公園と県営林道菅野盛里線、同鹿留支線、玉川改修工事などが検討対象とされていました。市の職員に聞くとインターネットで詳細が見られるというので見てみました。
 それぞれ事業の見直しや工事期間延長などの提言がありますが、菅野盛里線についていえば事業を平成二十七年まで、五年延長して「継続」とあります。十七年かけて半分まできたものがあと十二年で完成するのかといった単純な疑問が頭をもたげます。
 もう一つの記事は西桂町の市町村合併についての町民アンケートの結果で、反対が六割に上ったというものです。予想どおりです。政治には時に決断が求められます。いま都留市長が「合併の話は終わり」といえばカッコイイのです。「ツルの一声」です。