各党の政策をよく見ると国民にしわ寄せをする政策があちこちに隠されています。公明党のビラを読まれたでしょうか。
公明党はこの選挙で年金を一枚看板にしています。「福祉の公明党」の看板がはがれたので、創価学会員を納得させるために単品(年金)主義に徹しようとしているようです。有権者には複雑な年金の仕組みを利用し、負担を増やし支給を減らす仕組みを了解させようというたくらみです。
厚生年金二倍以上は「安心」?
厚生年金では、保険料を「10%以下に抑えます」、支給額は「現役時代の手取り賃金の50%から55%台半ばを確保します。払った額の二倍以上はもらえます。今もらっている方の年金額は下げません」といいます。
保険料を約1・5倍に引き上げる提案を「抑えます」というのはどういう神経でしょう。
支給額はどうでしょう。現在、一九三五(昭和十)年生まれの人の支給額は保険料の8・4倍です。一九四〇年生まれの人は約5倍、手取り賃金の59%です。それを、それぞれ2倍、50%〜55%に大幅に引き下げる案を示しながら、そして物価スライドと称して現に引き下げを実施しながらの言い草です。
国民年金の場合はもっと深刻です。保険料はいまの1万3300円を1万8000円にまで引き上げ、支給額を保険料の一・七倍にまで引き下げるというのです。これでは月に三万六百円にしかなりません。これが「安心して暮らせる額」だとでもいうのでしょうか。
自民党と組んだ公明党は、いまや「福祉破壊党」としかいえません。
子会社を無慈悲につぶして…
私のところに自民党公認候補の堀内光雄氏から選挙はがきが届きました。この中に、どうしてもがまんできない文言がありました。
「徹底した雇用・中小企業対策を行って、日本経済をデフレ不況から脱却させると共に、日本のよき伝統である共生と助け合いの精神を大切にする暖かい社会をつくります」という部分です。
九月三十日、富士急行は株主総会を開き、子会社の御殿場自動車を突然解散、富士急行出向社員をのぞく従業員二十七名全員を解雇しました。この会社は債務超過でも赤字でもなかったといいます。観光バスも扱っていますから、これからが書き入れ時でしょう。訳のわからない会社解散です。
堀内光雄氏は富士急行の会長であり、かつて労働大臣をつとめた人です。従業員を大切にして雇用を守るべき立場にあります。選挙公約の「雇用対策」「暖かい社会」とつじつまがあうと考えているのでしょうか。
不況のもとで解雇された人たちのこれからの生活を考えると血も涙もない仕打ちといわねばなりません。もちろん労働組合は裁判所に「解雇無効の仮処分」を申請しました。
一一月三日には富士吉田市の市立病院跡地で抗議集会を開き、富士急行本社まで抗議のデモ行進をしました。
言うこととやることがまったく逆になっている、これは自民党政治家の多くに共通しているのではないでしょうか。
激励先 建交労県本部 054-250-0011
同 御殿場自動車支部 0550-89-8571